2024年のアメリカ野球殿堂入り候補者は26名です。全米野球記者協会(The Baseball Writers' Association of America, BBWAA)に10年以上在籍した記者に投票により、投票総数の75%以上を得票した人物が野球殿堂入りします。
2024年の候補者
2023年でジェフ・ケントが10年を経過しましたので、2024年の候補者リストから外れました。
2023年に50%以上得票率を獲得した3人の候補者のうち、トッド・ヘルトン (72.2%)、ビリー・ワグナー (68.1%)、アンドリュー・ジョーンズ(58.1% )が有力視されます。ヘルトンは6年目、ワーグナーは9年目、ジョーンズは7年目です。ゲーリー・シェフィールドは10年目ですので2024年が最後のチャンスです。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
トッド・ヘルトン | 29.2% | 44.9% | 52.0% | 72.2% |
ビリー・ワグナー | 31.7% | 46.4% | 51.0% | 68.1% |
アンドリュー・ジョーンズ | 19.4% | 33.9% | 41.1% | 58.1% |
2023年に殿堂入りしたスコット・ローレンは2022年の投票では63.2%でしたが、2023年には76.3%の票を集め殿堂入りしました。
抜群の成績と人気を誇ったアレックス・ロドリゲス、マニー・ラミレスの両氏は2023年の得票率は30%代と票を伸ばす事は出来ていません。
残りの復帰候補者は、以下の通りです。
・カルロス・ベルトラン (昨年 46.5%、2024年 2年目)
・オマール・ビスケル (同19.5%、同7年目)
・アンディ・ペティット (同17.0%、同6年目)
・ボビー・アブレイユ (同15.4%、同5年目)
・ジミー・ローリンズ (同12.9%、同3年目)
・マーク・バーリー (同10.8%、同4年目)
・フランシスコ・ロドリゲス (同10.8%、同2年目)
・トリー・ハンター(同6.9%、同4年目)
2024年が初めての候補者
2024年に初めてノミネートされる主な人物は以下の通りです。20 年間の MLB キャリアで歴代31位477本塁打と歴代17位の3,166 ヒットを記録(2023年時点の記録)したエイドリアン・ベルトレー、マット・ホリデーが有力です。その他代表的な人物は、以下の通りです。
・ジョー・マウア
・チェイス・アトリー
・デビッド・ライト
・バルトロ・コロン
・エイドリアン・ゴンサレス
・ホセ・バティースタ
・ホセ・レイエス
・ビクター・マルティネス
・ジェームズ・シールズ
・ブランドン・フィリップ
殿堂入り指標
※HOFm:野球殿堂入りの可能性をはかる指標で100を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。 |
※HOFs:野球殿堂の標準的な基準にどの程度適合しているかの指標で、50を超えると殿堂入りの可能性が高いとされている。 |
2024年の殿堂入り予測
候補者の一覧表はこちらのサイトをご覧ください。(英語版)
上記の2つの指標を越えている人物は以下の6名です。
・トッド・ヘルトン (HOFm:175、HOFs:59)
・ゲーリー・シェフィールド (HOFm:158、HOFs:61)
・アレックス・ロドリゲス (HOFm:390、HOFs:77)
・マニー・ラミレス (HOFm:226、HOFs:69)
・カルロス・ベルトラン (HOFm:126、HOFs:52)
・エイドリアン・ベルトレー (HOFm:163、HOFs:55)
参考情報
ご参考までに2023年に殿堂入りしたスコット・ローレン氏はHOFm=99、HOFs=40でした。どちらの数字も殿堂入りの指標には達しっていませんでした。アレックス・ロドリゲス、マニー・ラミレスには及びませんでした。この投票は新聞記者が行いますので数字だけで判定される訳ではありません。薬物使用疑惑を持たれた人物には厳しいです。
余談ですが2025年に殿堂入り候補になるイチロー氏はHOFm=235、HOFs=44です。
ご苦労様です。MLBの歴史好きの者です。今年ですが情報収集したところ3人から4人くらい殿堂入りしそうです。ベルトレー・マウアー・ヘルトン・ワグナーの4人です。来年はイチロー氏及びベルトラン・サバシアは殿堂入りしそうです。ジョーンズ選手も含めて来年も4人と予想します。外れてもご容赦下さい。
ササキ様
2024年の野球殿堂入りの予想がほぼ当たりましたね。素晴らしいです。
いよいよ2025年はイチロー氏がノミネートされます。今から楽しみです。
https://mlbtours.jp/?p=112241998