基本情報
第5回のWBC(ワールドベースボールクラシック)は、日本代表が5大会連続の準決勝進出を決めました。準決勝、決勝の地は、アメリカの東海岸、フロリダ州マイアミになります。
ここでは、日本代表が3度目の優勝を目指して戦う球場であるローンデポ・パークの基本情報をご紹介いたします。
WBC準決勝・決勝の開催球場
ローンデポ・パーク(マイアミ・マーリンズ)
所在地:501 Marlins Way, Miami, FL 33125
収容人数 36,742人
芝:天然芝
ローンデポパークは、マイアミ・マーリンズの本拠地となります。
このスタジアムは、2012年にマイアミのダウンタウンエリアにオープンしました。イチロー選手在籍時は、数多くの日本人が観戦に訪れています。
開場以来、マーリンズパークという名で親しまれてきましたが、2021年よりカリフォルニアに本拠を置く住宅ローン会社であるローンデポが命名権を獲得。ローンデポ・パークになりました。
対戦表
日本代表が準決勝で対戦する国は、メキシコ代表になります。
メキシコ代表は、同じグループのアメリカ代表に勝ち、グループ1位で突破してきました。打撃陣は、2021年の新人王でタンパベイ・レイズに所属するランディ・アロサレーナ選手、レッドソックスのアレックス・ベルドゥーゴ選手が中心になります。
キャッチャーを務めるのはドジャースに所属するオースティン・バーンズ選手です。
投手陣はドジャースで2022年17勝を挙げたフリオ・ウリアス投手。元シアトル・マリナーズのプロスペクトで、ダイヤモンドバックスやメッツなどに所属し、2023年からはフィリーズに所属するタイワン・ウォーカー投手、エンゼルスのパトリック・サンドバル投手が軸になります。
準決勝
3月19日キューバ対アメリカ@ローンデポ・パーク(マイアミ)
3月20日日本対メキシコ@ローンデポ・パーク(マイアミ)
決勝
3月21日アメリカ対日本、メキシコの勝者@ローンデポ・パーク(マイアミ)
WBCの歴史
まずは、簡単にWBCの歴史を日本代表を中心に振り返ってみたいと思います。
第一回大会は、2006年に開催されました。第1ラウンドが東京ドームで開催され、第2ラウンド以降は、日本の場合は、アメリカに行きエンゼルスタジアムで戦い、その第2ラウンドの1組の中で上位2チームがサンディエゴで開催される準決勝、決勝ラウンドへと進むという仕組みでした。第2ラウンドは、アメリカに有利な判定が多く、同組のアメリカに敗れた日本のサンディエゴ行は絶望かと思われましたが、最終戦でメキシコがアメリカに勝ち、失点率で日本がアメリカを上回り日本の準決勝行きが決まり、その後のサンディエゴでの日本代表は韓国、キューバを撃破し、初代王者に就きました。MVPは松坂大輔投手が獲得しました。
第二回大会は、2009年に開催されました。第二回も第1ラウンドが東京ドームで開催され、第2ラウンド以降はアメリカで開催という方式となり、第1ラウンドを勝ち上がった日本は第2ラウンドの地、サンディエゴへ進みます。
このラウンドでは、韓国、キューバ、メキシコと同じ組になった日本は、韓国とともに準決勝に進みました。
準決勝はロサンゼルスのドジャースタジアムが舞台となり、相手はアメリカ。
そのアメリカに快勝した日本は、決勝で韓国に延長戦で勝利し見事2連覇を成し遂げました。MVPは、2大会連続で松坂大輔投手となりました。
3連覇を目指すことになった2013年のWBCの決勝ラウンドは、サンフランシスコのAT&Tパーク(現オラクルパーク)となりました。ベスト4は、日本、オランダ、プエルトリコ、ドミニカの4チーム。
1位通過の日本は、別ブロック2位のプエルトリコと準決勝を戦いましたが、1対3で敗れ、3連覇はなりませんでした。
2017年の第4回大会も日本は、決勝ラウンドに進出。第二回優勝の地であるドジャースタジアムでの開催となりました。準決勝でアメリカと対戦した日本は、1対2で惜敗。そのアメリカは開催国として、初の優勝を飾りました。
プールC・Dの強豪国
日本代表はプールBとなり、予選で上位2以内に入ると、プールAの国とマイアミ行きを争います。アメリカで予選(プールC・D)を行っている強豪国をピックアップしてみます。
アメリカ代表(プールC)
前回大会の覇者アメリカ代表は、既にかなり多くの選手が代表入りを表明しており、オールスター級の選手がそろいました。エンゼルスのマイク・トラウト選手やカージナルスのポール・ゴールドシュミット選手、ノーラン・アレナド選手、フィリーズのブライス・ハーパー選手、ドジャースのムーキー・ベッツ選手など名前を見るだけでもわくわくしますね。
2連覇に死角なしという選手がそろいそうです。
WBC出場 4回
優勝1回(2017年)
メキシコ代表(プールC)
メキシコ代表は、過去は準決勝以上には進んだことはありませんが、常にダークホース的な存在感があります。メキシコ出身の選手の代表格としては、レイズのランディ・アロサレーナ選手やドジャースのフリオ・ウリアス投手などがおります。
WBC出場 4回
過去は準決勝、決勝のベスト4に進んだことはありません。
ドミニカ代表(プールD)
ドミニカ代表は、パドレスのフアン・ソト選手、レッドソックスのラファエル・ディバース選手が既に代表入りを表明しており、投手では、マーリンズのサンディ・アルカンタラ投手も代表入りを表明しております。
それ以外にも候補としてブラディミール・ゲレーロ・ジュニア選手やホセ・ラミレス選手などのオールスター級の選手が多い国ですので、当然の優勝候補に上がりそうです。
WBC出場 4回
優勝1回(2013年)
ベネズエラ代表(プールD)
ベネズエラ代表は、アストロズのホセ・アルトゥーベ選手が代表入りを表明しております。まだ表明はしていないもののベネズエラ出身の選手としては、ロイヤルズのサルバドール・ペレス選手、ツインズのルイス・アラエス選手、ブレーブスのロナルド・アクーニャ・ジュニアとスター選手が多く初優勝を目指して今後、続々と大物選手が代表入りをする可能性があります。
WBC出場 4回
最高順位3位(2009年)
プエルトリコ代表(プールD)
2大会連続で準優勝のプエルトリコ代表は、2022年で現役を引退したヤディアー・モリーナ監督がチームを率い悲願の優勝を目指します。
オールスターの選手であるカルロス・コレア選手やフランシスコ・リンドーア選手、そして2017年はアメリカ代表でMVPに輝いたマーカス・ストローマン投手も今回はプエルトリコ代表での出場の可能性があり、優勝を狙う戦力がそろっています。
WBC出場 4回
最高順位 準優勝(2013年、2017年)
マイアミの情報
2017年にマイアミでオールスターゲームが開催されました。その時に集めた情報をベースに以下の記事を書きました。6年前の情報ですので現在と異なる情報もあるかもしれませんが、ご参考までに。
観戦ガイド
空港から市内へのアクセス方法
WBCの決勝ラウンドが開催されるスタジアムは、マーリンズの本拠地であるローンデポ・パークです。日本からは、マイアミ国際空港に到着後、宿泊するホテルによって行き方が異なりますが、基本的には、夜に到着するので、UBerかタクシーの選択になります。
マイアミは空港の中、ホテルがありますので、深夜の到着の場合は、1泊だけ空港のホテルに宿泊し、翌日、空港から公共の交通機関で移動という方法もあったり、後は、経由地で1泊すると、明るい時間に到着できるので、そのような場合は、交通機関の選択肢もあります。
各交通手段の詳細をご案内しております。
WBC決勝ラウンドの観戦に便利なホテル
ローンデポ・パークの徒歩圏内には安心して滞在できるようなホテルはないですし、この周辺は何もないので、宿泊拠点は、基本的には、ダウンタウンになります。マイアミのダウンタウンはやや広域になり、市内は無料のモノレール的な乗り物であるメトロムーバーが巡回していますので、ダウンタウンはこのメトロムーバーを中心にエリア分けをしてホテルをピックアップしております。
またマイアミは帰国便の際のフライトが早い時間が多いため、空港の近くのホテルもピックアップしてみました。
マイアミ市内の移動方法
マイアミのダウンタウンには市内を巡回するメトロムーバーという無料のモノレールが運行していますので、それを利用してダウンタウン内の移動するのが便利です。
メトロムーバーの路線には、ブリッケル地区を行き来するブリッケルループ、ダウンタウン内を時計回りに周るインナーループ、オムニ地区を行き来するオムニループがあります。
ローンデポパークへのアクセス方法
ローンデポ・パークの徒歩圏内には安心して滞在できるようなホテルはないですし、この周辺は何もないので、宿泊拠点は、基本的には、ダウンタウンになります。ダウンタウンからは乗り継ぎにはなりますが、公共の交通機関とシャトルバスの組み合わせやタクシーやライドシェアなど車を使ってのアクセス方法があります。
開催都市
フロリダ州マイアミ。東海岸の南端フロリダ半島の都市ですので、日本からの移動は遠く時間がかかります。シカゴやアトランタなどで乗り換えをしての移動が一般的ですが移動時間に1日を要するとお考え下さい。
マイアミには、MLBのマイアミ・マーリンズの本拠地があります。球場はダウンタウンから少し離れています。マイアミ空港からも自動車で15分程度の距離です。マイアミ市は大きな街ですので、自分の目的により様々な楽しみがあります。
ダウンタウンから橋を渡って南北に細長い島がマイアミ・ビーチ市です。マイアミ市よりもカジュアルでリゾート気分が味わえます。
チケット
WBCのチケットは、2022年秋冬の段階では、マイアミ・マーリンズのシーズンシートホルダーに優先的に準決勝・決勝のチケットを販売しておりました。
一般販売は日本時間1月20日の24時に開始されましたが、もともと優先販売されていたという点、そして前回準決勝・決勝が開催されたロサンゼルスのドジャースタジアムのキャパシティが56000人に比べ、今回のマイアミのローンデポパークは約36700人と小さい規模のスタジアムになるということもあり、あまり多くの座席は一般販売にでなかったと思われます。
一般発売日の一連の流れでチケットが表示されたのが1枚でも2枚でも300レベルのみだったので、おそらく300レベルを中心に一般販売したものと思いますが、やはり売れる1つの要素としては、値段が安い点もあると思います。
準決勝の300レベルで20ドルですので、かなり安めの価格設定でしたね。
日本から行く方は、今後の選択肢はリセールチケットになってきます。
また情報を更新していきたいと思います。