MLBのワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージは、頻繁にルールが変わります。ここでは、ワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージについてまとめておきます。
まず、直近の2021シーズンのワールドシリーズでは、ヒューストン・アストロズ対アトランタ・ブレーブスが対戦しました。
ホームアドバンテージ(4試合主催)は、アストロズでした。
2021シーズンは、レギュラーシーズンの勝率の高いチームにホームフィールドアドバンテージが与えられました。
レギュラーシーズンの両チームの成績は、
アストロズ 95勝67敗 勝率.586
ブレーブス 88勝73敗 勝率.547
だったため、アストロズがホームフィールドアドバンテージを獲得したワールドシリーズでした。
注意したい点は、ワールドシリーズの前のリーグチャンピオンシップまでは、地区優勝で勝率の高いチームがホームフィールドアドバンテージを獲得し、勝率が高くてもワイルドカードの場合は、ホームフィールドアドバンテージはないのですが、ワールドシリーズの場合は、地区優勝もワイルドカードも関係なく勝率で決まる点です。
2021年のケースだと、ナショナルリーグチャンピオンシップは、
東地区覇者 ブレーブス 88勝73敗 勝率.547
ワイルドカード ドジャース 106勝56敗 勝率.654
とブレーブスの成績はドジャースの成績より劣りましたが、ブレーブスは地区優勝をしているので、リーグチャンピオンシップでは、ホームフィールドアドバンテージがありました。
しかし、「もし」ドジャースがワールドシリーズに進んだ場合、中地区覇者のアストロズ対ワイルドカードのドジャースでも勝率はドジャースのほうがいいため、ワールドシリーズの場合は、ドジャースがホームフィールドアドバンテージを獲得したことになりました。ここが少し複雑な点です。
ワールドシリーズのホームアドバンテージは、2003年から2016年まで、その年のオールスターゲームに勝利したリーグのチームに与えられていました。
これは2002年のオールスターゲームが7対7の引き分けに終わったことで導入されたものでした。
その前までのワールドシリーズでは、奇数年か偶数年かによって、アメリカンリーグとナショナルリーグが交互にホームフィールドアドバンテージを持ちました。
2022シーズンもワールドシリーズの対戦で勝率の高いチームにホームフィールドアドバンテージが与えられることになりそうです。