ポスト・シーズン弾丸観戦
ここでは私が実際に実行した3泊5日の旅。
3日間で3球場のプレイオフ観戦をご紹介します。まず2007年のディビジョンシリーズの組合せは以下の通りでした。
・ニューヨーク・ヤンキース VS クリーブランド・インディアンス
・フィラデルフィア・フィリーズ VS コロラド・ロッキーズ
・ボストン・レッドソックス VS アナハイム・エンゼルス
・シカゴ・カブス VS アリゾナ・ダイヤモンドバックス
8都市8球場での開催カードから観戦試合を絞り込みます。
この時私は日本人選手が所属するチームの観戦に限定することにしました。
勝ち残ったチームで日本人選手が所属している球団は以下の通りでした。
・ニューヨーク・ヤンキース : 松井秀喜選手
・コロラド・ロッキーズ:松井稼頭央選手
・ボストン・レッドソックス : 松坂大輔投手、岡島秀樹投手
・フィラデルフィア・フィリーズ :井口資仁選手
この段階でシカゴ・カブス VS アリゾナ・ダイヤモンドバックスを観戦の候補から外しました。
次に残りのカードから日程と球場を絞り込みます。
最も移動効率が良いのは東地区の球場で開催される試合を選択することですので、ヤンキー・スタジアム(ニューヨーク)、フェンウエイ・パーク(ボストン)、シチズンズ・パーク(フィラデルフィア)が候補です。
それを効率良く組合わせると以下のスケジュールが立てられました。
・10/4: シチズンズ・パーク(フィラデルフィア)でコロラド戦
・10/5: フェンウエイ・パーク(ボストン)でアナハイム戦
・10/7: ヤンキー・スタジアム(ニューヨーク)でクリーブランド戦
フィラデルフィア、ボストン、ニューヨークはアメリカでは比較的近距離にあり、電車のスケジュール次第ではアムトラックでの移動も可能です。非常に魅力的な旅行スケジュールでした。・・・・・がここで考えました。この3都市は大都市です。チケット購入の競争率が高くなると予想できますのでチケットが買えない、もしくは買えたとしてもチケット代が異常に高いのではないか? せっかく渡米しても観戦できないと元も子もありません。
そこで再考した結果、これらカードを裏で観戦することにしました。つまり上記カードを相手チームのホーム球場で観戦する方法です。その結果以下のスケジュールが組めることが判明しました。
・10/5: クリーブランドでニューヨーク・ヤンキース戦
・10/6: コロラドでフィラデルフィア戦
・10/7: アナハイムでボストン戦
以上の3都市は飛行機で移動する必要がありますが、クリーブランドーコロラドーアナハイムは西に向かう移動などで時差を有効に利用できます。また3試合ともナイトゲームでしたので、観戦翌日朝の飛行機を利用すれば観戦が十分可能です。チケットの手配も大都市よりも難易度が低いと予想し手配に入りました。
直前の混乱
実はこの旅程を組む際に直前まで困ったことがありました。この年のディビジョンシリーズは10/3から始まるのですが、9/30の最終戦でナショナルリーグのワイルドカード獲得チームが決定しませんでした。
サンディエゴ・パドレスとコロラド・ロッキーズが同率で並んでいたので10/1に1試合のみのプレイオフが開催されました。
10/6のフィラデルフィア戦の開催がサンディエゴになるかコロラドになるのかがこの試合が終わるまで決定しません。
当時飛行機は10/5出発の場合、3日前の10/2が発券の期限でした。アメリカの試合が行われている10/1は時差の関係で日本時間では10/2です。プレイオフの試合終了と同時に飛行機のルートを確定し発券する必要があります。
さらにこの試合は緊迫した展開で延長戦に突入し13回まで行われました。13回の表にパドレスが2点を取り行先はサンディエゴかと思われましたが、なんと13回の裏にロッキーズが3点を取りサヨナラ勝ちを収めました。飛行機の発券は10/2の17:00が期限、西地区の試合は日本時間で10/2の11:00開始ですので14:00には終了するはずでした。ところが思わぬ延長戦のため試合終了は16:00近くだったと記憶しています。発券期限まで残り1時間余りでしたが、無事航空券を手配することができました。
更なる試練
試練は続きました。シカゴ経由でクリーブランドに到着しその足で球場に向かう予定でした。
ところがシカゴでの乗換えの飛行機がトラブルで定刻に飛びませんでした。その後約3時間遅れでシカゴを離陸しましたが、クリーブランドには21:00にしか着きません。つまり19:00開始の試合が22:00に終了すると仮定した場合、球場到着時間には試合は終了しています。何という不運。
しかし野球の神様は見捨てていませんでした。球場に到着した時には9回を迎えていましたが同点でした。そしてそのまま延長戦に突入しました。結果的に延長11回まで試合が行われましたので3回分の試合を観戦することができました。 あきらめないことが重要ですね。
この旅行の成果
今回の3試合の観戦で得られた成果と言いますか、体験できたことをご紹介します。まずコロラドとボストンのディビジョンシリーズの勝ち上がりを目撃することができました。日本のように胴上げはありませんが、選手たちがハイタッチやハグでお互いに勝利の余韻に浸っていました。いずれも日本人選手が所属しているチームの勝ち上がりでしたので喜びを共有することができました。
またコロラドでは松井稼頭央選手のホームランも目撃することができました。少しあわただしい旅程でしたが有意義な観戦旅行でしたし、こんな観戦スタイルも有りと実感しました。
チーム名変更による表記について
クリーブランドは2022年よりチーム名をインディアンスからからガーディアンズに変更されます。本件は2021年以前の記事ですので、インディアンスと表記しております。