8月も残り一週間弱となり、MLBのレギュラー・シーズンの試合も残り1ヶ月余りとなりました。個人タイトル争いのアメリカン・リーグではアーロン・ジャッジ選手がホームラン数でぶっちぎっておりますし、投手部門ではトミー・ジョン手術から復帰したジャスティン・バーランダー投手が素晴らしい成績を残しています。ではナショナル・リーグに目を向けてみましょう。セントルイス・カージナルスのポール・ゴールドシュミット選手が好調を維持し三冠王の可能性があるポジションにいます。2022年8月25日(アメリカ時間)時点での成績は以下の通りです。
三冠王の可能性
打率
ポール・ゴールドシュミット(STL):.339
フレディー・フリーマン(LAD):.326
ジェフ・マクニール(NYM):.320
ホームラン
カイル・シュワーバー(PHI):35
ポール・ゴールドシュミット(STL):33
オースティン・ライリー(ATL):31
打点
ポール・ゴールドシュミット(STL):105
ピート・アロンソ(NYM):104
マット・オルソン(ATL):87
ホームランと打点は僅差です。打率は1分以上リードしていますが、フリーマンはホームラン・バッターではありませんし近年では毎年0.300以上を記録しています。残り試合を個人タイトルにも注目しながら観戦しましょう。
過去に三冠王を獲得した選手
2022年8月25日(アメリカ時間)現在、1878年以降のMLBで三冠王を獲得した選手は14名、合計16回です。2回獲得した選手はテッド・ウィリアムス(1942年、1947年)ジャース・ホーンスビ(1922年、1925年)の2名です。ちなみに日本のプロ野球では落合博満氏が三冠王を3回獲得しています。
最も新しい三冠王は現在も現役でデトロイト・タイガースに所属しているミゲール・カブレラ選手です。2022年にポール・ゴールドシュミット選手が三冠王を獲得するとMLBでは10年ぶり、ナショナル・リーグでは85年ぶりの記録となります。それにしてもレジェンドと言われる選手が名を連ねていますね。果たしてポール・ゴールドシュミット選手は仲間入りできるでしょうか?
・2012年:ミゲール・カブレラ(打率:.330、ホームラン:44本、打点:139点)
・1967年:カール・ヤストレムスキー(打率:.326、ホームラン:44本、打点:121点)
・1966年:フランク・ロビンソン(打率:.316、ホームラン:49本、打点:122点)
・1956年:ミッキー・マントル(打率:.353、ホームラン:52本、打点:130点)
・1947年:テッド・ウィリアムス(打率:.343、ホームラン:32本、打点:114点)
・1942年:テッド・ウィリアムス(打率:.356、ホームラン:36本、打点:137点)
・1937年:ジョー・ミドロック(打率:.373、ホームラン:31本、打点:154点)
・1934年:ルー・ゲーリック(打率:.363、ホームラン:49本、打点:166点)
・1933年:ジミー・フォックス(打率:.356、ホームラン:48本、打点:163点)
・1933年:チャック・クライン(打率:.368、ホームラン:28本、打点:120点)
・1925年:ロジャース・ホーンスビー(打率:.403、ホームラン:39本、打点:143点)
・1922年:ロジャース・ホーンスビー(打率:.401、ホームラン:42本、打点:152点)
・1912年:ヘイニー・ジマーマン(打率:.372、ホームラン:14本、打点:104点)
・1909年:タイ・カッブ(打率:.377、ホームラン:9本、打点:107点)
・1901年:ナポレオン・ラジョイ(打率:.426、ホームラン:14本、打点:125点)
・1878年:ポール・ハインズ(打率:.358、ホームラン:4本、打点:50点)
過去の三冠王の情報はこちらをご覧ください。ただしこちらには二グロ・リーグなどMLB以外の記録も含まれています。
データ参照 baseball-reference.com