MLBのワイルドカードとは

2023シーズンもトレード期限が過ぎ、今シーズン、ポストシーズンを目指すチームは、大きなトレードをし、チーム力のアップに努めました。
MLBはレギュラーシーズン(3月から10月初旬)とポストシーズン(10月から11月初旬)に分かれます。
レギュラーシーズンは、ポストシーズン進出のための試合という位置づけにもなります。
2022シーズンからポストシーズンのフォーマットが変わりました。
大きな変更としては、ワイルドカードシリーズの導入です。
ここでは、ワイルドカードとは何か、についてのご紹介になります。

MLBは、1993年までは、各リーグとも東地区と西地区でレギュラーシーズンを行なっていましたが、1994年から東・中・西の3地区制が導入されました。

1993年までのポストシーズンは、各地区優勝チームによるリーグチャンピオンシップ、勝者がワールドシリーズと言うフォーマットでしたが、1994年からは、地区シリーズ、リーグチャンピオンシップ、ワールドシリーズとなり、地区シリーズは、各地区優勝チームと、2位になった最高勝率チームがワイルドカードで、ポストシーズンに進出できることになりました。

しかし、地区優勝しなくてもポストシーズンに出てワールドシリーズを狙うことができることになったことで、地区優勝の重みが薄まり、また、1997年(フロリダ・マーリンズ)、2002年(アナハイム・エンゼルス)、2003年(マーリンズ)、2004年(ボストン・レッドソックス)、2011年(セントルイス・カージナルス)などのチームがワイルドカードから世界一なったことで、2012年からは1試合勝負のワイルドカードゲームが導入されました。

ワイルドカードゲームでは、地区優勝以外の成績上位2チームが1試合だけの試合を行い勝者がワイルドカードとしてポストシーズンに進むというものになり、これにより、この一発勝負にエース級の投手が投げると、地区シリーズの前半に投げれなくなるため、地区優勝チームが有利になるということになります。
そして2022年からは、ワイルドカードゲームの数を3試合の2戦先勝制にしたワイルドカードシリーズが導入されました。

今後、ポストシーズンでは、地区優勝チームの中で3番目の成績チームは、ワイルドカードシリーズから試合を行い、勝者の2チームのみデビジョンシリーズからの試合となります。
レギュラーシーズンの成績により各リーグごとに第1シードから第6シードに振り分けられます。
第1シード(地区優勝でリーグ最高勝率)と第2シード(地区優勝でリーグ2位の勝率)のチームはデビジョンシリーズからの登場となります。
第3シード(地区優勝でリーグ3位の勝率)、第4シードから第6シードのチーム(地区優勝以外のリーグ勝率上位チーム)は、ワイルドカードから戦い先に2勝したチームがデビジョンシリーズに進出できるようになりました。

1994年から2011年までのワイルドカードでポストシーズンに進出したチーム

1994年 ワイルドカードのチーム

ストライキのためシーズン中止

1995年 ワイルドカードのチーム

ニューヨーク・ヤンキース (79勝65敗 勝率.549) 地区シリーズでマリナーズに2勝3敗で負け
コロラド・ロッキーズ (77勝67敗 勝率.535) 地区シリーズでブレーブスに1勝3敗で負け

1996年 ワイルドカードのチーム

ボルチモア・オリオールズ (88勝74敗 勝率.543) リーグチャンピオンシップでヤンキースに1勝4敗で負け
ロサンゼルス・ドジャース (90勝72敗 勝率.556) 地区シリーズでブレーブスに0勝3敗で負け

1997年 ワイルドカードのチーム

ニューヨーク・ヤンキース (96勝66敗 勝率.593) 地区シリーズでインディアンス(現ガーディアンズ)に2勝3敗で負け
フロリダ・マーリンズ (92勝70敗 勝率.568)  ワールドシリーズ優勝(CLEインディアンス4勝3敗)

1998年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (92勝70敗 勝率.568)  地区シリーズでインディアンス(現ガーディアンズ)に1勝3敗で負け
シカゴ・カブス (90勝73敗 勝率.552) 地区シリーズでブレーブスに0勝3敗で負け

1999年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (94勝68敗 勝率.580) リーグチャンピオンシップでヤンキースに1勝4敗で負け
ニューヨーク・メッツ (97勝66敗 勝率.595) リーグチャンピオンシップでブレーブスに2勝4敗で負け

2000年 ワイルドカードのチーム

シアトル・マリナーズ (91勝71敗 勝率.562) リーグチャンピオンシップでヤンキースに2勝4敗で負け
ニューヨーク・メッツ (94勝68敗 勝率.580) ワールドシリーズでヤンキースに1勝4敗で負け

2001年 ワイルドカードのチーム

オークランド・アスレチックス (102勝60敗 勝率.630)  地区シリーズでヤンキースに2勝3敗で負け
セントルイス・カージナルス(93勝69敗 勝率.574) 地区シリーズでダイヤモンドバックスに2勝3敗で負け

2002年 ワイルドカードのチーム

アナハイム・エンゼルス (99勝63敗 勝率.611)  ワールドシリーズ優勝(SFジャイアンツ4勝3敗)
サンフランシスコ・ジャイアンツ (95勝66敗 勝率.590) ワールドシリーズでエンゼルスに3勝4敗で負け

2003年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (95勝67敗 勝率.586) リーグチャンピオンシップでヤンキースに3勝4敗で負け
フロリダ・マーリンズ (91勝71敗 勝率.562)  ワールドシリーズ優勝(NYヤンキース4勝2敗)

2004年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (98勝64敗 勝率.605) ワールドシリーズ優勝(STLカージナルス4勝0敗)
ヒューストン・アストロズ (92勝70敗 勝率.568) リーグチャンピオンシップでカージナルスに3勝4敗で負け

2005年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (98勝64敗 勝率.605) 地区シリーズでホワイトソックスに0勝3敗で負け
ヒューストン・アストロズ (89勝73敗 勝率.549) ワールドシリーズでホワイトソックスに0勝4敗で負け

2006年 ワイルドカードのチーム

デトロイト・タイガース (95勝67敗 勝率.586) ワールドシリーズでカージナルスに1勝4敗で負け
ロサンゼルス・ドジャース (88勝74敗 勝率.543) 地区シリーズでメッツに0勝3敗で負け

2007年 ワイルドカードのチーム

ニューヨーク・ヤンキース (94勝68敗 勝率.580) 地区シリーズでインディアンス(現ガーディアンズ)に1勝3敗で負け
コロラド・ロッキーズ (90勝73敗 勝率.552) ワールドシリーズでレッドソックスに0勝4敗で負け

2008年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (95勝67敗 勝率.586) リーグチャンピオンシップでTBレイズに3勝4敗で負け
ミルウォーキー・ブルワーズ (90勝72敗 勝率.556) 地区シリーズでフィリーズに1勝3敗で負け

2009年 ワイルドカードのチーム

ボストン・レッドソックス (95勝67敗 勝率.586) 地区シリーズでエンゼルスに0勝3敗で負け
コロラド・ロッキーズ (92勝70敗 勝率.568) 地区シリーズでフィリーズに1勝3敗で負け 

2010年 ワイルドカードのチーム

ニューヨーク・ヤンキース (95勝67敗 勝率.586) リーグチャンピオンシップでTEXレンジャーズに2勝4敗で負け
アトランタ・ブレーブス (91勝71敗 勝率.562) 地区シリーズでジャイアンツに1勝3敗で負け 

2011年 ワイルドカードのチーム

タンパベイ・レイズ (91勝71敗 勝率.562) 地区シリーズでTEXレンジャーズに1勝3敗で負け
セントルイス・カージナルス(90勝72敗 勝率.556) ワールドシリーズ優勝(TEXレンジャーズ4勝3敗)

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