2021シーズンまでは、レギュラーシーズンの成績が同じだった場合は、タイブレーカーが開催され地区優勝を決める運命の１試合が開催されました。
最近では2018年のナショナルリーグのセントラルとウエストでタイブレーカーがあり、セントラルでは、カブス対ブルワーズ、ウエストではドジャース対ロッキーズが対戦し、勝者が地区優勝となりました（ドジャースとブルワーズ。負けたロッキーズとカブスはワイルドカードゲームで対戦し、ロッキーズが勝ち地区シリーズへ行ったシーズンでした）。
しかし、2022年にポストシーズンの出場チームが10チームから12チームに拡大されることになり、タイブレーカーはなくなることになります。
同じ成績になった場合は、以下のような優先順位で優勝が決まります。
（1）最優先事項 該当チーム同士ののレギュラーシーズンの対戦成績
例えば、ナショナルリーグのイーストのメッツとブレーブス、セントラルのブルワーズとカージナルスは、後半戦が始まる時点ではそれほどゲーム差がない状況です。このままレギュラーシーズンが進み、最終戦が終わった段階で、例えば、メッツとブレーブスの成績が同じだった場合、直接対決の成績が良かったほうが地区優勝となります。仮にメッツがブレーブスに10勝8敗だった場合は、同じ成績でもメッツの優勝です。
（2）直接対決がイーブンだった場合は、所属する地区内の成績
もし、メッツとブレーブスの成績が9勝9敗で同じだった場合、この両チームが所属するナショナルリーグのイーストでの成績が良いほうが地区優勝になります。
ナショナルリーグのイーストは、メッツ、ブレーブス、フィリーズ、マーリンズ、ナショナルズが所属します。
メッツのナショナルリーグイースト間の成績が40勝30敗、ブレーブスのイースト間の成績が35勝35敗であれば、メッツの地区優勝になります。
（3）直接対決がイーブンで、地区内の成績もイーブン場合は、所属するリーグ内のチームとの成績
もし、メッツとブレーブスの成績が9勝9敗で同じで、地区内の成績も40勝30敗で同じような場合、この両チームが所属するナショナルリーグのセントラル、ウエストに所属するチームのとの対戦成績が良いほうが地区優勝になります。
（4）直接対決、地区内の成績、リーグ内のチームとの成績もイーブンの場合は、後半戦の成績
ここまですべてイーブンの場合、後半戦の成績が良いほうが地区優勝になります。
後半戦の成績というのは、単にオールスター明けということではなく、チームの試合数の中間点から後半の試合を適用します。
（該当するチームが所属するリーグ内のチームとの後半戦の成績で決まるようです。例：メッツならその他のナリーグのチームとの対戦成績。）
（5）直接対決、地区内の成績、リーグ内のチームとの成績、後半戦の成績もイーブンの場合は、前半戦の最後の試合の結果
これでも決まらない場合は、前半戦最後の試合結果が適用されます。
もしこの試合でも両チームに優劣が付かない場合は、その1つ前の試合が適用されていくことになります。
2022シーズンのプレーオフ争い
