投手の三冠王(Triple Crown)を分析する

9月に入りMLBのレギュラー・シーズンの試合も残り1ヶ月となりました。チーム成績と合わせて個人タイトルも気になります。先日は打者の三冠王について記事を書きましたが、今回は投手の三冠王について記載します。

三冠王の可能性

投手の三冠王は、勝ち数、防御率、奪三振数の3つが対象です。では2022年の9月2日時点の成績をご紹介します。

アメリカン・リーグ

勝ち数

ジャスティン・バーランダー(HOU):.16
フランバー・バルデス(HOU):.14
ディラン・シース(CHW):.12
アレク・マノア(TOR):.12
ジェイムソン・タイヨン(NYY):.12
ホセ・ウルキディ(HOU):.12
(※大谷翔平投手:11勝で7位タイ)

防御率

ジャスティン・バーランダー(HOU):1.84
シェーン・マクラナハン(TB):2.20
ディラン・シース(CHW):2.27
(※大谷翔平投手:2.67で6位相当:ただし規定投球回数を満たしていませんのでランキング外です。)

奪三振数

ゲリット・コール(NYY):204
ディラン・シース(CHW):190
シェーン・マクラナハン(TB):182
(※大谷翔平投手:176個で5位)

バーランダー投手が2冠王、シース投手も3部門で3位以内に入っています。

ナショナル・リーグ

勝ち数

カイル・ライト(ATL):.17
トニー・・ゴンソリン(LAD):16
フリオ・ウリアス(LAD):14

防御率

サンディ・アルカンタラ(MIA):2.13
フリオ・ウリアス(LAD):2.32
ザック・グレン(ARI):2.53

奪三振数

コービン・バーンズ(MIL):195
カルロス・ロドン(SF):191
アーロン・ノラ(PHI):190

過去に投手三冠王を獲得した選手

2022年9月2日(アメリカ時間)現在、1877年以降のMLBで投手三冠王を獲得した選手は30名、合計38回です。3回獲得した選手はサンディ・コーファックス(1965年、1966年、1972年)のみです。

では1939年以降に投手三冠王を獲得した選手をご紹介します。

2020年:シェーン・ビーバー(勝ち数:8勝、防御率:1.63、奪三振数:122)
2011年:ジャスティン・バーランダー(勝ち数:24勝、防御率:2.40、奪三振数:250)
2011年:クレイトン・カーショー(勝ち数:21勝、防御率:2.28、奪三振数:248)
2007年:ジェイク・ピービー(勝ち数:19勝、防御率:2.54、奪三振数:240)
2006年:ヨハン・サンタナ(勝ち数:19勝、防御率:2.77、奪三振数:245)
2002年:ランディ・ジョンソン(勝ち数:24勝、防御率:2.32、奪三振数:334)
1999年:ペドロ・マルティネス(勝ち数:23勝、防御率:2.07、奪三振数:313)
1998年:ロジャー・クレメンス(勝ち数:20勝、防御率:2.65、奪三振数:271)
1997年:ロジャー・クレメンス(勝ち数:21勝、防御率:2.05、奪三振数:292)
1985年:ドワイド・グッデン(勝ち数:24勝、防御率:1.53、奪三振数:268)
1972年:スティーブ・カールトン(勝ち数:27勝、防御率:1.97、奪三振数:310)
1966年:サンディ・コーファックス(勝ち数:27勝、防御率:1.73、奪三振数:317)
1965年:サンディ・コーファックス(勝ち数:26勝、防御率:2.04、奪三振数:382)
1945年:ハロルド・ニューハウザー(勝ち数:25勝、防御率:1.81、奪三振数:212)
1940年:ボブ・フェラー(勝ち数:27勝、防御率:1.81、奪三振数:212)
1939年:バッキー・ウォルターズ(勝ち数:27勝、防御率:2.29、奪三振数:137)

過去の投手三冠王の情報はこちらをご覧ください。ただし、こちらには二グロ・リーグなどMLB以外の記録も含まれています。

データ参照 baseball-reference.com

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