レイズは「ここに留まる」
新球場の建設、他の都市への移転などさまざまな噂のあったレイズですが、セントピーターズバーグ市に新球場を建設し、レイズが1998年以来のこの地に残る可能性が高まりました。
建設地は、86エーカー(348,000㎡)の広さの歴史的なガス工場地区としても知られ、トロピカーナ・フィールド敷地の再開発の一環として、13億ドル(1,820憶円)をかけて新しい球場を建設することで、サンクトペテルブルク市およびピネラス郡と合意に達しました。
新球場の特徴
新球場は、3階層の座席、固定型屋根、人工芝フィールド、および「パビリオン」デザインした約30,000席の球場(特別イベントの場合は収容人数が35,000人に拡張されます)を特徴としています。 スタジアムにはプレミアム・クラブ・シートやスイート・シートからデッキ・シートなどが用意されています。
屋根は固定されていますが、側壁の部分にあたる窓は可動式ですので、天候が快適な日には開けることができますし、フロリダの夏の暑さ、雨、湿気を避けるために閉めることもできます。トロピカーナ・フィールドとは異なり、ファンは窓の外の景色を楽しむことができます。
新球場の情報はこちらのサイトもご覧ください。(英語版)
複合施設を建設
レイズはスタジアムの建設費の半分以上を支払い、市と郡が約6億ドル(約840憶円)を負担する計画です。トロピカーナ・フィールドの再開発パートナーにはハインズ社が選ばれました。
複合用途開発プロジェクトへの投資総額は、今後20年間で65億ドル以上になると見込まれています。 球場と2つのイベント用駐車場を含む約15〜20エーカーの敷地はピネラス郡が所有し、30年間のリース契約でセントピーターズバーグ市にリースされ、レイズ球団に転貸される予定ですが、オプションで40年間に延長することもできます。
レイズが、現在締結しているトロピカーナ・フィールドの30年間の使用契約は2027年シーズン後に切れますが新球場建設後にもこの地に残ります。これらの合意が承認され、すべてが計画通りに進みますと、新球場の建設は2024年末に着工し2027年末までに完成する予定です。
新球場はレイズ・アンド・ハインズの複合用途地区再開発計画の一部にすぎません。この地には住宅1,200戸、オフィス、医療スペース、商業スペース、ホテル、高齢者向け住居、エンターテイメント施設も併設予定です。アトランタ・ブレーブスの球場のような構想です。
紆余曲折の新球場探し
レイズは16年に渡りタンパベイ・エリアで新たな球場を探してきました。
・2007年11月にアルラン・スタジアムの敷地内に新球場を建設する計画を発表しましたが建設に至らず。
・2018年にはイーバー市からの提案された球場についてもヒルズボロ郡と合意に達することができませんでした。
・モントリオールとのスプリット・シーズンの「姉妹都市」提案は2022年1月のMLB執行委員会で拒否されました。
レイズは直近15年間、メジャーで成功したクラブの1つです。2023年も2008年以来9回目(5年連続)のポストシーズン出場を決めましたが、2011年から2022年までの平均観客数はメジャーで28位以下でした。 今季の集客数も26位で1試合平均1万7,778人です。成績に集客数が比例しないのは残念です。
レイズは新球場がその周囲の再開発と相まって、チームが継続的に成功し、それが入場者数の増加につながると信じています。
30都市での観戦を達成した方もいらっしゃると思います。しかし今後もアスレチックス、レイズと新球場の構想が続いています。これからも球場観戦コンプリートを目指しましょう!
(※このニュースはこちらの記事を参考にしました。)