2022年も残り1ヶ月半、レギュラー・シーズンの試合は残り約50試合です。地区優勝争い、ワイルド・カード争いも熱を帯びてきました。もちろんチーム・スポーツですので優勝は最も重要ですが、個人タイトル争いもそろそろ佳境を迎えています。ここでは各リーグで最も活躍した新人選手に与えられる新人王(Rookie of the year award)を取り上げてみたいと思います。
選出方法
MVPの選出方法は、全米野球記者協会所属の記者60人による投票で決まります。 記者が1位から3位までの選手に投票しますが、1位は5点として加点されます。以下、2位票(3点)、3位票(1点)として加点されます。そして合計獲得点の最も高い選手が受賞者となります。
2022年のMVP候補者
2022年8月14日(アメリカ時間)現在のMVP予想オッズの順位です。数字はアメリカン・オッズ式で表示されています。ここでは詳しく説明しませんが、マイナスの評価をされている選手が、MVPの可能性が高いと評価されています。鈴木誠也選手はナショナル・リーグの新人王予想3番目に位置しています。
アメリカン・リーグ
フリオ・ロドリゲス(SEA) -600
ボビー・ウィット・ジュニア(KC) +1,400
ジェレミー・ペーニャ(HOU) +1,400
アドリー・ラッチマン(BAL) +2,000
ホセ・ミランダ(MIN) +5,000
ナショナル・リーグ
スペンサー・ストライダー(ATL) -145
マイケル・ハリスⅡ(ATL) +165
オニール・クルーズ(PIT) +2,900
鈴木誠也(CHC) +2,900
クリストファー・モレル(CHC) +3,900
MVPのオッズははこちらのサイトをご覧ください(英語版)
では2021年以前10年間の新人王受賞者をご紹介します。
2021年
アメリカン・リーグ
ランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ)
打者成績:打率:0.274、ホームラン数:20、打点:69、盗塁数:20、OPS:0.815
【投票結果】
1位:ランディ・アロザレーナ(TB):124ポイント
2位:ルイス・ガルシア(HOU):63ポイント
3位:ワンダー・フランコ(TB):30ポイント
ナショナル・リーグ
ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)
打者成績:打率:0.269、ホームラン数:21、打点:71、盗塁数:12、OPS:0.835
【投票結果】
1位:ジョナサン・インディア(CIN):148ポイント
2位:トレーバー・ロジャース(MIA):86ポイント
3位:ディラン・カールソン(STL):22ポイント
2020年
2020年は新型コロナ・ウィルス感染の影響でレギュラー・シーズンは60試合で開催されました。
アメリカン・リーグ
カイル・ルイス(シアトル・マリナーズ)
打者成績:打率:0.262、ホームラン数:11、打点:28、盗塁数:5、OPS:0.801
【投票結果】
1位:カイル・ルイス(SEA):150ポイント
2位:ルイス・ロバート(CWS):83ポイント
3位:クリスチャン・ハビアー(HOU):11ポイント
ナショナル・リーグ
デヴィン・ウィリアムス(ミルウォーキー・ブルワーズ)
投手成績:4勝1敗、防御率:0.33、投球回数:27.0、奪三振数:53
【投票結果】
1位:デヴィン・ウイリアムス(MIL):95ポイント
2位:アレック・ボーン(PHI):74ポイント
2位:ジェイク・クロネンワース(SD):74ポイント
2019年
アメリカン・リーグ
ヨルダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)
打者成績:打率:0.313、ホームラン数:27、打点:78、盗塁数:0、OPS:1.067
【投票結果】
1位:ヨルダン・アルバレス(HOU):150ポイント(1位票満票獲得)
2位:ジョン・ミーンズ(BAL):53ポイント
3位:ブランドン・ロー(TB):27ポイント
ナショナル・リーグ
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)
打者成績:打率:0.260、ホームラン数:53、打点:120、盗塁数:1、OPS:0.941
【投票結果】
1位:ピート・アロンゾ(NYM):148ポイント
2位:マイク・ソロカ(ATL):82ポイント
3位:フェルナンド・タティース・ジュニア(SD):26ポイント
2018年
アメリカン・リーグ
大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
打者成績:打率:0.285、ホームラン数:22、打点:61、盗塁数:10、OPS:0.925
投手成績:4勝2敗、防御率:3.31、投球回数:51.2、奪三振数:63
【投票結果】
1位:大谷翔平(LAA):144ポイント
2位:ミゲル・アンデハー(NYY):89ポイント
3位:グレイバー・トーレス(NYY):28ポイント
ナショナル・リーグ
ロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス)
打者成績:打率:0.293、ホームラン数:26、打点:64、盗塁数:16、OPS:0.917
【投票結果】
1位:ロナルド・アクーニャ・ジュニア(ATL):144ポイント
2位:フアン・ソト(WAS):89ポイント
3位:ウォーカー・ビューラー(LAD):28ポイント
2017年
アメリカン・リーグ
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)
打者成績:打率:0.284、ホームラン数:52、打点:114、盗塁数:9、OPS:1.049
【投票結果】
1位:アーロン・ジャッジ(NYY):150ポイント(1位票満票獲得)
2位:アンドリュー・ベニンテンディ(BOS):75ポイント
3位:トレイ・マンシーニ(BAL):31ポイント
ナショナル・リーグ
コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)
打者成績:打率:0.267、ホームラン数:39、打点:97、盗塁数:10、OPS:0.933
【投票結果】
1位:コディ・ベリンジャー(LAD):150ポイント(1位票満票獲得)
2位:ポール・デヨング(STL):56ポイント
3位:ジョシュ・ベル(PIT):32ポイント
2016年
アメリカン・リーグ
マイケル・フルマー(デトロイト・タイガース)
投手成績:11勝7敗、防御率:3.06、投球回数:159.0、奪三振数:132
【投票結果】
1位:マイケル・フルマー(DET):142ポイント
2位:ゲーリー・サンチェス(NYY):91ポイント
3位:タイラー・ネークイン(CLE):20ポイント
ナショナル・リーグ
コーリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース)
打者成績:打率:0.308、ホームラン数:26、打点:72、盗塁数:3、OPS:0.877
【投票結果】
1位:コーリー・シーガー(LAD):150ポイント(1位票満票獲得)
2位:トレア・ターナー(WAS):42ポイント
3位:前田健太(LAD):37ポイント
2015年
アメリカン・リーグ
カルロス・コレア(ヒューストンアストロズ)
打者成績:打率:0.279、ホームラン数:22、打点:68、盗塁数:14、OPS:0.857
【投票結果】
1位:カルロス・コレア(HOU):124ポイント
2位:フランシスコ・リンドー (CLE):109ポイント
3位:ミゲール・サノー(MIN):20ポイント
ナショナル・リーグ
クリス・ブライアント(シカゴ・カブス)
打者成績:打率:0.275、ホームラン数:26、打点:99、盗塁数:13、OPS:0.858
【投票結果】
1位:クリス・ブライアント(CHC):150ポイント(1位票満票獲得)
2位:マット・ダフィー (SF):70ポイント
3位:カン・ジョンホ(PIT):28ポイント
2014年
アメリカン・リーグ
ホセ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)
打者成績:打率:0.317、ホームラン数:36、打点:107、盗塁数:3、OPS:0.964
【投票結果】
1位:ホセ・アブレイユ(CWS):420ポイント(1位票満票獲得)
2位:マット・シューメイカー (LAA):229ポイント
3位:デリン・ベタンセス(NYY):191ポイント
ナショナル・リーグ
ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)
投手成績:9勝6敗、防御率:2.69、投球回数:140.1、奪三振数:144
【投票結果】
1位:ジェイコブ・デグロム(NYM):142ポイント
2位:ビリー・ハミルトン (CIN):92ポイント
3位:コルテン・ウォン(STL):14ポイント
2013年
アメリカン・リーグ
ウィル・マイヤーズ(タンパベイ・レイズ)
打者成績:打率:0.293、ホームラン数:13、打点:53、盗塁数:5、OPS:0.831
【投票結果】
1位:ウィル・マイヤーズ(TB):131ポイント
2位:ホセ・イグレシアス(BOS):80ポイント
3位:クリス・アーチャー(TB):35ポイント
ナショナル・リーグ
ホセ・フェルナンデス(マイアミ・マーリンズ)
投手成績:12勝6敗、防御率:2.19、投球回数:172.2、奪三振数:187
【投票結果】
1位:ホセ・フェルナンデス(MIA):142ポイント
2位:ヤシエル・プイグ(LAD):95ポイント
3位:シェルビー・ミラー(STL):12ポイント
2012年
アメリカン・リーグ
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)
打者成績:打率:0.326、ホームラン数:30、打点:83、盗塁数:49、OPS:0.963
【投票結果】
1位:マイク・トラウト(LAA):140ポイント(1位票満票獲得)
2位:ヨエニス・セスペデス(OAK):63ポイント
3位:ダルビッシュ・有(TEX):46ポイント
ナショナル・リーグ
ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)
打者成績:打率:0.270、ホームラン数:22、打点:59、盗塁数:18、OPS:0.817
【投票結果】
1位:ブライス・ハーパー(WAS):112ポイント
2位:ウェイド・マイリー(ARI):105ポイント
3位:トッド・フレイジャー(CIN):45ポイト
過去の新人王の情報はこちらをご覧ください。
データ参照 baseball-reference.com