レギュラー・シーズンの半分が経過しました。気が早いのですがMLB.comでは28名の専門家に2021年のアメリカン・リーグとナショナル・リーグのMVPを予想してもらいました。
専門家は3名のMVP候補者を選び、1位、2位、3位の順位をつけてもらいます。そして1位は5点、2位には3点、3位には1点として合計ポイントで順位を決めます。4月末のこの調査を実施した際には、アメリカン・リーグの1位はマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)ナショナル・リーグの1位はロナルド・アクーニャ・ジュニアでした。さてこの2ヶ月で順位はどのように変動したのでしょうか?
アメリカン・リーグ
1位
大谷翔平 DH/SPロサンゼルス・エンゼルス (28人中23人が1位に投票)
バッターとしては、ホームランを30本放ちメジャー・リーグのトップを走り、長打率が7割5厘(0.705)と全ヒットの長打の割合が7割を超えています。またピッチャーでも12試合に先発し、防御率3.60、60イニングの投球回数で83三振を奪っています。
2位
ウラジミール・ゲレーロ・ジュニア 1B トロント・ブルージェイズ (28人中5人が1位に投票)
メジャー・リーグ3年目にして、ホームラン数27本、69打点、打率338です。またOPSも1.118と突出しています。
3位
カルロス・コレア SS ヒューストン・アストロズ
アストロズはアメリカン・リーグ西地区の1位を走っており、その貢献度が認められたものです。打撃成績は15ホームラン、50打点、打率295です。アストロズには優秀なバッターが多数いますが、その中でも頭一つ抜けています。
4位
ザンダー・ボガーツ SS ボストン・レッドソックス
レッド・ソックスをアメリカン・リーグ東地区の1位に押し上げ、出場した試合中21試合で複数ヒットを放ち打率5割以上を記録しています。13本のホームランを記録し打率は324です。
5位
マット・オルソン 1B オークランド・アスレチックス
前半戦で20本塁打を放ち、2019年に36本を記録したペースを超えており、これはオルソンのキャリアで最高の成績です。
ナショナル・リーグ
1位
フェルナンド・タティース・ジュニア SS サンディエゴ・パドレス (28人中15人が1位に投票)
パドレスの22歳の遊撃手はホームラン26本とOPS1.089はナショナル・リーグのトップです。彼の長打率も7.02で大谷翔平選手と並び7割越を記録しています。
2位
ジェイコブ・デグローブ SP ニューヨーク・メッツ (28人中12人が1位に投票)
メッツの不動のエースデグローブは14回先発で出場し防御率0.95を記録し、歴代1位ボブ・ギブソンの1.12をも凌駕しています。85回の投球回数で136三振を奪取しています。100マイルを超えるストレートとスライダー、チェンジアップが彼の武器です。
3位
ロナルド・アクーニャ・ジュニア OF アトランタ・ブレーブス(28人中1人が1位に投票)
4月末日時点での1位は譲りましたが、3ヶ月経過した今もベスト3に入っています。22ホームラン、16盗塁を記録し1番バッターとしてナショナル・リーグ1位の64得点を記録しています。
4位
ニック・カステラーノス OF シンシナティ・レッズ
2021年のオールスターファン投票で初めてオールスター・ゲームに出場を果たしました。ヒット数104、二塁打数27はメジャー・リーグでトップです。打率344と高打率を記録しホームランも16本打っています。
5位
ケビン・ゴーズマン SP サンフランシスコ・ジャイアンツ
ドジャース、パドレスと優秀な先発投手を擁する2チームを差し置いて、ジャイアンツをナショナル・リーグ西地区の1位に引き上げています。勝利数8、16回の先発で防御率1.68、101 2/3回の登板で116三振を記録しています。
(※MLB.comの記事を参照しました。(2021年7月3日アメリカ時間))