2024年 最優秀新人賞の発表

2024年の新人賞対象選手は素晴らしい成績を残しました。しかし新人王を獲得できるのは各リーグで1選手です。結果、アメリカン・リーグはニューヨーク・ヤンキースのルイス・ギル投手が、ナショナル・リーグはピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズ投手が新人王を獲得しました。

新人王に選出された2選手はいずれも先発投手でしたが、これは1981年のフェルナンド・バレンズエラ投手とデーブ・リゲッティ投手以来です。それ以外の2ケースは1976年(アメリカン・リーグのマーク・フィドリッチ投手とナショナル・リーグのパット・ザクリー投手)と1952年(アメリカン・リーグのハリー・バード投手とナショナル・リーグのジョー・ブラック投手)です。

過去の新人王受賞者はこちらをご覧ください。

アメリカン・リーグ

ルイス・ギル

ルイス・ギル投手はリーグ史上2番目に僅差で新人王を獲得しました。その差はオリオールズのカウザー選手とわずか5ポイント差でした。今回以上に僅差だったのは、2003年の1位ロイヤルズのアンヘル・ベロアと2位ヤンキースの松井秀喜の4ポイント差でした。

ギルは2021年、2022年にメジャー・リーグの試合に出場しましたが、いずれも短期間でした。2022年のケースはトミー・ジョン手術を受けたためであり、その影響で2023年も全休しました。そのため2024年まで新人選手の資格を有する事ができました。2024年5月はローテーション・メンバーの地位を確立し、38 2/3イニングで防御率0.70、44奪三振の完璧な成績を残しました。

新人王の受賞は、ヤンキースの選手として10人目です。これは2017年のアーロン・ジャッジ選手以来です。ちなみに最も多く新人王を輩出しているのはドジャースの18人です。野茂英雄氏も含まれます。

投票結果

選手(チーム) 1位票 2位票 3位票 ポイント
ルイス・ギル (ヤンキース) 15 10 1 106
コルトン・カウザー (オリオールズ) 13 11 3 101
オースティン・ウェルズ(ヤンキース)   3 8 17
オースティン・ウェルズ(ヤンキース) 1 2 5 16
オースティン・ウェルズ(ヤンキース) 1 1 4 12
ウィルヤー・アブレイユ(レッドソックス)   2 5 11
ワイアット・ラングフォード(レンジャーズ)   1 4 7

ナショナル・リーグ

ポール・スキーンズ

スキーンズ投手は、2023年ドラフトでパイレーツから全体1位で指名されましたがそれから1年も経たないうちにメジャー・リーグに昇格しました。2024年5月11日にメジャー・デビューを果たし、年間では23試合で11勝3敗、防御率1.96、170奪三振を記録しました。1913年に自責点が公式に認められて以来、170以上の奪三振と2.00未満の防御率を記録した初の新人投手になりました。

スキーンズ投手は、ジェイソン・ベイ(2004年)に続き、パイレーツで新人王を獲得した2人目の選手です。またカルロス・コレア(2015年)、ブライス・ハーパー(2012年)、ダリル・ストロベリー(1983年)、ボブ・ホーナー(1978年)に続きMLB全体1位指名選手で新人王を獲得した選手になりました。

投票結果

選手(チーム) 1位票 2位票 3位票 ポイント
ポール・スキーンズ (パイレーツ) 23 7   136
ジャクソン・メリル (パドレス) 7 23   104
ジャクソン・チョーリオ (ブルワーズ)     26 26
今永昇太(カブス)     4 4

今永昇太投手は15勝3敗という成績を上げましたが新人王投票では4位でした。2024年は他の新人選手が素晴らしい成績を残した事、今永投手が30歳であった事が逆風になったと思います。

(※このニュースはこちらの記事を参考にしました。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)


    アンケートのお願い

    このページは、参考になりましたか?今後の改善のため、ご意見をお知らせください。

    件名