MLBの労使協定はまとまるのか

アトランタ・ブレーブスの26年ぶりの優勝で幕を閉じた2021シーズンのMLB。
例年なら、この後のトピックスは、2021シーズンのアワードの発表、フリーエージェントの選手となっていきますが、今年は大きな問題が残っております。
それが、労使協定です。この労使協定の期間は、最近では5年となっており、現行のものは2016年12月に締結され、2017年から21年のシーズンが対象になっていました。
そのため、現在の労使協定は、2021年12月1日午後11時59分(米国東部時間)に失効します。

まず、この協定は、MLBPA(選手会)とオーナー側で結ばれるものになり、その決まりの中には、収益分配や選手の最低年俸など、非常に重要な決定事項が含まれます。
もし話がまとまらない場合は、オーナー側はロックアウトをし、選手が球団施設などを使えないようにします。
オーナーに対しての選手会の対抗手段は、ストライキになります。
オーナー側の要求が飲めない場合は、ストライキを起こし、プレーをしないこととなります。
この最も有名なものが、1994年になります。選手の年俸の高騰を理由にオーナー側はサラリーキャップの導入を提案したものの、選手会側がこれを拒否。
シーズン途中にあたる8月12日からストライキに突入しました。そしてポストシーズン中止となり、ストライキは1995年までの間、実に232日間に上りました。
多くのファンがこのストライキによりMLBから離れたと言われ、MLBは深刻なダメージを受ける結果となりました。

以降、MLBでは、ロックアウト、ストライキは起こっておりませんが、4大スポーツでは、2004年、2012年にNHL、2011年にNBAとNFLが大規模なロックアウトの影響を受けています。
2011年のNBAは6月30日に労使協定がまとまらず、オーナー側がロックアウトを実施。
通常、10月末に開幕するレギュラーシーズンも11月までが中止になり、結果、12月25日の開幕となりました。

NFLも同年3月に労使協定が決裂。長期のロックアウトになりましたが、7月25日には解除され、開幕への影響は出ませんでした。

NHLは、2004-2005シーズンがこのロックアウトで全試合中止になりました。
2012年にも労使協定の決裂により、10月から翌1月初旬までの試合が中止。1月19日の開幕になりました。

今回のMLBのケースは、オーナー側がロックアウトをするのでは、というのがアメリカでの報道です。

このようにロックアウトになると、レギュラーシーズンに影響する可能性が高くなり、開幕を楽しみに待っているファンには何の得もありません。
12月2日なる前にぜひ、合意というニュースを聞きたいものです。

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