全米野球記者協会(The Baseball Writers' Association of America, BBWAA)に10年以上在籍した記者に投票資格があり、投票総数の75%以上を得票した人物が野球殿堂入りします。
2021年の候補者
2020年の野球殿堂入りにノミネートされる主な人物をご紹介します。まず2020年の投票で50%以上の得票がありましたが残念ながら野球殿堂入りできなかったのは以下の通りです。
名前 |
得票率 |
候補年数 |
カート・シリング |
70.0% |
9年 |
ロジャー・クレメンス |
61.0% |
9年 |
バリー・ボンズ |
60.7% |
9年 |
オマール・ビスケール |
52.6% |
4年 |
※候補年数が10年を超えた場合、得票率が5.0%に満たなかった場合は、翌年から候補者リストから外れます。
2021年が初めて候補者
次に2020年に初めてノミネートされる主な人物は以下の通りです。
名前 |
HOFm |
HOFs |
アラミス・ラミレス |
85 |
39 |
ティム・ハドソン |
66 |
42 |
トリー・ハンター |
58 |
34 |
マーク・バーリー |
52 |
31 |
バリー・ジト |
48 |
19 |
※HOFm:野球殿堂入りの可能性をはかる指標で100を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。 |
※HOFs:野球殿堂の標準的な基準にどの程度適合しているかの指標で、50を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。 |
2021年の殿堂入り予測
2021年の候補者も活躍した優れた選手なのですが、HOFmならびにHOFsが殿堂入りの基準値値を超えている選手は残念ながらいません。もちろん過去にはこの数値をクリアしていなくても殿堂入りした人はいますが、2020年に殿堂入りしたデレク・ジーター氏はHOFm=337、HOFs=67でラリー・ウォーカー氏はHOFm=148、HOFs=58でした。
2020年に落選したスーパー・スターのHOFmとHOFsは以下の通りですが、数値的には突出していますが殿堂入りの得票率75%をクリアーできませんでした。
名前 |
HOFm |
HOFs |
カート・シリング |
171 |
46 |
ロジャー・クレメンス |
332 |
73 |
バリー・ボンズ |
340 |
77 |
オマール・ビスケール |
120 |
42 |
上位3名は野球の個人成績は群を抜いています。通常でしたら初年度に殿堂入りできる選手たちですが、薬物使用疑惑などの問題で得票が延びず野球殿堂入りに至っておりません。
2021年は初めてノミネートされる選手の中に、2020年に選出されたデレク・ジーター氏、2019年に選出されたマリアーノ・リベラ氏に肩を並べるほどの突出した成績を残した選手はいないと言っていいでしょう。これは8年間連続で落選した3氏の殿堂入りのチャンスとも言えるでしょう。実際3氏の得票率は以下のように直近の5年間で増加しています。
名前 |
2020年 |
2019年 |
2018年 |
2017年 |
2016年 |
カート・シリング |
70.0% |
60.9% |
51.2% |
45.0% |
52.3% |
ロジャー・クレメンス |
61.0% |
59.5% |
57.3% |
54.1% |
45.2% |
バリー・ボンズ |
60.7% |
59.1% |
56.4% |
53.8% |
44.3% |
Hall of Fame Weekend
2020年は新型コロナ・ウィルスの感染影響でHall of Fame Weekendは開催できませんでした。2020年の殿堂入りした人達は2021年の式典で表彰されます。デレク・ジーター氏、ラリー・ウォーカー氏に続いて殿堂入りし式典の壇上に上がる選手は誰なのか? それ以上に2021年7月にHall of Fame Weekendは開催できるのか? 情報を逐次お届けしたいと思います。
2021年の野球殿堂入り候補者リストはこちらをご参照願います。