アーロン・ジャッジと大谷翔平のどちらの選手を自分のチームに入れたいですか? これは2022年のメジャー・リーグでの論争でした。
2022年、大谷選手は二刀流として両面で支配を続け、ジャッジ選手は打者としてアメリカン・リーグのシーズンホームラン記録を破ろうとしていたのです。 多く要素を取り上げて私たちはリンゴとオレンジを比較してきましたが、この世代の才能を同時に見て驚くのは楽しいものです。
幸運なことに、今週エンゼルスとヤンキースは2023年に初めてヤンキー・スタジアムで対決します。まさにそのシーンを観戦できる絶好の機会を与えてくれます。残念ながら投手大谷がジャッジと直接対決することはありませんが彼ら2人がブロンクス(ヤンキー・スタジアム)での対戦で積み上げられている楽しい事実を確認しましょう。
打者としての比較
近年取り上げられている飛距離、打球速度を比較します。
打力
ホームランの最長飛距離
ジャッジ(496フィート/約151.2m):大谷(470フィート約143.3m)
平均ホームラン飛距離
大谷(411フィート/約125.3m):ジャッジ(407フィート約124.1m)
最速のホームラン打球速度:
ジャッジ(121.1マイル/約194.9km):大谷(118.0マイル/約189.9km)
最速の打球速度:
ジャッジ(121.1マイル/約194.9km):大谷(119.1マイル/約191.7km)
ジャッジは攻撃力で大谷を抑え2022年のアメリカン・リーグMVP 賞を受賞しました。デビュー以降2022年までの打者成績を比較します。
打率 | ホームラン | OPS | |
アーロン・ジャッジ | .284 | 225 | .977 |
大谷翔平 | .268 | 130 | .886 |
2021年以降、バレルを記録した数はジャッジ選手が184バレルでメジャー1位、大谷選手2 番目に多い156バレルです。(※バレルは速度98マイル、打ち出し角度が26~30度の打球を指します。)
ジャッジ選手の平均速度も95.8マイルで1位で、大谷選手6番目に速い平均速度92.8マイル記録しております。モンスター・ショットと言われる440フィート(約134.1m)を越えるホームランの数はジャッジ選手が34本、大谷選手は18本です。ジャッジ選手の全ホームランに対するモンスター・ショットの割合はジャッジ選手が15.4%、大谷選手が13.8%です。参考までに2022 年MLB全体のホームランに対するモンスター・ショットは4.4%でした。
走力
ホームラン・バッターの2人ですが足も速いです。盗塁数と走る速度は以下の通りです。
盗塁数 | 走る速度 | |
アーロン・ジャッジ | 44 | 28.8フィート/秒 |
大谷翔平 | 66 | 28.3フィート/秒 |
走る速度は大谷選手は全メジャー・リーガーの上位93パーセンタイル(2021年)、ジャッジ選手が80パーセンタイル(2019年)に入ります。
タイトルの比較
主なタイトルについては以下の通りです。
新人王 | MVP | ホームラン王 | オール・スター出場 | |
アーロン・ジャッジ | 2017年 | 2022年 | 2017年/2022年 | 4回 |
大谷翔平 | 2018年 | 2021年 | 無し | 2回 |
投手の成績
ジャッジ選手は投手ではありません。だから比較はできません。参考までに大谷選手の記録を記載します。
パワー・ヒッターだけでなく、パワー・ピッチャーでもある大谷選手のエンゼルスでのエースとしての貢献は言うまでもありません。
2021年以来、時速100マイル以上の投球を52回していますが、同期間中に大谷選手を上回るの先発投手は5人だけです。また大谷選手にはスイーパーという武器もあります。
待ってください。大谷選手にはスプリッターという武器まであります。2021 年以降、奪三振59.3% はスプリッターによるものです。個々の球種で比較した場合、この奪三振率を超える投手はいません。
2021年以後に200イニング以上を投球した110人の投手の中で、大谷選手は防御率(2.58)、三振率(31.5%)を記録しています。
チーム直接対決の比較
2018年~2022年の両チームの直接対決の数字を比較してみましょう。
ホームラン | 打点 | 打率 | OPS | |
アーロン・ジャッジ | 7本 | 15点 | .343 | 1.143 |
大谷翔平 | 7本 | 12点 | .200 | .867 |
大谷選手とジャッジ選手がスタメンで出場した直接対決16試合の成績はヤンキースが10勝、エンゼルスが6勝です。
2023年4月18日からヤンキー・スタジアムで3連戦があります。初戦で大谷選手がホームランを放っています。引き続きこの3日間の直接対決を楽しみましょう!
なおエンゼルスタジアムでのヤンキース対エンゼルスの試合は2023年7月17日~19日の3連戦です。その時に大谷選手がヤンキースのユニフォームを着ている可能性はあるのでしょうか?
(※このコラムはこちらの記事を参考にしました。)