Aロッド氏大谷翔平選手を語る

通算696本のホームランを打ったアレックス・ロドリゲス氏。大物レジェンドが来日しトーク・ショーが開催されました。

イベント概要

日程:2024年11月16日(土) 13:00~14:30
イベント名:MLBレジェンド Aロッドが世界一オオタニの凄さを語る
会場:ザ・キャピトル・ホテル東急
出演者:アレックス・ロドリゲス氏、糸井嘉男氏、稲村亜美氏、KLP48

一般入場者はS席が¥20,000.-、A席が¥10,000.-で指定席です。S席が前列が2列で約60席、3列目~7列目がA席で約160席ですが、最も右側の前列はマスコミ席でした。会場がザ・キャピトル東急という事もあり、フォーマルな雰囲気の客層野球好きの一般人が紛れ込んだ様子でした。

トークショー会場

Aロッド氏のトークショーですから写真撮影は禁止されると思っていましたが、公演中の写真撮影はOK。動画はNGでした。

トーク内容

基本的にはMCが質問をしAロッド氏が回答しますが通訳が入ります。途中でゲストの糸井氏、稲村氏も質問に加わり最後は来場者からの質問も受付けました。ライブのイベントですから通訳はかなり要約した内容でしたが、イベントの性質上止むを得ません。

登壇者勢揃い

主なトーク内容

ワールド・シリーズについて

大谷翔平選手はワールド・シリーズを戦ったたが、ワールド・シリーズの難しさについてヤンキースは2009年に優勝して以来25年ぶりにワールド・チャンピオンに挑んだ。25年前の2009年には松井秀喜氏とともに出場したが、相手のフィラデルフィア・フィリーズは前年のチャンピオンで戦力が整っており2連覇を目指していた。この相手にレギュラー・シーズンとは違う次元の環境で戦うプレッシャーは大きい。

40-40について

この数字をクリアーするにはパワーの才能とスピードの才能を兼ね備えていなければならない。片方に超越した才能を持った選手は存在するが、両方のスペックをハイ・レベルに持っているユニークな才能を持った選手はいない。それを更に超えた50-50は本当にすごい事である。

大谷翔平選手について

バリー・ボンズ、リッキー・ヘンダーソン、ロジャー・クレメンスの3人を1人で体現しているのが大谷翔平選手。前例はベーブ・ルース氏しかいないので安易に比較することはできない。前例が無いから大谷翔平選手を表現する言葉がみつからない。(ある意味最上級の誉め言葉)加えて日本人のキャラクター(性格)、ビヘイビアー(振舞)は素晴らしい。チーム・メイトだった松井秀喜氏からも感じ取っていた。だから日本人は大谷選手をもっと誇っていいと思う。

新ルールの下でプレーした場合のAロッド

糸井氏の質問です。メジャーリーグではピッチ・クロック、牽制球の制限、ベースのサイズの拡大などルールが変わったが、この条件下でAロッド氏がプレーしたら50-50はできたのではないか?

Aロッド氏の回答は、ご指摘の通り現在と当時では野球の質や価値観が違う。1994年と2024年ではゲームは変わっている。打者の三冠王(打率、打点、ホームラン)のスペックで評価された時代はやはりパワー重視の野球だったのかもしれない。現在の野球はチェスのようである。つまり戦略・戦術が重視される。選手を評価するスペックが多くなった。

子供は複数のスポーツに触れるべきか?

稲村氏の質問です。日本の子供は1つのスポーツに集中して競技を続けるが、アメリカのように若い時代は複数のスポーツに取り組んだ方がいいか?

Aロッド氏の回答は、私も野球以外にアメフト、バスケなど複数の競技を楽しんでいた。複数の競技に接するメリットは、スポーツ毎に鍛えられる身体の部位は違うので、身体全体がバランスよく鍛える事ができる。これはいずれ1つのスポーツに絞った時でも有効に働くと思う。また1つの競技ではどうしても飽きてしまい継続できなくなるリスクもある。もちろん野球1本で成功している大谷選手のケースもあるのでそれを否定するものではない。糸井氏も野球以外ではバスケット、水泳に取り組んでいたようです。

この話の延長で、Aロッド氏が尊敬するレジェンドはカル・リプケン・ジュニア氏だった。それまでのショートは守備重視で小柄な人が多く、打撃はそれほど期待されなかった。しかしリプケン氏の登場でショートの概念が変わり、Aロッド氏もあこがれてこのポジションを守った。

アメリカでも大谷選手は注目、評価されているのか?

(これは別の質問の回答ですが)Aロッド氏が大谷選手を知ったのはメジャー移籍後でありエンゼルス時代です。この時に初めて彼を知りました。二刀流にチャレンジするので注目しました。本当にアメリカで大谷翔平選手が注目されたのは、やはりドジャースに入団してからでしょう。ロサンゼルスはニューヨークに次ぐ大都市でありメディアも多く全米の注目度も高い。同じロサンゼルスでもエンゼルスはマイナーなので日本の報道ほどアメリカでは伝わっていないと思う。だから大谷選手は2024年は本当の意味でアメリカ全国区になったと思う。

アレックス・ロドリゲス氏

Aロッド氏は今は何をしているのか?

メジャー・リーグのファンをしているとジョークを言った後に、主には4つの仕事していると回答。

1. 父親の仕事(2人の娘さんがいる)
2. 投資会社(主に不動産)の会社経営
3. メディアの解説
4. バスケット・ボールの共同オーナー(NBAのミネソタ・ティンバーウルブズ)

トークショー自体は1時間と短い時間ではありましたが、濃い話を聞く事ができ有意義なイベントだったと思います。

抽選会

トークショー終了後に抽選会が開催されました。ゲストのKLP48から6名のアイドルがAロッド氏をサポートします。S席の参加者から1名がサイン入りバット、全参加者から10名がサイン入りボールを直接授与されます。

幸運にもサインボールが当たりました。

アレックス・ロドリゲス氏のサイン

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