2024年 サイ・ヤング賞の発表

2024年11月20日（アメリカ時間）サイ・ヤング賞が発表されました。アメリカン・リーグはデトロイト・タイガースのタリック・スクバル投手、ナショナル・リーグはアトランタ・ブレーブスのクリス・セール投手が受賞しました。

受賞した2投手は、勝利数、防御率、奪三振数でリーグ・トップの投手三冠王を獲得しています。両リーグで投手三冠王が同じシーズンに誕生したのは、史上4度目で、最近では2011年のタイガースのジャスティン・バーランダー投手とドジャースのクレイトン・カーショウ投手でした。

アメリカン・リーグ

タリック・スクバル（デトロイト・タイガース）

スクバル投手は屈筋腱の手術により2022年シーズン途中で、また2023年シーズンも開幕に間に合わずシーズン途中の復帰でした。2024年には完全復活し192イニングで18勝4敗、防御率2.39、228奪三振を記録しました。31先発のうち24回は2点以下に抑えた。

シーズン半ばにジャック・フラハティ投手をドジャースにトレードで放出したタイガースですが、常にローテーションを先頭で引っ張りました。タイガースが後半戦の躍進でポスト・シーズン進出を果たしたのもスクバルの貢献です。

タイガースのサイ・ヤング賞獲得は6人目(マクレイン投手は2回受賞）で、スクバル投手は2013年のマックス・シャーザー投手以来の受賞です。

タイガースのサイ・ヤング投手

シャーザー、バーランダーはタイガースでも受賞しています。

投票結果

投手名	1位	2位	3位	4位	5位	ポイント
タリック・スクーバル（タイガース）	30					210
セス・ルーゴ（ロイヤルズ）		14	9	3	4	93
エマニュエル・クラス（ガーディアンズ）		9	7	2	5	66
コール・ラガンズ（ロイヤルズ）		3	6	6	6	48
コービン・バーンズ（オリオールズ）		3	4	9	5	47
ローガン・ギルバート（マリナーズ）		1	2	6	3	25
フランバー・バルデス（アストロズ）			2	3	5	17
カービー・イェーツ				1		2
菊池雄星（アストロズ）					1	1
ケイド・スミス（ガーディアンズ）					1	1

ブルージェイズからアストロズに移籍した菊池雄星投手にも5位票が1票入りました。

ナショナル・リーグ

クリス・セール（アトランタ・ブレーブス）

セール投手は今回初めてサイ・ヤング賞を受賞しました。2012年から2018年まで毎年アメリカン・リーグ投票で上位6位以内に入っていましたが受賞には至りませんでした。2024年は177 2/3イニングで18勝3敗、防御率2.38、225奪三振を記録しました。シーズン序盤にエースのスペンサー・ストライダー投手がトミー・ジョン手術で離脱したアトランタのローテーションをエースとして守りました。今期はナショナル・リーグのカムバック選手賞にも選ばれました。

セール投手の受賞はブレーブスでは1998年のトム・グラビン以来であり通算8人目（マダックス投手は3回受賞）の受賞です。

ブレーブスのサイ・ヤング投手

1990年代のブレーブスは投手王国でした。

投票結果

投手名	1位	2位	3位	4位	5位	ポイント
クリス・セール（ブレーブス）	26	4				198
ザック・ウィーラー（フィリーズ）	4	25		1		130
ポール・スキーンズ（パイレーツ）		1	13	3	4	53
ディラン・シース（パドレス）			6	8	11	45
今永翔太（カブス）			7	8	1	38
ローガン・ウェブ（ジャイアンツ）			2	4	4	18
マイケル・キング（パドレス）			1	4	3	14
ハンター・グリーン（レッズ）			1	1		5
ライアン・ヘルズリー（カージナルズ）				1	2	4
クリストファー・サンチェス（フィリーズ）					2	2
レイナルド・ロペス（ブレーブス）					1	1
ショーン・マネイア（メッツ）					1	1
アーロン・ノラ（フィリーズ）					1	1

15勝3敗の好成績を上げた今永昇太投手は38ポイントを獲得し5位でした。

（※このニュースはこちらとこちらの記事を参考にしました。）