ピート・ローズ氏永久資格停止リストから外れる

MLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏はピート・ローズ氏、ジョー・ジャクソン氏など永久資格停止処分を受けている元選手の処分を解除することを発表しました。これを受けて野球殿堂博物館のジェーン・フォーブス・クラーク会長も以下の声明を発表しました。

野球殿堂入り候補の資格を得る

「野球殿堂博物館の規定では、永久資格停止対象者は野球殿堂入りの資格から除外される。言い換えますと永久資格停止リストから除外された者は殿堂入りの候補になるということです。」つまりピート・ローズ氏、ジョー・ジャクソン氏は野球殿堂入り投票の資格を得ることになります。

ローズ氏が1989年にMLBから永久資格停止を受けた際には、殿堂入り候補から除外する規定はありませんでした。事実、ジャクソン氏は1936年と1946年に投票の候補者になっています。その後1991年に永久資格停止リストに掲載された人物は野球殿堂入りの資格がないとする規則が制定されました。

その他にも解除された故人は、エディ・シコット氏、ハッピー・フエルシュ氏、チック・ガンディル氏、フレッド・マクマリン氏、スゥエード・リスバーグ氏、パック・ウィーバー氏、レフティ・ウィリアムズ氏、ジョー・ゲデオン氏、ジーン・ポーレット氏、ペニー・カウフ氏、リー・マギー氏、フィル・ダグラス氏、コージー・ドラン氏、ジミー・オコルネン氏、ウィリアム・コックス氏の15名、計17名です。投票の資格を得ますが、野球殿堂入りが保障された訳ではありません。

ERA委員会(時代委員会)

彼らが殿堂入り候補となる場合は、記者投票ではなくERA委員会(時代委員会)の選出枠が対象になります。1980年以前に野球界に影響を与えた候補者からこの委員会が2027年12月に開催する会議で8名の候補者をリストアップします。この候補者に入った上で、ERA委員会16名中少なくとも12名が投票する事が殿堂入りの条件です。この規定を満たした場合は2028年に野球殿堂入りする可能性があります。

もう1つの野球殿堂入り選出枠について

ローズ氏は毎年Hall of Fame weekend期間中にクーパースタウンを訪れ、サイン会を実施していました。2019年には筆者もサインを頂くことができましたし、2024年もその姿を目撃しました。同年9月にローズ氏の訃報が届きました。本人は永久資格停止解除を知る事はありません。2028年の殿堂入りの発表は注目したいと思います。

ピート・ローズのサイン会場
ピート・ローズ氏のサイン会風景

稀代の安打製造機ピート・ローズ氏の訃報

(※このニュースはこちらの記事を参考にしました)

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