メジャー・リーグでは半年毎に30球団のマイナー組織のランキングを発表しています。このランキングの基準となるのはマイナー選手のプロスペクト・ランキングです。近い将来メジャーに昇格し活躍するポテンシャルを持った選手がどの程度所属しているのか。前年にチーム成績が振るわなくてもポテンシャルの高いマイナー・リーガーが揃っているチームは成績が上昇する可能性があります。
ではトップ5のチームの詳細と6位~30位のチームを以下に紹介します。
マイナー・ランキング
1. ボルチモア・オリオールズ
チームは長年低迷していましたが、直近のマイナー・ランキングはトップです。2023年は巻き返し激戦のアメリカン・リーグ東地区を勝ち抜きポスト・シーズンに進める可能性を感じます。
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 1位 |
2022年ミッド・シーズン | 1位 |
2022年プレ・シーズン | 1位 |
2021年ミッド・シーズン | 1位 |
2021年プレ・シーズン | 5位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
1 | グンナー・ヘンダーソン | ショート/サード |
7 | グレイソン・ロドリゲス | 投手 |
12 | ジャクソン・ホリデイ | ショート |
40 | コルトン・カウザー | 外野手 |
74 | ジョーダン・ウェストバーグ | 内野手 |
80 | ヘストン・ケースタッド | 外野手 |
97 | DL ホール | 投手 |
99 | ジョーイ・オルティス | セカンド/ショート |
2. ロサンゼルス・ドジャース
常勝軍団でありながら、マイナーの人材も豊富に抱えるドジャースです。新人発掘、選手の育成、トレードなど総合力の高いチームです。仮に大谷翔平選手を獲得に動くにはFAならば資金力、トレードならば将来性の高いマイナー・リーガーが揃っている点でも強みですね。
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 2位 |
2022年ミッド・シーズン | 2位 |
2022年プレ・シーズン | 5位 |
2021年ミッド・シーズン | 16位 |
2021年プレ・シーズン | 14位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
14 | ディエゴ・カルタヤ | キャッチャー |
24 | ボビー・ミラー | 投手 |
37 | ミゲル・バルガス | ファースト/サード |
54 | マイケル・ブッシュ | セカンド/外野手 |
56 | ギャビン・ストーン | 投手 |
70 | ライアン・ペピオット | 投手 |
81 | アンディ ペイジ | 外野手 |
3. アリゾナ・ダイヤモンドバックス
オリオールズ同様に長年低迷しているダイヤモンドバックス。同地区にドジャースには引き離されています。世代交代により地区優勝争いに食い込みたいですが、もう数年時間がかかるかもしれません。
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 3位 |
2022年ミッド・シーズン | 5位 |
2022年プレ・シーズン | 4位 |
2021年ミッド・シーズン | 9位 |
2021年プレ・シーズン | 9位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
2 | コービン・キャロル | 外野手 |
11 | ジョーダン・ローラー | ショート |
15 | ドリュー ジョーンズ | 外野手 |
59 | ブランドン・ファート | 投手 |
4. クリーブランド・ガーディアンズ
堅調な成績を残しているガーディアンズ。メジャーはポスト・シーズンに進出するチーム力を持ちつつ、マイナーにもいい人材を抱えています。
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 4位 |
2022年ミッド・シーズン | 3位 |
2022年プレ・シーズン | 12位 |
2021年ミッド・シーズン | 13位 |
2021年プレ・シーズン | 13位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
16 | ダニエル・エスピノ | 投手 |
42 | ギャビン・ウィリアムズ | 投手 |
51 | ジョージ・ヴァレラ | 外野手 |
64 | ボー・ネイラー | キャッチャー |
65 | タナー・ビビー | 投手 |
75 | ブレイヤン・ロッキオ | セカンド/ショート |
82 | チェイス・デローター | 外野手 |
5. シンシナティ・レッズ
名門チームのレッズも長年低迷しています。プロスペクト・ランキングは上位になってはいますが、このチームも地区優勝にもう少し時間がかかりそうです。
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 5位 |
2022年ミッド・シーズン | 4位 |
2022年プレ・シーズン | 15位 |
2021年ミッド・シーズン | 10位 |
2021年プレ・シーズン | 20位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
10 | エリー・デ・ラ・クルス | サード/ショート |
29 | ノエルヴィ・マルテ | ショート |
44 | エドウィン・アローヨ | ショート |
69 | カム・コリアー | サード/ |
6位~10位
6. タンパベイ・レイズ
7. テキサス・レンジャース
8. ピッツバーグ・パイレーツ
9. セントルイス・カージナルス
10. ワシントン・ナショナルズ
※レイズ、カージナルスはポスト・シーズンに進出するチーム力がありつつ、マイナーのランクが高いので常に上位を狙える位置にいると思います。
11位~20位
11. ニューヨーク・メッツ
12. シカゴ・カブス
13. ニューヨーク・ヤンキース
14. コロラド・ロッキーズ
15. ミルウォーキー・ブルワーズ
16. ボストン・レッドソックス
17. サンフランシスコ・ジャイアンツ
18. マイアミ・マーリンズ
19. ミネソタ・ツインズ
20. トロント・ブルージェイズ
21位~30位
21. フィラデルフィア・フィリーズ
22. オークランド・アスレチックス
23. サンディエゴ・パドレス
24. シアトル・マリナーズ
25. デトロイト・タイガース
26. シカゴ・ホワイトソックス
27. ヒューストン・アストロズ
28. ロサンゼルス・エンゼルス
直近のランキング
2023年プレ・シーズン | 28位 |
2022年ミッド・シーズン | 30位 |
2022年プレ・シーズン | 28位 |
2021年ミッド・シーズン | 24位 |
2021年プレ・シーズン | 25位 |
プロスペクト・トップ100 の選手
ランク | 選手名 | ポジション |
53 | ローガン・オホッペ | キャッチャー |
89 | ザック・ネト | ショート |
※タイガース、ロイヤルズは2021年、2022年のマイナー・ランキングでトップ10に3回入っています。つまり当時のマイナー・リーガーがメジャーに昇格し経験を積んでいる過程だと思います。つまり数年後に地区優勝を争えるチーム力を持ち得ています。反面、エンゼルスは長らくポスト・シーズンに進出できていませんし、マイナー・リーガーのいい人材を抱えている訳ではありません。メジャーにはスーパー・スターと言われるトラウト選手、大谷翔平選手、レンドン選手がいますが、ケガによる離脱により全員がフル・シーズン揃って試合に出ていません。2023年前半戦で優勝争いから後退してしまうと、大谷翔平選手のトレードが現実味を帯びる事になるでしょう。正念場です。
29. カンザスシティ・ロイヤルズ
30. アトランタ・ブレーブス
(※このコラムはこちらの記事を参考にしました。)