サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地として1960年から1999年まで使われていたのがキャンドルスティックパークです。
NFLの名門、サンフランシスコ・49ersの本拠地としても使われていました。
ジャイアンツが、ダウンタウンにパシフィックベルパーク(現在のオラクルパーク)を建設し移転、49ersもサンタクララに新スタジアムを建設したことで、キャンドルスティックパークの役割は2013年で終わりました。
キャンドルスティックパークでは、日本人初のメジャーリーガーである村上雅則さんが登板し、また野茂英雄投手のメジャーデビュー戦の登板のスタジアムもここでした。
日本人メジャーリーガーにはゆかりのスタジアムでしたが、2015年に取り壊しとなり、その後、ショッピングモールが建設予定だったものの、2021年現在まだ何もできていない状態のようです。
基本情報
Candlestick Park
所在地: 602 Jamestown Avenue,San Francisco, California 94124
キャンドルスティックパーク
野茂英雄投手MLBデビューの地
キャンドルスティックパークと言えば野茂英雄投手がMLB公式戦デビューを飾った球場です。1995年は前年に選手会がストライキを決行した影響もあり開幕日が遅れました。そんな混沌とした年に野茂英雄投手は5月2日(現地時間)に初登板を飾りました。
観戦の記憶
筆者はたまたま仕事でアメリカに来ており、前日はサンフランシスコの南の都市サンノゼに滞在していました。野茂投手の登板日を知らずに渡米したのですが、渡米後に野茂投手が5月2日(アメリカ時間)に登板することを知り、レンタカーでキャンドルスティックパークを目指しました。
球場に到着しチケット・ブースに向かいました。ストライキが明けて約1週間後の試合でしたが観戦チケットは完売していませんでした。すると見知らねアメリカ人がチケットが余っているから買わないか? と声をかけてきました。いわゆるダフ屋かと思いましたが、定価よりも安く譲ってくれるということでしたのでこの方から買いました。
座席は三塁側の1階内野席の中段だったと記憶しています。まだMLBの観戦に慣れていなかったので球場内をうろうろせずに座席で試合開始を待っていました。当時のジャイアンツはバリー・ボンズ、マット・ウィリアムスが主軸を形成する強力な打線でしたが、野茂投手は5回を1安打無得点に抑えました。三振数7、四死球数4も野茂投手らしい数字だと思います。塁にランナーを出しますが、三振で抑える。ヒヤヒヤしながらも結果はOKな展開でした。
この試合は延長15回まで行われましたが、翌日の仕事を考慮し9回で帰宅しました。結果はジャイアンツが4-3でドジャースに勝利しましたが、5回で降板した野茂投手には負けはつきませんでした。
試合のスコアはこちらのサイトを参考にして下さい。
翌日の新聞
翌日の新聞には野茂投手登板の記事が載っていました。ロードのサンフランシスコ、サンノゼの新聞ですので取扱いは大きくありませんが、ロサンゼルスの新聞には大々的に報道されたのかもしれません。
キャンドルスティックパークで忘れてならないのは、日本人メジャーリーガー1号の村上正則投手です。サンフランシスコ・ジャイアンツとメジャー契約をした村上投手はこの球場で登板しています。約30年の時を経て野茂投手がこの球場で登板したことは偶然かもしれません。当時のドジャースの監督だったトミー・ラソーダ監督がこの事実を知って演出したのならばドラマチックですが⁉
行動することでチャンスは生まれます。みなさまもアメリカに出向き現地で野球を観戦してください。歴史に残る試合の目撃者になれるかもしれません。