2024年のアメリカ野球殿堂入りの記者投票が行われ2024年はノミネートされた26人の候補者から、エイドリアン・ベルトレー氏、トッド・ヘルトン氏、ジョー・マウワー氏の3名の加入が決定しました。
ベルトレーとマウワーはノミネート1年目で、ヘルトン氏は6年目で野球殿堂入りしました。
エイドリアン・ベルトレー
ベルトレー氏は、ドミニカ共和国生まれで殿堂入りを果たした5人目です。
ベルトレーは20代よりも30代に活躍した稀な選手です彼の強力なバッティングと見事なグラブさばきは注目に値し、デレク・ジーター以来3,000安打を達成し、ゴールドグラブ賞を5回獲得した唯一の内野手です。
ドジャース、マリナーズ、レッドソックス、レンジャーズでの21シーズンで3,166安打、477本塁打を記録し、MVP投票でもトップ10に6回入っています。特にレンジャース在籍時の成績が最も輝いていました。
打数 | 得点 | ヒット | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OBP | OPS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MLB通算 | 11,068 | 1,524 | 3,166 | 477 | 1,707 | 121 | .286 | .339 | .819 |
トッド・ヘルトン
ヘルトンは17年のMLBキャリアのすべてをロッキーズでプレーしました。意外ですが投票初年度の2019年は投票率はわずか16.5%でした。
ヘルトンは4,841打席で打率.345、出塁率.441、長打率.607、227本塁打という驚異的な成績を残したが、ロードでの成績は打率.287、出塁率.386、長打率.469、142本塁打でマイル・ハイの打者天国クアーズ・フィールドの恩恵を受けたという見方もあり殿堂入りに時間を要しました。
オールスターに5回選出され、シルバー・スラッガー賞を4回獲得、ゴールド・グラブ賞を3回受賞しました。 2000年には打率.372でメジャーの最高打率で首位打者に輝きました。通算の三振数(1,175)よりも四球数(1,335)の方が多い点も評価に値します。
打数 | 得点 | ヒット | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OBP | OPS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MLB通算 | 7,962 | 1,401 | 2,519 | 369 | 1,406 | 37 | .316 | .414 | .953 |
ジョー・マウワー
投票結果
殿堂入りするには289票が必要でした。ワグナー氏は5票足りませんでした。しかしながら過去3年間に51%、68.1%、73.8%と着実に伸ばしています。2025年の殿堂入り候補と言えますが10年目ですから最後のチャンスです。
アレックス・ロドリゲス氏、マニー・ラミレス氏の票は伸びませんでした。
エイドリアン・ベルトレ: 366 票、95.1%
トッド・ヘルトン: 307 票、79.7%
ジョー・マウアー: 293 票、76.1%
ビリー・ワグナー: 284 票、73.8%
ゲイリー・シェフィールド: 246 票、63.9%
(※10年目で殿堂入りならず候補者リストから外れます)
アンドリュー・ジョーンズ: 237 票、61.6%
カルロス・ベルトラン: 220 票、57.1%
アレックス・ロドリゲス: 134 票、34.8%
マニー・ラミレス: 125票、32.5%
チェイス・アトリー: 111 票、28.8%
オマール・ビスケル: 68 票、17.7%
ボビー・アブレイユ: 57 票、14.8%
ジミー・ローリンズ: 57 票、14.8%
アンディ・ペティット: 52票、13.5%
マーク・ビューラー 32票、8.3%
フランシスコ・ロドリゲス: 30票、7.8%
トリイ・ハンター:28票、7.3%
デビッド・ライト: 24 票、6.2%
なお投票率5%未満だった以下の人々は、今後の候補者から除外されます。
ホセ・バティスタ: 6票、1.6%
ビクター・マルティネス: 6 票、1.6%
バートロ・コロン: 5票、1.3%
マット・ホリデイ: 4 票、1%
エイドリアン・ゴンサレス: 3 票、0.8%
ブランドン・フィリップス: 1 票、0.3%
ホセ・レイエス: 0 票、0%
ジェームズ・シールズ: 0 票、0%
2025年のノミネート
2025年はいよいよイチロー氏がアメリカ野球殿堂入りの候補者に名を連ねます。1年目での殿堂入りは確実と言われています。
2025年の候補者はこちらをご覧ください。ただし2024年に殿堂入りした3名もリストに含まれていますが、間もなく更新されると思います。