2023年プロスペクト・ランキングを更新

2023年のレギュラー・シーズンは後半戦を迎え、優勝争い、プレイオフ進出争いをしているチームは毎試合しのぎを削っています。反面売り手に回ったチームは来期以降に巻き返しを計るために、主力選手をトレードで放出し有望選手を獲得しています。

ドラフトが終わり、トレード期限が過ぎMLBではプロスペクト選手の最新ランキングを発表しました。2023年シーズンの開幕に発表されて以来の更新です。上位ランキング選手が多数メジャーに昇格しました。トップ10のうち7選手がルーキー・ステータス(メジャーで130打席以上、50イニング投球回数以上、またはロースター登録45日以上)をクリアーしたためプロスペクト・リストから卒業しました。したがいましてランキングは大きく変わりました。

最新トップ10

1. ジャクソン・ホリデイ オリオールズ(ショート、セカンド)
2. ジャクソン・チョーリオ ブルワーズ(外野手)
3. ポール・スキーンズ パイレーツ(投手)
4. ディラン・クルーズ ナショナルズ(外野手)
5. イーサン・サラス パドレス(キャッチャー)
6. ジュニア・カミネロ レイズ(サード、ショート)
7. ジェームス・ウッド ナショナルズ (外野手)
8. エヴァン・カーター レンジャーズ(外野手)
9. ジャクソン・メリル パドレス(ショート)
10. ジョーダン・ローラー ダイヤモンドバックス(ショート)

ジャクソン・ホリデイのマイナー成績

Year AB R H HR RBI SB AVG OBP OPS
2023年 324 78 108 10 57 20 .333 .457 .985

このリストには注目すべきは、2023年のドラフト上位2名がトップ10入りしていることです。ルイジア州立大学のチームメイトでのスキーンズとクルーズは初登場最上位のペアです。 トップ16位まで枠を広げますと5人が2023年ドラフト指名選手です。これは初めてのことであり、2023年のドラフト選手のレベルの高さを表しています。

初登場上位ランク入りした実績でインパクトがあったのは、2010年に全体2位のスティーブン・ストラスバーグ投手と、2011年に全体3位のブライス・ハーパー選手が上げられます。

プロスペクト100のリストはこちらをご覧ください。(英語版)

プロスペクト100初登場選手

5. イーサン・サラス パドレス(キャッチャー)
6. ジュニア・カミネロ レイズ(サード、ショート)
26. コルト・キース タイガース(サード)
28. コビー・メイヨ オリオールズ(サード、ファースト)
30. ケイド・ホートン カブス(投手)
34. ジェファーソン・ケロ ブルワーズ(キャッチャー)
37.ローマン・アンソニー  レッドソックス(外野手)
38. ジェイコブ・ミシオロウスキー ブルワーズ(投手)
39. コール・ヤング マリナーズ(ショート)
43. ブレイディ・ハウス ナショナルズ(サード)

プロスペクト100入りの2023年ドラフト・メンバー

3. ポール・スキーンズ パイレーツ(投手):ドラフト全体1位
4. ディラン・クルーズ ナショナルズ(外野手):ドラフト全体2位
13.ワイアット・ラングフォード レンジャーズ(外野手):ドラフト全体4位
15.マックス・クラーク タイガース(外野手):ドラフト全体No.3
16. ウォーカー・ジェンキンス ツインズ(外野手):ドラフト全体5位
44. レット・ロウダー レッズ(投手):ドラフト全体7位
60. ノーブル・マイヤー マーリンズ(投手):ドラフト全体10位
64.チェイス・ドランダー ロッキーズ(投手):ドラフト全体9位
82. ジェイコブ・ウィルソン アスレチックス(ショート):ドラフト全体6位
88. カイル・ティール レッドソックス(キャッチャー) :ドラフト全体14位
97. エイダン・ミラー フィリーズ(サード):ドラフト全体27位

ドラフト1位~7位の選手がトップ100入りし、ドラフト・トップ10のうち8選手がトップ100入りしています。フィリーズの1巡目指名選手エイダン・ミラーは、ドラフト全体で27位でしたがトップ100入りしています。 春先に骨折していなかったら高校生のスラッガーは上位50位に入っていたでしょう。

ポジション別のトップ100入り

トップ100中のポジション別人数は以下の通りです。

1. 外野手:27人
2. ピッチャー:27人(右投手21人、左投手6人)
3. ショート:19人
4. キャッチャー:11人
5. サード:9人
6.セカンド:4人
7. ファースト:3人

外野はポジションが3枠ありますので当然多くなる可能性は高いです。

チーム別のトップ10入り

トップ100中のチーム別人数は以下の通りです。

1. オリオールズ:6人
1. パイレーツ:6人

3. ブルワーズ:5人
3. カブス:5人
3. ドジャース:5人
3. メッツ:5人
3. レッズ:5人
3. ロッキーズ:5人

アストロズとロイヤルズにはトップ100入りの選手がいません。

プロスペクトに順位による重みポイント (1位:100、2位:99、100位:1 など) で計算しましチーム毎のランキングをつけてみましょう。( )内はチームのトップの選手で順位は全体の順位です。

1. オリオールズ:433ポイント (ジャクソン・ホリデイ:1位)
2. ブルワーズ:353ポイント (ジャクソン・チョリオ:2位)
3. パイレーツ:274ポイント(ポール・スキーンズ:3位)
4. パドレス:257ポイント(イーサン・サラス:No.5)
5. ナショナルズ、249ポイント(ディラン・クルーズ:4位)
6. レイズ:242ポイント(ジュニア・カミネロ:6位)
7. タイガース:232ポイント(マックス・クラーク:15位)
8. レッズ:228ポイント(ノエルヴィ・マルテ:24位)
9. カブス:225ポイント(ピート・クロウ・アームストロング:12位)
10. レンジャーズ:218ポイント(エバン・カーター:8位)

エンゼルスのプロスペクト選手

31位:ローガン・オホッピー(キャッチャー)のみがトップ100入りしています。先のトレードで有力選手を放出してしまったからです。

ちなみにエンゼルスのチーム内でのトップ5は以下の通りです。

1位:ローガン・オホッピー(キャッチャー)
2位:ノーラン・シャヌエル(ファースト)
3位:ケイデン・ダナ(ピッチャー)
4位:ネルソン・ラダ(外野手)
5位:アルベルト・リオス(キャッチャー、外野手)

2023年ドラフト1位(全体11位)のシャヌエル選手がエンゼルスのプロスペクト2位です。

(※このコラムはこちらの記事を参考にしました。)

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