アメリカンファミリー・フィールドで観戦しよう

ミルウォーキーをホームにするチームブルワーズ。日本ではあまり馴染みのない都市かもしれませんが、過去には野茂英雄投手、青木宣親選手も在籍していました。大都市シカゴから北へ約160km(100マイル)の場所にあり両都市は飛行機、アムトラック、グレーハウンドバスなどで移動することができます。シカゴでの観戦とカップリングでミルウォーキーを訪れてみませんか? こじんまりとした中規模都市で野球観戦、観光、食事を楽しむ旅も悪くありませんよ。

スタジアムのロケーション

ミルウォーキーダウンタウンから西へ約10kmにアメリカンファミリー・フィールドはあります。徒歩圏内にホテルや飲食店はほとんど見当たりません。ですから宿泊はダウンタウン、移動手段はシャトルバスが一般的だと思います。

と言いながら、私はシカゴの空港でレンタカーを借りてアメリカンファミリー・フィールドまでの約2時間をドライブしました。両都市I-94号線で結ばれておりますがシカゴのダウンタウンを通過しないので交通量はさほど多くなく気分よくドライブができました。このI-94はアメリカの高速道路にしては珍しく有料です。

スタジアム周辺

駐車場は球場に近いPreferred Parking (Blue)と少し遠いGeneral Parking (Green)があります。駐車料金も前者が$16で後者が$11です。私はPreferred Parking (Blue)に駐車をしました。

駐車場のレイアウト
駐車場の情報:こちらをご覧ください

アメリカンファミリー・フィールドはテイル・ゲート・パーティーが有名で、野球ファンは開門時間前に駐車場に車を停め、車の後方に簡易テントを張りテーブルを置き、キャンプさながらの食事の準備をします。そして家族、友人とこの駐車場で食事やドリンクを楽しむというイベントです。アメリカン・フットボールの駐車場では有名でさまざまな都市で行われていますが、メジャー・リーグで有名なのでアメリカンファミリー・フィールドのみです。

スタジアムの周辺は絶望的に何もありません。開門前に到着しても時間をつぶす場所は無いと思ってください。唯一チーム・ストアで過ごすぐらいです。もしくはホームプレートゲート近くにあるベーブルースの像や、アメリカンファミリー・フィールド建設中に事故死した作業者を称える銅像があますが、時間をつぶすほどではありません。

私が訪れた日は気温40℃超えの猛暑日。なぜかメインのチーム・ストアが開いていませんでした。開門時間までは3時間以上待たなければならない。外は猛暑!避難する場所も見当たらない。困り果てて球場周辺を歩いているとレフトポール近くのゲート(Hot Corner Gate)に球団職員を発見。話を聞いてみると、当日の観戦チケットを持っている人はこのゲートに隣接した小さなチーム・ストアとスポーツ・バーのみに入場できるとのこと。有難い! 早速入場し猛暑を回避することができましたし、スポーツ・バーで食事、ドリンクを楽しむこともできました。まさに渡りに船、地獄に仏、といった心境でした。

ハンク・アーロンの銅像
ゲート・テール・パーティー

アメリカンファミリー・フィールドで観戦

アメリカンファミリー・フィールドでは2試合の観戦を予定しており、初日はバックネット裏の前から3列目の座席を確保しました。(Field Diamond Box 119  Row 3)シアトルのT-モバイル・パークをはじめいくつかの球場はバックネット裏の席はVIP席として食事つきの座席にしていますが、アメリカンファミリー・フィールドは違いました。バックネット裏ですので試合前のバッティング練習は目の前で見学できますし、試合が始まってもネクスト・バッターズ・サークルの選手は会話ができる距離です。まず日本の球場では体験できない至近距離であり座席の高さです。この臨場感を味わえるのがメジャー・リーグ観戦の醍醐味だと思います。

私が観戦した都市は青木宣親選手がメジャーデビューを果たした年であり、所属球団がブルワーズでした。観戦初日は残念ながら先発出場ではありませんでした。ところが8回の勝越しのチャンスに代打で登場しスクイズを決めそれが決勝点となり試合後はベンチ前で日本のTV局のインタビューを受けていました。試合が終了し多くのファンは家路を急いでいましたが、私は一塁ベンチわきに移動しインタビューの終了を待っていました。インタビューを終了した青木選手に声をかけると幸いにも近寄って来て頂き、ボールへのサイン、写真撮影のみならず短い時間ですが会話にも応じて頂けました。こんなチャンスはなかなか巡り合えません。何度も球場に足を運ぶことで巡り合えた幸運でした。このような経験もメジャー・リーグ観戦に醍醐味です。

2日目の観戦は青木選手のライトでの先発出場を予想し、Lodge Bleachers 203から観戦しました。予想は的中し青木選手は先発出場、背番号7を見つめながらブルワーズの観戦を楽しみました。

自席からバッティング連取を観る
自席から試合を観る
外野席から青木選手の守備を観る
名物のソーセージ・レース

ミルウォーキーの観光スポット

ナイト・ゲームの場合、日中は時間があります。長旅で疲れた身体を休めるためにベットに横たわる人もいますが、これでは時差ボケ解消にはなりません。ならばとホテルのジムやプールで身体を動かすこともいいのでしょうが、せっかくミルウォーキーまで来たのですから観光を楽しみたいものです。

滞在中に私が訪れた観光スポットを2ヶ所ご紹介します。

ハーレー・ダビッドソン博物館

言わずと知れたバイクのメーカー ハーレー・ダビッドソン社の博物館です。私は正直中型、大型のバイクに乗りませんし興味もありません。それでも2時間ほどかけてゆっくりと展示物を見学し楽しむことができました。年代ごとに製造されたバイクが多数展示されておりました。初号機は見た目には自転車のようでした。またバイクに乗る時に着るレザージャケットも展示されていました。見学ツアーも行われていますし、お土産ショップもあります。博物館内にはレストランもありますので昼食をはさんでの見学も可能です。

バイクファン、ハーレー・ダビッドソンファンにはたまらない博物館なのでしょう。ダウンタウンからは徒歩約15分。高速道路の794号線をくぐりメノモニー川を渡ったほとりにあります。

名称 Harley Davidson Museum
住所 400 West Canal St.
電話番号 414-287-2789
WEB こちらをご覧ください

基本的には年中無休。 入館料 $20(2016年時点)

ハーレーダビッドソン博物館
ハーレーダビッドソン博物館
ハーレーに乗ってきたお客様
展示されているバイク
 

展示されているバイク
 

ミラー・クアーズ工場

ダウンタウンから西へ約5kmにミラー・クアーズ工場があります。徒歩ですと約60分を要しますので体力に自信のある方は歩いてもいいのですが、ダウンタウンからはMCTSバスの♯30を利用しHighland Blvd. & North 38th St.で下車します。徒歩5分程で工場見学ツアーの出発点である建物に到着します。(乗車はWisconsin Av & 6th Stが候補)バスは約30分毎に運行しています。

バスの情報:こちらをご覧ください

ビール工場見学のツアーは30分毎に出発しております。参加料はなんと無料です。見学場所は3ヶ所ほどありビールの製造過程、パッケージから出荷の過程、ビール会社の歴史などの説明を受けます。そして最後にカフェテリアでビールの試飲ができます。約1時間のツアーです。ギフトショップもありますのでお土産を買うこともできます。

ツアー情報: こちらをご覧ください

ミラー・クアーズ工場からアメリカンファミリー・フィールドまでは徒歩で約30分かかりますが、一旦ダウンタウンにバスで戻り別のバスに乗り継いでアメリカンファミリー・フィールドに向かう場合でも30分以上かかりますので、日中の天気がいい日は徒歩にチャレンジしてみて下さい。

名称 Miller Coors Brewing Company
住所 West State St. 
電話番号 414-931-2337
WEB こちらをご覧ください
ミラー・クアーズ工場
ミラー・クアーズ工場
ミラー・クアーズ工場
ミラー・クアーズ工場

お勧めのレストラン

ダウンタウンにあるドイツ料理屋メイダーズ レストランをお勧めします。ナイト・ゲームの観戦日でしたのでランチにこのレストランに立ち寄りました。お勧めの料理はRoast Pork Shankです。デミグラスソースを使用したローストポークはボリュームもあり美味しかったです。値段はランチにしてはやや高めの$35ですが。

Mader’s Restaurant
メイダーズ・レストラン店内の装飾
 

メイダーズ・レストランの店内
 

メイダーズ・レストランのドイツ・ビール
店名 Mader’s Restaurant
住所 North Old World 3Rd St
電話番号 414-271-3377
WEB こちらをご覧ください

 関連情報

 ミラーパークの情報はこちらを参照。

※2016年に訪問した際に収集した情報を掲載しています。

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