2022年11月17日(日本時間18日)は、最後の個人賞となるMVPの発表になりました。ナショナルリーグは、セントルイス・カージナルスのポール・ゴールドシュミット選手が初の受賞となりました。
ナショナルリーグMVP
ポール・ゴールドシュミット選手(カージナルス)
所属チーム セントルイス・カージナルス
背番号 #46
右投右打
1塁手
1987年9月10日生まれ
出身国 アメリカ
オールスターゲーム 2013、2014、2015、2016,2017,2018,2022
主な賞 ハンク・アーロン賞(2013)ゴールドグラブ(2013,2015,2017,2021)
主なタイトル 本塁打王(2013) 打点王(2013)
2022年の年俸 $26,000,000(約36億5500万円)
2009年のドラフト8巡目(全体246位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団。2013年は本塁打王、打点王の2冠に輝きますが、MVP争いではアンドリュー・マカッチェン選手に敗れて2位でした。
2022年は、シーズン途中まで三冠王の可能性がありましたが、最終的には主要部門のタイトルはなかったものの、高いレベルの打撃成績を残し、カージナルスをプレーオフに導く活躍をしました。
試合数 | 打席 | 打率 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 四球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
151 | 561 | .317 | 106 | 178 | 35 | 115 | 79 |
敬遠 | 盗塁 | 三振 | 併殺打 | 出塁率 | 長打率 | OPS | WAR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 141 | 7 | .404 | .578 | .982 | 7.8 |
指標
WAR(Wins Above Replacement
平均的なベンチ入りしている選手と比較して、どのくらい勝利に貢献しているか価値がある選手なのかを数値化して評価するものです。
・平均的な野手のレギュラー選手: WAR=2 程度
・平均的な控え選手: WAR=0~1程度
・平均的な先発投手: WAR=2 程度
・平均的なリリーフ投手: WAR=1程度
データ参照(野手): https://www.baseball-reference.com/leagues/majors/2022-batting-leaders.shtml
項目毎に細分化されていますが、上記のいずれのURLでも「Wins Above Replacement--all」の数値をご覧ください。
OPS(On-base Plus Slugging)
出塁率(OBP)と長打率(SLG)を加算した数値です。 出塁率はヒット、フォアボールなど出塁する能力で、長打率はあらゆるヒットに重みをつけて加算し打席数で割ったものです。具体的には(1B+2B×2+3B×3+HR×4)/ABの公式で算出されます。長距離打者であるが高打率を残せる、そしてフォアボールを選ぶ選球眼も兼ね備えた選手の能力を表現する数値と言えます。
・.800以上: 平均以上のパフォーマンス
・.900以上: オール・スターに選出されるレベル
・.1000以上: MVP争いができるレベル
歴代通算最高のOPSを記録した選手はベーブ・ルースで1.164で、現役選手ではマイク・トラウト選手の1.002(2022年レギュラー・シーズン終了時点)です。
歴代のOPS:All-Time MLB Player Hitting Stats | MLB.com
投票結果
MVPの選出方法は、全米野球記者協会所属の記者60人による投票で決まります。 記者が1位から10位までの選手に投票しますが、1位は14点として加点されます。以下、2位票(9点)、3位票(8点)、4位票(7点)、5位票(6点)と続き10位票(1点)として加点されます。そして合計獲得点の最も高い選手が受賞者となります。
1. ポール・ゴールドシュミット(STL)
380ポイント: 内訳 22 (1位票), 8 (2位票)
2. マニー・マチャード( SD)
291ポイント:内訳 7 (1位票), 13 (2位票), 7 (3位票), 2 (4位票), 1 (5位票)
3. ノーラン・アレナド(STL)
232ポイント:内訳 1 (1位票), 2 (2位票), 15 (3位票), 11 (4位票), 1 (8位票)
4. フレディー・フリーマン(LAD)
220ポイント:内訳 6 (2位票), 6 (3位票), 13 (位票), 43 (5位票), 1 (6位票), 1 (7位票)
5. ムーキー・ベッツ(LAD)
154ポイント:内訳 1 (3位票), 1 (4位票), 14 (3位票), 4 (6位票), 6 (7位票), 3 (8位票), 1 (9位票)
6. オースティン・ライリー(ATL)
116ポイント:内訳 5 (5位票), 9 (6位票), 6 (7位票), 4 (8位票), 2 (9位票), 1 (10位票)
7. J.T. リアルミュート(PHI)
98ポイント:内訳 3 (5位票), 8 (6位票), 2 (7位票), 6 (8位票), 7 (9位票)
8. ピート・アロンゾ(NYM)
81ポイント:内訳 1 (2位票), 2 (5位票), 4 (6位票), 5 (7位票), 3 (8位票), 2 (9位票), 7 (10位票)
9. フランシスコ・リンドー(NYM)
77 ポイント:内訳 1 (5位票), 2 (6位票), 7 (7位票), 6 (8位票), 6 (9位票), 3 (10位票)
10. サンディー・アラカンタラ(MIA) ※2022年サイ・ヤング賞
39ポイント:内訳 2 (4位票), 1 (5位票), 1 (6位票), 1 (7位票), 1 (8位票), 2 (9位票), 3 (10位票)
11. トレア・ターナー(LAD)
29ポイント:内訳 1 (4位票), 2 (7位票), 2 (8位票), 3 (9位票), 2 (10位票)
12. ダンスビー・スワンソン(ATL)
23ポイント:内訳 2 (8位票), 5 (9位票), 7 (10位票)
13. マイケル・ハリス II(ATL)
9ポイント:内訳 1 (6位票), 1 (8位票), 1 (10位票)
14. フリオ・ウリアス(LAD)
8ポイント:内訳 1 (3位票)
14. ジェフ・マクニール(NYM)
8ポイント:内訳 :1 (8位票), 3 (10位票)
16. ダニエル・バード(COL)
2ポイント:内訳 1 (9位票)
16. カイル・シュワーバー(PHI)
2ポイント:内訳 1 (9位票)
16. エドウィン・デイアス(NYM)
2ポイント:内訳 2 (10位票)
19. スターリン・マルテ(NYM)
1ポイント:内訳 1 (10位票)
(※投票結果はこちらを参考にしました)