2023年のアメリカ野球殿堂入り候補者

2023年のアメリカ野球殿堂入り候補者28名が発表されました。殿堂入りは、全米野球記者協会(The Baseball Writers' Association of America, BBWAA)に10年以上在籍した記者に投票により、投票総数の75%以上を得票した人物が野球殿堂入りします。

2023年の候補者

2022年でカート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンスの3名が10年を経過しましたので、2023年の候補者リストから外れました。

2022年に50%以上得票率を獲得した3人の候補者のうち、スコット・ローレン (63.2%)、トッド・ヘルトン (52%)、ビリー・ワグナー (51%)が有力視されます。ローレンは6年目、ヘルトンは5年目、ワーグナーは8年目です。楽天にも在籍したアンドリュー・ジョーンズも昨年41.4% の得票率で可能性はあります。

もう1人の注目すべき候補は、2 年目の有資格者であるアレックス・ロドリゲスで、2022年投票時は歴代本塁打当時4 位だったにも関わず得票率は34.3%でした。ボンズ、クレメンス、シリングが候補者から外れますので、ロドリゲスにどの程度票が集まるかが注目です。

今年が候補者最終年は、2000年のナショナル・リーグ MVP であるジェフ・ケントだけです。昨年の投票率は32.7%でした。続く9年目はシルバー・スラッガー賞を 5 回受賞しているゲーリー・シェフィールドで昨年は40.6%の得票率でした。

残りの復帰候補者は、以下の通りです。

・マニー・ラミレス (昨年 28.9%、2023年 7年目)
・オマール・ビスケル (同23.9%、同6年目)
・アンディ・ペティット (同10.7%、同5年目)
・ジミー・ローリンズ (同9.4%、同2年目)
・ボビー・アブレイユ (同8.6%、同4年目)
・マーク・バーリー (同5.8%、同3年目)
・トリー・ハンター(同5.3%、同3年目)

2023年が初めての候補者

次に2023年に初めてノミネートされる主な人物は以下の通りです。20 年間の MLB キャリアで435 本塁打と312 盗塁を記録したカルロス・ベルトラン、元オールスター・クローザーで437 セーブのフランシスコ・ロドリゲス(K-Rod)が最有力です。その他代表的な人物は、以下の通りです。

・ヒューストン・ストリート
・マット・ケイン
・ジョン・ラッキー
・R.A.ディッキー
・ジャレッド・ウィーバー
・ブロンソン・アローヨ
・ジャコビー・エルズベリー
・アンドレ・イーシア
・マイク・ナポリ
・ジョニー・ペラルタ
・J.J.ハーディ
・ジェイソン・ワース

殿堂入り指標

※HOFm:野球殿堂入りの可能性をはかる指標で100を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。

※HOFs:野球殿堂の標準的な基準にどの程度適合しているかの指標で、50を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。

2023年の殿堂入り予測

候補者の一覧表はこちらのサイトをご覧ください。(英語版)

上記の2つの指標を越えている人物は以下の6名です。

・トッド・ヘルトン (HOFm:175、HOFs:59)
・ゲーリー・シェフィールド (HOFm:158、HOFs:61)
・アレックス・ロドリゲス (HOFm:390、HOFs:77)
・ジェフ・ケント (HOFm:123、HOFs:51)
・マニー・ラミレス (HOFm:226、HOFs:69)
・カルロス・ベルトラン (HOFm:126、HOFs:52)

参考情報

 ご参考までに2022年に殿堂入りしたデビッド・オルティス氏はHOFm=171、HOFs=55でした。数字だけですとバリー・ボンズHOFm=340、HOFs=77、ロジャー・クレメンスHOFm=332、HOFs=73には及びませんが、投票は新聞記者が行いますので数字だけで判定される訳ではありません。薬物使用疑惑を持たれた人物には厳しいです。

なお余談ですが2025年に殿堂入り候補になるイチロー氏はHOFm=235、HOFs=44です。

 

 

 

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