2020年は新型コロナ・ウィルスの感染影響でMLBのレギュラー・シーズンの試合数は60試合でした。通常の約37%しか試合がなく、また無観客試合でしたのでまさに異例です。
しかしながら、今シーズンはダルビッシュ・有投手、前田健太投手が好成績を収め、サイ・ヤング賞のファイナリストに名を連ねています。
全米野球記者協会(BBWAA)やスポーツ・メディアなどでは独自の投票で優秀投手の選出を行っており、一部のメディアではダルビッシュ・有投手が選出されていますが、果たしてサイ・ヤング賞の行方はどうなるでしょうか?
ESPNの独自予想
そんな中、ESPNでは独自の方法でサイ・ヤング賞を予想しています。その計算方法は以下の通りです。
サイ・ヤング・ポイント (CYP) =
((5*投球イニング数/9)-自責点) + (三振数/12) + (セーブ数*2.5) + シャットアウトの試合数 + ((勝利数*6)-(敗戦数*2)) +プレイオフ・ボーナス・ポイント
ダルビッシュ投手のポイント
ダルビッシュ投手の場合は、投球イニング=76、自責点=17点、三振数=93個、セーブ数=0個、シャットアウト数=0試合、勝利数=8勝、敗戦数=3敗、プレイオフ・ボーナス・ポイント=12点です。
つまり
CYP=((5*76/9)-17)+(93/12)+(0*2.5)+0+((8*6)-(3*2))+12 =86.97点です。この数字はナショナル・リーグの投手では1位のポイント数です。
ちなみに、前田健太投手はアメリカン・リーグで3位です。
ESPNの予想はこちらのサイトを参照願います。
サイヤング賞との比較
過去5年間のこのサイ・ヤング・ポイントとサイ・ヤング賞を比較した表が以下の通りです。
●アメリカン・リーグ
年 |
サイ・ヤング・ポイント1位 |
サイ・ヤング賞 |
2019 |
ジャスティン・バーランダー |
ジャスティン・バーランダー |
2018 |
ブレイク・スネル |
ブレイク・スネル |
2017 |
コーリー・クルーバー |
コーリー・クルーバー |
2016 |
リック・ポーセロ |
リック・ポーセロ |
2015 |
デビッド・プライス |
ダラス・カイケル |
●ナショナル・リーグ
年 |
サイ・ヤング・ポイント1位 |
サイ・ヤング賞 |
2019 |
ステファン・ストラスバーグ |
ジェイコブ・デグローム |
2018 |
マックス・シャーザー |
ジェイコブ・デグローム |
2017 |
ケリー・ジャンセン |
マックス・シャーザー |
2016 |
マックス・シャーザー |
マックス・シャーザー |
2015 |
ジェイク・アリエタ |
ジェイク・アリエタ |
アメリカン・リーグでは5年中4年で、ナショナル・リーグでは5年中2年でサイ・ヤング・ポイント1位の投手がサイ・ヤング賞を獲得しています。
さて2020年の結果は如何に? ダルビッシュ・有投手はサイ・ヤング賞を獲得できるのか? 日本時間2020年11月12日(木)に発表予定です。