最強の親子メジャー・リーガーは誰?

父の日にちなんで、MLB.comでは最強の親子メジャー・リーガーの特集記事を掲載しました。その一部を抜粋してお届けします。

例えば2023年のブルージェイズ。主力を務めている選手にボー・ビシェット、カバン・ビジオ、ウラディミール・ゲレーロ・ジュニア、ドルトン・ヴァーショーが活躍していますが、彼ら以上に活躍していた父親たち、ダンテ・ビシェット、クレイグ・ビジオ、ウラディミール・ゲレーロ、ゲイリー・ヴァーショーといった偉大な父親たちがいます。息子たちが父親たちのキャリア、偉業を超えるにはもう少し時間がかかるでしょう。

ブルージェイズ以外にもジャクソン・ホリデー(父はマット・ホリデー)、ドルー・ジョーンズ(父は楽天にも所属したアンドリュー・ジョーンズ)など近い将来期待できる選手が連なっています。

最強の親子メジャー・リーガー

では、メジャー・リーグ史上最高の父と息子を見てみましょう。ここでの指標はBaseball-Reference.comのWAR(Wins Above Replacement)を採用し、親子を評価しました。 今回上位に入らなかったヨギ・ベラ、トニー・グウィン、トニー・ペレス、ティム・レインズなどの親子含まれていないのはWARの指標を採用したからです。なお以下の記録・成績は2022年シーズン終了時点で算定したものです。

1位. ボビー・ボンズ (57.9) 、バリー・ボンズ (162.8)

MLBの歴史の中で、バリー・ボンズほどWARを稼いだ選手はいません。MVPを7回受賞し、シーズンおよび通算本塁打記録を保持しています。

バリーが目立っていますが、ボビーを過小評価すべきではありません。 ボンズ親子は通算本塁打300本以上と盗塁400本以上を記録した史上唯一の親子であり、10シーズンで20ホームラン、20盗塁を達成した唯一の親子でもあります。

2位. ケン・グリフィー・シニア (34.5) 、ケン・グリフィー・ジュニア (83.8)

この親子は1990年、1991年にマリナーズで一緒にプレーしています。1990年9月14日のエンゼルス戦では親子が連続本塁打を放っています。グリフィー・シニアはレッズ時代にビッグ・レッド・マシンと称された強力打線を形成し2回ワールド・シリーズを制覇しています。

スーパー・スターの息子は630ホームラン、10回のゴールドグラブ賞受賞し、2016年にはアメリカ野球殿堂入りを果たしています。

3位. フェリペ・アルー (42.3) とモーゼス・アルー (39.9)

アル―一家は多くのメジャー・リーガーを輩出しています。フェリペの兄弟であるヘスス、マティはともにメジャー・リーグで15シーズンプレーしでいます。彼らの従弟であるホセ・ソーサ、甥のメル・ロハスもメジャー・リーガーです。 そしてフェリペのもう一人の息子、ルイス・ロハスは2020年、2021年にメッツで監督を務めました。

ここで取り上げるフェリペとモーセス親子は2人合計でメジャー・リーグで34シーズンプレーし、4,200安打、500本塁打、750二塁打以上を記録しています。

4位. ウラジミール・ゲレーロ (59.5) 、ウラジミール・ゲレーロ・ジュニア (13.3、2022年時点)

この親子がさらに順位を上げる可能性があります。 24歳の若さでメジャー・リーグ5シーズン目にもかかわらず、息子は父親の記録に匹敵するペースで成績を残しています。

25年以上前、父親はモントリオール・エクスポズで史上最高の選手の 1人であり、2004年にエンゼルス在籍時にはア・リーグ MVPを受賞しました。父親は449ホームランを記録しましたが、これは息子にとって目標になるでしょう。

5位. レイ・ブーン (25.8) とボブ・ブーン (27.4)

ブーン一家は3世代にわたってメジャー・リーガーを4人輩出しています。ボブの息子であるブレット(WAR22.8)そして現在ヤンキースの監督でもあるアーロン(WAR13.5)も活躍しています。

ここでは、ゴールドグラブ賞を7回受賞しているボブ(MLBで19シーズンプレーし通算2,225試合出場)。

彼の父親であるレイ(MLBで13シーズンでプレーし、オールスター出場2回)の組み合わせが最強です。

6位. メル・ストットルマイヤー (43.1) 、トッド・ストットルマイヤー (22.9)

このランキングに入っている親子の多くは野手ですが、投手4人うちの2人がここで紹介するストットルマイヤーズ親子です。 メルはヤンキースで11シーズンを過ごし5回オール・スターに出場しています。

トッドは14年間のメジャーで活躍し特に1992年、1993年にはブルージェイズでワールド・チャンピオンに輝いています。

7位. ホセ・クルーズ (54.3) とホセ・クルーズ・ジュニア (19.6)

3位のフェリペ・アルーと同様に、ホセ・クルーズも3兄弟がメジャー・リーガーでした。その中でもホセは19シーズンプレーし、特にアストロズでは歴代でもWAR、安打、盗塁で3位、三塁打で1位など同球団の歴代リーダーにランクされています。

息子は1995年のドラフトで全体3位指名を受け、2001年のトロントでの30勝30敗での活躍を含め12年間のメジャー・キャリアを築き上げました。

8位. ガス・ベル (15.7) とバディ・ベル (66.3)

ブーン一家同様に、ベルズ一家も3 世代でメジャー・リーガーを輩出しています。3世代目の兄弟(デビッドとマイク)で デビッド(現レッズの監督、イチロー氏とマリナーズでチーム・メイト)はガスの通算WARに匹敵しました。しかし、ガスは1950年代にレッズで4回オール・スターに選出されています。

バディはオール・スターに5回選出され、6回ゴールド・グラブ賞を受賞しています。よってこの親子がベル家の代表として挙げられました。

9位. サンディ・アロマー (10.5) とロベルト・アロマー (67.0)

主に二塁手として活躍したサンディ・アロマーは、15シーズンにわたって守備と走塁に突出しており227盗塁を記録しています。

しかし、彼にはさらに成功した2人の息子がいます。サンディ・ジュニアは新人王を受賞し6回オールスター捕手になりましたが、ロベルトは1990年から2001年にかけて12回連続でオール・スターに選出され、10回のゴールドグラブ賞を獲得し、1992年、1993年にはブルージェイズでワールドシリーズを2度制覇しました。よってここではロベルトが選出対象です。

10位. ディジー・トラウト (50.0) 、スティーブ・トラウト (13.4)

まず始めにこのトラウト親子はマイク・トラウトとは関係がありません。ディジー(本名:ポール)は、15年間のキャリアのほとんどをタイガースで過ごし、500試合以上に登板、オール・スターに2度選出され、1944年にはア・リーグMVPに輝きました。

スティーブは1976年のドラフト全体8位でホワイトソックスに指名され、12シーズンにわたって200試合以上に先発出場しました。

11位. セシル・フィールダー (17.2) とプリンス・フィールダー (23.8)

この親子は強力なスラッガーでした。2人の通算ホームラン記録は偶然にも319本です。 セシルは1990年、1991年にタイガースでア・リーグMVPレースで2位、この2年間合わせて95ホームランを記録しました。

プリンスは2007年に50ホームランの大台をクリアーし、セシルよりも優れた打者でしたが、残念ながら首の怪我により2016年に32歳という若さで引退を余儀なくされました。

(※このコラムはこちらの記事を参考にしました。)

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