2025年イチロー氏のアメリカ野殿堂入りが話題になっていますが、記者が投票する選出とは別枠の投票があります。この投票によりディック・アレン氏、デイブ・パーカー氏の2氏が2025年の殿堂入りを果たしました。
ERA委員会(時代委員会)
ERA委員会は16人の選考委員が投票します。委員は野球殿堂入りしている元メジャー・リーガー、メジャーリーグ幹部、野球歴史研究家によって構成されます。2025年の選出には以下の16名が参加しています。
元メジャー・リーガー(野球殿堂入り)
ポール・モリター、エディ・マレー、トニー・ペレス、リー・スミス、オジー・ スミス、ジョー・トーリの6氏
メジャーリーグ幹部
サンディ・アルダーソン、テリー・マクガーク、デイトン・ムーア、アルテ・モレノ、ブライアン・サビアン、ベテラン・メディアの5氏
野球歴史研究家
ボブ・エリオット、レスリー・ヒーフィー、スティーブ・ハード、ディック・ケーゲル、ラリー・レスターの5氏
なお委員長のジェーン・フォーブス・クラークは投票権がありません。
殿堂入り入会条件
新聞記者の投票と同じく75%以上の得票が条件です。2025年の場合は投票者が16名ですので12名(75%)以上が条件です。上記委員会の投票者は最多3名まで投票できますし、対象者無しつまり1人も投票しないこともできます。
投票対象のグループ
投票対象には以下の3つのグループがあります。2026年入会以降はこれら3グループから1グループを選び投票を行いまます。複数の委員会の条件を満たす人物は最も貢献度が高かったグループに入ります。その決定はBBWAA が任命した歴史概観委員会が行います。
現代野球時代選手委員会
1980 年代から現在に至るまでに野球界に多大な貢献を果たした元メジャー・リーガー で全米野球記者協会 (BBWAA) による選出資格を失った人を対象とします。(※次回投票2025年12月で2026年に入会)
クラシック野球時代(1980年以前)
1980年以前に野球界に多大な貢献を果たした元メジャー・リーガー、監督、審判、幹部を対象とします。(※元メジャー・リーガーは全米野球記者協会 (BBWAA) による選出資格を失ったと人)(※次回投票2027年12月で2028年に入会)
現代野球時代ノンプレイヤー委員会
1980 年代から現在に至るまでに野球界に多大な貢献を果たした監督、審判、幹部を対象とします。(※次回投票2026年12月で20267に入会)
候補者の条件
現役野球時代、クラシック野球時代の候補者は、メジャー・リーグで少なくとも10シーズンプレーし、メジャー・リーグ・ベースボールの資格停止リストに載っていないことです。そして現役を引退して16シーズン以上経過している人です。
現代野球時代人プレーヤーの候補者は、メジャー・リーグで10シーズン以上活躍し、職務を引退し5年以上経過した監督および審判員が対象です。ただし65歳以上の候補者は、職務を引退後6ヶ月以内に応募可能。幹部は職務退職後5年以上経過した人。70歳以上の現役幹部は候補者として認められます。
候補者の選定
BBWAA が任命した歴史的概観委員会10~12名が殿堂入りの候補者を選考します。そして上記3グループ毎に8名の候補者を決定します。