東海岸陸路の旅 アムトラックで球場巡り
アメリカ東海岸の都市にはMLBの本拠地球場が多くあります。それら都市間を効率よく巡るには飛行機を利用するよりも、電車、バスを利用した方が、時間的にも費用的にも効率よく回ることができます。で電車、バスの駅やターミナルは都市部にありますので、到着後にホテルにチェックインするにもそれほど時間を要することはありません。
アムトラックという電車で球場を巡る計画を立てる場合、北から順に列挙しますと、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボルチモア、ワシントンの5都市、6球場をカバーすることができます。
それではアムトラックの利用した観戦の旅の一例をご紹介します。
ワシントンを起点に動く
まず日本から国際線でダレス空港に降り、ワシントンでナショナルズの試合を観戦します。ワシントンでの観戦後に最も近いボルチモアでのオリオールズの試合観戦がターゲットになります。荷物を持って移動しボルチモアに宿泊してもいいですし、ワシントンとボルチモアはアムトラックで30分(Express)、40分(普通電車)で移動できますので、ワシントンに宿泊したまま日帰りでボルチモアに行くこともできます。
ユニオン・ステーション(ワシントン)
ワシントンのアムトラック駅、ユニオン・ステーションへは宿泊したホテルの最寄り駅から地下鉄レッド・ラインで移動が可能です。平日の早朝の通勤時間帯の地下鉄はやや混み合います。スーツ・ケースなどの大きな荷物で移動する場合は、時間帯をずらした方が無難です。
ユニオン・ステーションの建屋は天井が高いヨーロッパ調の建造物です。構内にはフード・コート、ショップが軒をならべていますので、ショッピング・モールに来たような感覚に陥ります。乗車時間の1時間以上前にユニオン・ステーションに来て、フード・コートでゆっくり朝食、昼食をとることもできます。
切符は当日に切符売場に並んで買う事ができます。また切符売場に並ばなくてもセルフ・サービスの券売機がありますので、画面のメニューに沿ってオペレーションしクレジット・カードで切符を買う事もできます。しかしながら、切符売場は行列ができていますので待ち時間がかかってしまう事もあります。セルフ・サービスの券売機も慣れていないと切符購入のオペレーションに戸惑い時間がかかることや、後ろに列ができてしまい焦ってしまうこと想定され、間違った切符を購入してしまうリスクもあります。それらのリスクを回避するには、前日までにWEBでチケットを購入することをお勧めします。持参したモバイル機器から、もしくはホテルのビジネス・センターにあるPCを利用し余裕をもって切符を購入して下さい。購入した切符は用紙に出力しなくてもモバイル機器の画面をかざすだけで乗車ができます。
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ワシントンからフィラデルフィアへの切符を購入
アムトラックのサイト:https://www.amtrak.com/home.htmlにアクセスする。 乗車駅、下車駅、日付、人数を入力し検索する |
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検索条件に該当する電車の一覧が表示される。希望する電車から料金を確認し選択する。この電車の最安値は$49。 |
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自転車の持込、ペットの同乗のある方はここで該当するメニューをチェックする。持ち込まない、方は次のメニューへ。 |
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アムトラックの会員登録がある方はログインを、無い方はGuestのメニューで乗客情報を入力する。□My Phone number is US/Canadianのチェックを外し、Country CodeはJapanを選択する。 |
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保険の加入のメニューが出るがNoで構いません。保険に加入した場合は、旅行を中止した場合の払戻、荷物紛失、盗難、破損時の支払い、電車が遅延した場合の食事や宿泊費の補助などがあります。 |
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クレジット・カードで支払う場合はこのメニューから情報を入力する。 |
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電子チケットが発券される。心配な方がホテルのビジネス・センターで用紙に出力し持参してもよい。 |
アムトラックに乗車する
乗車するアムトラックの電車番号、ゲート、トラックを電光掲示板で確認しましょう。ユニオン・ステーションは左からGate-Aで始まります。出発時間30分前には待合所には人混みができ、待合所からはみ出るほどの行列ができます。
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乗車するフィラデルフィア行きの電車はGate-JのTrack-25から出発します。日本の駅では改札口で自動改札に切符を通したり駅員に切符を見せますが、アムトラック駅では切符を見せずに電車に乗車します。切符の確認は乗車後に車掌が確認にきます。
購入した切符はCoach Seatなのでその車両に乗り込みます。指定席ではありませんから空いている席に座って頂いて構いません。荷物は席の上の棚に置けますし、大きな荷物は車両の端に荷物置場があります。電車が発車すると車掌が切符の確認に来ます。モバイル機器で切符の画面を提示すると車掌がスキャナで読み取ることで確認が終了、行先を確認すると席上の棚のところに切符を確認したことを証明する用紙を挟みこむ。行先も確認できるようになっている。
電車の設備としては電源は窓側の席に用意されています。また日本の車両同様に収納式テーブルがありますので食事を持込食べることもできます。テーブル下には雑誌などを収納できるポケットもあります。車輛と車輛の間にはトイレもありますのでご安心下さい。
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フィラデルフィアで下車する
ユニオン・ステーション(ワシントン)から30th・ステーション( フィラデルフィア)まで約2時間で到着します。荷物をもってプラットフォームに降りるとエスカレータがあります。エスカレータを上ると駅のコンコースに出ます。30th・ステーションの建屋もユニオン・ステーション同様に天井が高いヨーロッパ調のデザインです。駅の大きさはユニオン・ステーションよりも小さいですが、主要都市の駅ですので、それなりの大きさの駅です。
駅中にはレストラン、コーヒーショップ、フード・コートなどがあります。ホテルのチェックイン前に到着した場合はこのフード・コートで昼食をとり、時間を調整しましょう。
30th・ステーションからフィラデルフィアのダウンタウン中心部までは地下鉄で移動できます。3~4駅乗車すると中心部に到着します。天気が良い日中でしたら徒歩でも十分に行けます。スーツケースを引張っても約30分で中心部に到着します。
30th・ステーションで乗車しニューヨークへ移動
フィラデルフィアでの観戦を終えたら、次の都市ニューヨークを目指します。切符は上記を参考に手配をします。フィラデルフィアからニューヨークまで普通電車で約1時間20分で到着します。ニューヨークのホテルのチェックイン時間15:00に合わせて移動するならば、13:00前後の電車で移動するとちょうどいいです。昼食は余裕を持って30th・ステーションに入りフード・コートで昼食をとることができます。
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電光掲示板でプラットフォームの番号を確認します。約30分前からプラットフォームに下りるエスカレータの前に行列ができます。定時運行でしたが、出発時間の5分前でもゲートはオープンしませんでした。少し焦るかもしれませんがご安心下さい。3分前にゲートが開きました。
乗車する車輛、座席、切符のチェック、荷棚は上記のワシントンからの移動と同じです。参考にして下さい。寝る間もなくニューヨークのペンシルベニア・ステーションの地下に電車は到着します。さあ大都市ニューヨークには2球団の本拠地球場があります。野球観戦を存分に楽しみましょう。
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※2018年5月18日に現地を訪問し調査した情報より