毎年、7月の後半戦になると出てくるニュースがトレードです。今年は特に大谷選手の動向が注目されるシーズンとなり、7月は目が離せない月になりそうです。
2023年はアメリカ時間の8月1日がトレード期限になります。
2019年から一部ルールが変わっていますので、ここでは、MLBのトレード期限についてまとめておきたいと思います。
MLBの場合、後半戦以降のポストシーズンに向けての「選手の獲得方法」は、2種類あります。
1つは7月末(2023年は、アメリカ時間の8月1日)のトレード期限。
2019年以降は、この期限以降は、トレードができなくなりましたので、トレードを軸に考えているチームはここで話をまとめる必要があります。
ここ5シーズンぐらいの中で、トレード期限で日本のMLBファンにとって代表的なものは、ダルビッシュ投手のトレードになります。
2017年7月末のトレード期限のぎりぎりの時間でまとまったのは、レンジャーズのダルビッシュ投手がドジャースへ行くというトレードでした。
ワールドシリーズ制覇に向けて、ドジャースは先発陣の充実を図る目的がありました。
レンジャーズは、ダルビッシュ投手の代わりにドジャースからウィリー・カルフーン外野手、A・J・アレクシー投手、レンドン・デービス内野手というマイナー選手を獲得したというのは、アストロズが強い西地区ではまだ勝てないと読み、数年後をにらんだトレードだったと言えます。
「選手を他チームから獲得する方法」のもう1つは、8月に入り、その選手が所属しているチームのロースター40人の枠から外れます(マイナー降格)。
枠から外れた選手の全契約を、獲得したいチームが請け負うという形になりますので、これはトレードでなく、「買取」というイメージになります。
獲得したチームは、その選手を8月の規定の日までにチームのロースターに入れておけば、そのチームのポストシーズンに出場することができます。