MLB ワールド・チャンピオン軌跡

2023年のワールド・チャンピオンはテキサス・レンジャースに輝きました。ワールド・シリーズは2チームともワイルド・カードから勝ち上がった西地区のチーム同士の戦いでした。日本シリーズも関西を拠点とする2チームの対戦ですから、日米とも2023年は西のチームが躍進した年になりました。

ワールド・チャンピオン獲得数

ワールド・シリーズは2023年までに計119回行われ、アメリカン・リーグのチームが68回、ナショナル・リーグのチームが51回チャンピオンに輝いています。以下2023年時点でワールド・チャンピオンを獲得した回数のランキングです。

順位 チーム 回数
1 ニューヨーク・ヤンキース 27
2 セントルイス・カージナルス 11
3 ボストン・レッドソックス 9
3 オークランド・アスレチックス 9
5 サンフランシスコ・ジャイアンツ 8
6 ロサンゼルス・ドジャース 7
7 ピッツバーグ・パイレーツ 5
8 シンシナティ・レッズ 5
9 アトランタ・ブレーブス 4
9 デトロイト・タイガース 4

2023年にテキサス・レンジャースがワールド・チャンピオンに輝きましたので、一度もワールド・チャンピオンを獲得していないチームは5チームになりました。

タンパベイ・レイズ (1998年設立)

レイズはMLBのチームとしては長い歴史はありませんが、ワールド・シリーズに 2回進出しています。また2019年~2023年には5年連続のプレー・オフに進出しています。ワールド・シリーズでは2008年はフィリーズに、2020年にはドジャースに敗れています。注目されるチームではなく、スーパー・スター級の選手をFAで獲得する事はありませんが、近年は着実に成績を残しています。

コロラド・ロッキーズ (1993年設立)

ロッキーズは2017年と2018年に連続してポスト・シーズンに進出しましたが、どちらのシーズンもプレー・オフで1勝もできませんでした。2007年にワールド・シリーズに進出して以来、プレー・オフに出場した4回(2009年はワイルド・カードで出場)で1勝しかできていません。 ポスト・シーズンには進出していますが、ナショナル・リーグ西地区のチャンピオンにもなっていません。

シアトル・マリナーズ (1977年設立)

マリナーズは一度もワールド・シリーズに出場したがありません。アメリカ4大 プロ・スポーツでも20年という最も長い間プレー・オフに進出できなかったチームでもありました。 ケン・グリフィー・ジュニア、アレックス・ロドリゲス、ランディ・ジョンソン、イチロー・スズキなどビッグ・ネームも所属しましたが、ワールド・シリーズにはたどり着けていません。2001年にはレギュラー・シーズンで116勝というMLB記録を樹立したもののポスト・シーズンではヤンキースに屈しました。

ミルウォーキー・ブルワーズ (1970年設立)

ブルワーズがワールド・シリーズに進出できたのは、1982年の1回だけですが、その時はカージナルスに敗れています。当時ブルワーズはアメリカン・リーグに所属していた時代です。 近年ブルワーズは2023年の直近6年間で5回ポスト・シーズンに進出していますが、チャンピオンには届いていません。ブルワーズの前身はシアトル・パイロッツでした。

サンディエゴ・パドレス (1969年設立)

パドレスはワールド・シリーズに2度進出していますが、チャンピオンにはなっていません。 1回目は1984年でトニー・グウィンとスティーブ・ガーベイを率いるパドレスはタイガースに屈し、2回目の1998年はレギュラー・シーズンで114勝したヤンキースに完敗しました。

※過去のワールド・シリーズの対戦カードはこちらをご覧ください。(英語版)

日本人選手のワールド・チャンピオン

2023年時点でワールド・チャンピオン・リングを授与された日本人選手は8選手います。

優勝回数 選手名 優勝年
2 伊良部秀樹(ヤンキース) 1998/1999
2 田口壮(カージナルス/フィリーズ) 2006/2008
1 井口資仁(ホワイトソックス) 2005
1 松坂大輔(レッドソックス) 2007
1 岡島秀樹(レッドソックス) 2007
1 松井秀喜(ヤンキース) 2009(MVP)
1 上原浩治(レッドソックス) 2013
1 田澤純一(レッドソックス) 2013

ポスト・シーズン進出ランキング

ポスト・シーズン進出のルール、チーム数は時代により変化していますが、単純に進出回数のランキングは以下の通りです。

順位 チーム 回数
1 ニューヨーク・ヤンキース 58
2 ロサンゼルス・ドジャース 37
3 セントルイス・カージナルス 32
4 アトランタ・ブレーブス 29
4 オークランド・アスレチックス 29
6 サンフランシスコ・ジャイアンツ 27
7 ボストン・レッドソックス 25
8 シカゴ・カブス 21
9 ミネソタ・ツインズ 18
10 ピッツバーグ・パイレーツ 17
10 ヒューストン・アストロズ 17
12 シンシナティ・レッズ 16
12 クリーブランド・ガーディアンズ 16
12 デトロイト・タイガース 16
12 フィラデルフィア・フィリーズ 16
16 ボルチモア・オリオールズ 15
17 シカゴ・ホワイトソックス 11
18 ロサンゼルス・エンゼルス 10
18 ニューヨーク・メッツ 10
18 トロント・ブルージェイズ 10
21 カンザスシティ・ロイヤルズ 9
21 タンパベイ・レイズ 9
21 テキサス・レンジャース 9
21 ミルウォーキー・ブルワーズ 9
25 アリゾナ・ダイヤモンドバックス 7
25 サンディエゴ・パドレス 7
27 ワシントン・ナショナルズ 6
28 コロラド・ロッキーズ 5
28 シアトル・マリナーズ 5
30 マイアミ・マーリンズ 4

(※このコラムはこちらの記事も参考にしました。)

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