2025年のアメリカ旅行トラブル編の第2弾です。今回はノートPCの故障トラブルです。筆者はアメリカ旅行の際に必ずノートPCを持参します。目的は速報記事の掲載、撮影した写真の整理と日本スタッフとの共有とバックアップ。現地で使ったお金の記録などです。特に1日に撮影する写真は300枚を超えますので筆者にとって毎日の整理とバックアップは重要な仕事です。
まさかの炭酸水飛散事件
クーパーズタウンのイベント後にシンシナティに移動しドジャース戦を2試合観戦しましたが、2試合目観戦終了後に事件はおきました。球場で購入したスプライトをホテルで飲もうとキャップを空けた瞬間、噴水の如く炭酸が吹き出しました。運悪くその場所はワーク・デスク上でノートPCが開いた状態でした。反射的にボトルを遠ざけましたが、炭酸水はキーボードを部分的に濡らしました。これはまずい!
案の定不具合発生
PCは電源が入った状態でした。即刻水滴を拭き取ってキーボードとマウスを操作しました。マウスは正常に動作しましたが、キーボードの半分以上は押しても反応しません。後で知ったのですが、このケースではまずPCを逆さまにし水滴を切り、マザー・ボードを乾かすことが初期対応だそうです。この日は夜も遅く翌日はルイビルへの移動が決まっていましたので、続きの対応はルイビルのホテルで行うことにしました。
ログインできない
翌日夜、PCの状態を確認すべく電源を入れます。ログインを試みますがキーボードが反応しません。これはまずい! しばし考えスクリーン・キーボードの存在を思い出しました。画面上にキーボードを表示させマウスでキーを押します。この機能は正常に使用できたためログインの壁は越えることができました。しかしキーボードの不具合は前日と同じ状態です。作業効率が抜群に低下しました。
データが消える問題
私はアメリカ旅行の際の写真撮影は、メインがデジカメでサブがスマホとしています。まずはデジカメのSDカードに入っている直近2日間の写真データのバックアップ作業に取り掛かりました。作業を開始するとPCの反応が遅いことに気づきました。そして何やら不穏な動きが確認できました。結論を申しますとPCに差したSDカードの写真データが自動的に削除されました。2日分の貴重な写真が全滅です。これはかなりまずい‼︎ さらにディスクに保存されているフォルダーやデータをマウスで触ると、それらデータも自動的に削除します。PCが暴走を始めたように見えました。PCの場合、削除したデータは一旦ゴミ箱に移動しますから復元はできました。生成AIの分析ではキーボードの不具合でDeleteキーがロックされた状態になっていると指摘を受けました。この暴走により帰国までPCを封印する決心をしました。
帰国後の対応
データのバックアップと復元
帰国後、PCのデータは無事外部ディスクにバックアップができました。SDカードの消えたと思われたデータも復元ソフトを用い復活できました。ただし写真データに紐づいている撮影日時や解像度などの情報は消えてしまいました。だからでしょうか写真は解像度の低いデータになってしまいました。ここでのポイントはデータが消えたSDカードは使用しないことです。仮に継続使用した場合、初期化や上書きで完全に消去される可能性があります。
メーカーに相談
PCメーカーのサポートセンターに連絡しました。筆者のノートPCは2017年購入の8年経過したオールド・モデルです。保証期間は過ぎていますし、修理のための部品も在庫していない可能性が高いと予想しました。ダメもとで電話をしPCの状態を説明すると修理の概算金額が告げられました。買い替えを決断するに匹敵する金額です。翌日修理の見積書を取ろうと再度電話をしました。この日のオペレータさんの概算金額は前日の方の半額でした。ノートPCをメーカーに送り提出された見積もり金額も概ね後者のオペレーターの意見の通りでした。セカンド・オピニオンの重要性をここでも学びました。生成AIにも質問しましたがキーボード部品だけならば見積金額から作業費を除いた金額でした。見積書には作業費も含まれていますので納得することにしました。
写真の見た目はきれいですが、アッパーケース(キーボード含む)、システムボード、ロワーケースの破損、シールド・バッテリーの膨張が確認されたようです。慣れ親しんだPCですので継続使用したかったのですが、Windows11がインストールできない機種でしたので泣く泣く買い替えを決心しました。
保険会社に相談
筆者は旅行保険に加入していました。保証内容は複数ありますが、携行品損害の保証が含まれています。これは旅行者の所持品が壊れた場合に保険金が支払われます。サポート・センターに問い合わせたところ、修理可能ならば見積書を提出。修理不可能ならば証明書と壊れたPCの購入金額を提示して欲しいとのこと。これらの情報をもとに保険会社が査定を行い保険金が支払われます。執筆時点では問い合わせ中ですので結果が出ましたら更新します。メーカーに再度電話をしたのは旅行保険の加入を思い出したからです。
メーカーからの見積金額が保険金として支払われました。
今回の旅行で学んだこと
・炭酸飲料水は吹き出すリスクがあります。洗面所で封を開けましょう。
・最低限の初期対応は早めに。トラブル直後から生成AIと会話をしさまざまな情報を得ました。そして実践しました。冷静に調査し対処することは重要です。
・こまめなデータのバックアップと復元ソフトの活用。万一の備えと修復に手を尽くすことで被害は最小限に抑えられる可能性があります。
・旅行保険の加入とトラブル時は忘れずに請求すること。事故、病気、ケガ以外にも旅行保険で補償されている項目はあります。飛行機の遅延による費用負担や観戦予定のイベントに参加できなかった時の保証もあります。保険内容を確認し問い合わせることをお忘れなく。