2023年3月20日(アメリカ時間)。マイアミのローン・デポ・パークで行われた試合は激闘を制し6-5で日本代表が決勝へ駒を進めました。対戦相手はメジャー・リーガー、それもスーパー・スターで構成されたアメリカ代表です。
アメリカの打線
予想されるアメリカのスタメンは以下の通りです。
ホームラン・バッターのカイル・シュワーバー選手とピート・アロンゾ選手は調子が出ていませんが、その他の選手はほぼ3割を超える打率を記録しています。上位打線はホームランが打てて打率も残せる選手が揃い、下位のリアルミュート選手、ターナー選手が活躍していますので、安定した日本投手陣でも1人たりとも気が抜けません。全員が所属チームでは1番~5番を任されている打線ですから。
1. ムーキー・ベッツ(LAD) ライト : .296
2. マイク・トラウト(LAA) センター:.318
3. ポール・ゴールドシュミット(STL) ファースト:.333
4. ノーラン・アレナド(STL) サード:.391
5. カイル・タッカー(HOU) レフト:.333
6. カイル・シュワーバー(PHI) DH:.182
7. J.T. リアルミュート(PHI) キャッチャー:.625
8. ティム・アンダーソン(CWS) セカンド:.313
9. トレア・ターナー(STL) ショート:.368
アメリカの投手陣
まずアメリカ代表の投手の登板履歴を見てみましょう。
3/11:イギリス戦
ウエインライト (STL) |
アダム (TB) |
フリーランド (COL) |
べドナー (PIT) |
49球 | 11球 | 29球 | 18球 |
3/12:メキシコ戦
マルチネス(SD) | グレーブマン(CWS) | シンガー(KC) | オタビーノ(NYM) | ループ(LAA) | バード(COL) | ウイリアムズ(MIL) | プレスリー(HOU) |
57球 | 5球 | 53球 | 18球 | 21球 | 33球 | 1球 | 8球 |
3/13:カナダ戦
リン(CWS) | マイコラス(STL) |
65球 | 33球 |
3/15:コロンビア戦
ケリー(ARI) | グレーブマン(CWS) | バード(COL) | べドナー (PIT) |
アダム (TB) |
ウイリアムズ(MIL) | プレスリー(HOU) |
61球 | 6球 | 13球 | 8球 | 15球 | 19球 | 12球 |
3/18:ベネズエラ戦
リン(CWS) | バード(COL) | アダム (TB) |
オタビーノ(NYM) | べドナー (PIT) |
ウイリアムズ(MIL) | プレスリー(HOU) |
58球 | 17球 | 10球 | 15球 | 8球 | 19球 | 12球 |
3/19:キューバ戦
ウエインライト (STL) |
マイコラス(STL) | ループ(LAA) |
64球 | 77球 | 6球 |
先発はアリゾナ・ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー投手と言われています。メジャー・リーガー2022年に13勝を上げていますので簡単な相手ではありません。しかしアメリカ代表の先発投手陣は打者と比較すると実績が落ちます。シャーザー投手、バーランダー投手、デグロム投手のような絶対的なピッチャーはいません。カーショー投手が辞退したことは大きなマイナスです。
安定感のあるウエインライト投手、マイコラス投手はキューバ戦で64球、77球投げているので決勝戦には使わないと思います。リン投手も3/18のベネズエラ戦で58球を投げていますので決勝戦には登板できません。マルチネス投手はチームを離れています。ケリー投手以外ではフリーランド投手(2022年9勝)とシンガー投手(2022年10勝)です。
スターターは駒不足ですので、セットアッパーの継投策で来ると思います。9回はクローザーのプレスリー投手、8回のウィリアムズ投手は固定です。7回までにリードしないと日本代表は苦しいですね。7回以前もパイレーツのクローザーのベッドナー投手、ロッキーズのクローザーのバード投手、メッツのセットアッパーのオタビーノ投手の実力者揃いですが。
日本代表の対戦相手は、どのチームもセットアッパー以降の投手が制球を乱し、四球を出したり、ストライクを取りに来たボールを打ち込まれたりしました。その点ではアメリカ代表は安定しています。早い回でリードする試合展開が要求されます。
さあ明日の決勝戦。緊迫した試合を期待しつつ日本代表の勝利を願いたいと思います。