2024年のアメリカ野球殿堂入りのインダクションセレモニーがアメリカ時間の7月21日に行われます。
今年の殿堂入りは、エイドリアン・ベルトレー氏、トッド・ヘルトン氏、ジョー・マウワー氏の元プレイヤーとフロリダ・マーリンズやデトロイト・タイガースの監督を務めたジム・リーランド氏の4名となります。
この殿堂入りの条件は、MLBで10年以上プレーした選手で、引退後5年以上が経過した選手が対象になります。
対象となった選手が殿堂入り候補者として認められると、全米野球記者協会(BBWAA)に所属している記者による投票が行われ得票率75%以上を獲得した候補者が殿堂入りとなります。
得票率5~75%の候補者は、翌年以降に改めて投票をされる資格を持つことになりますが、10回目までに75%の得票が得られなければ、それ以降は候補から外れることになります。また、得票率5%以下の候補者は以降候補から外れます。
今年の場合、ベルトレー氏とマウワー氏はノミネート1年目で殿堂入りを果たし、ヘルトン氏は6年目で野球殿堂入りしました。
インダクションセレモニーはクーパーズタウンにあるクラークスポーツセンターという広大な敷地で行われます。
誰もが無料で参加できるイベントですが、ステージ近くは、VIP席となり、無料参加ゾーンは、後方の芝生エリアになります。
クーパーズタウン自体、非常に小さい町となり、インダクションセレモニーの時のような数万人のファンが来ることを想定している町ではありません。
そのため、インダクションセレモニーの開催される金曜日から日曜日は、クーパーズタウンにはホテルは取れず、郊外のオールバニ(車で2時間前後)の場所にホテルを取り、車でのアクセスというのが一般的です。
車で到着してもクラークスポーツセンター近くには、すべての車を停めることができるほどの駐車場はないため、かなりの距離を歩くようなことになります。
2025年はイチロー氏の殿堂入りが期待されておりますので、行く方はロケーションをよく考え計画するようにしてください。
当サイトでは、2024年のインダクションセレモニーの現地リサーチを行っております。(※写真は2024年のセレモニーで撮影しました)
詳細は、改めてご紹介いたします。
2024年の殿堂入りする人物の横顔
エイドリアン・ベルトレー( 366 票、95.1%)
ベルトレー氏は、ドミニカ共和国生まれで殿堂入りを果たした5人目です。
ベルトレーは20代よりも30代に活躍した稀な選手です彼の強力なバッティングと見事なグラブさばきは注目に値し、デレク・ジーター以来3,000安打を達成し、ゴールドグラブ賞を5回獲得した唯一の内野手です。
ドジャース、マリナーズ、レッドソックス、レンジャーズでの21シーズンで3,166安打、477本塁打を記録し、MVP投票でもトップ10に6回入っています。特にレンジャース在籍時の成績が最も輝いていました。
ジョー・マウワー(293 票、76.1%)
ミネソタ州セントポール出身のマウワーは、2001年に地元ツインズからドラフト全体1位で指名されました。
オール・スターに6回、シルバー・スラッガー賞を5回、首位打者に3回獲得し、2009年にはアメリカン・リーグMVPにも輝きました。
マウワーの捕手とし注目されましたが脳震盪によってその後は一塁手としてプレーしました。
ポジションを変える事により殿堂入りの障害になるとも言われていましたが、捕手として十分な成績を残したと評価されました。
トッド・ヘルトン( 307 票、79.7%)
ヘルトン氏は17年のMLBキャリアのすべてをロッキーズでプレーしました。投票初年度の2019年は投票率はわずか16.5%でした。
ヘルトンは4,841打席で打率.345、出塁率.441、長打率.607、227本塁打という驚異的な成績を残したものの、ロードでの成績は打率.287、出塁率.386、長打率.469、142本塁打でマイル・ハイの打者天国クアーズ・フィールドの恩恵を受けたという見方もあり殿堂入りに時間を要しました。オールスターに5回選出され、シルバー・スラッガー賞を4回獲得、ゴールド・グラブ賞を3回受賞しました。 2000年には打率.372でメジャーの最高打率で首位打者に輝きました。通算の三振数(1,175)よりも四球数(1,335)の方が多い点も評価に値します。