2022年8月11日にアイオワ州ダイアーズビルのフィールド・オブ・ドリームス・スタジアムでメジャー・リーグの公式戦が開催されました。2021年は感動的な演出が用意されていましたし、試合も映画のシナリオのような劇的な展開でした。
2022年のレッズ対カブスもさまざまな演出がありました。また鈴木誠也選手が日本人選手として初めてプレーしに二塁打を放ち、打点を記録しました。
では、この歴史的なイベントでの主なポイントを取り上げてみます。
ケン・グリフィー親子のキャッチ・ボール
昨年は映画フィールド・オブ・ドリームスの主演ケビン・コスナーがオープニング・セレモニーを飾りました。今年はケン・グリフィー親子が登場し、映画の演出にならいキャッチボールをする場面から始まりました。グリフィー親子は、この試合のホーム・チームであるレッズに所属し活躍しましたし、映画フィールド・オブ・ドリームスのテーマである親子の絆を考えますと、これは誰もが認める演出だったのではないでしょうか？
続いてレッズとカブスの選手がオールド・スタイルのジャージに身を包み、外野後方のトウモロコシ畑から歩いて出てきます。これも映画のシーンにリンクしますね。
シューレス・ジョー役のレイ・リオッタ氏の追悼
映画フィールド・オブ・ドリームスでシューレス・ジョー役を演じたレイ・リオッタ（Ray Liotta）氏が今年5月27日に67歳の若さで逝去されました。新作映画の滞在先での訃報でした。以下の動画ではケビン・コスナーとの2人だけのシーンが紹介されています。
多くの野球殿堂入りしたレジェンドが参加
オープニング・セレモニーにケン・グリフィー親子が登場しましたが、今回も多数のレジェンドがこのイベントに携わっています。放送席では、レッズのレジェンドで野球殿堂入りしているジョニー・ベンチ氏、アトランタ・ブレーブスで先発で200勝以上、クローザーとして100セーブ以上を記録し野球殿堂入りしているジョン・スモルツ氏が陣取っていました。
イベントに参加したレジェンドにつきましては、以下のニュースから確認して下さい。
まもなく開催 2022年のフィールド・オブ・ドリームスの公式戦
始球式
始球式は、シカゴ・カブスで活躍したファーギー・ジェンキンス（Fergie Jenkins）氏とシンシナティ・レッズで活躍したジョニー・ベンチ（Johnny Bench）氏の両チームのOBで野球殿堂入りしている両氏のバッテリーで行われました。ジェンキンス氏はボールの代わりにトウモロコシを投げるフリをするユーモアあふれる演出をしました。
ジョン・スモルツの父親の訃報
同日朝、ジョン・スモルツ氏の父親ジョン・アダム・スモルツさんが逝去されました。この訃報に直面した息子のスモルツ氏は、放送席で仕事をこなしました。そして、「もし私がこのゲームをやっていなかったら（今日の仕事を放棄していたら）、彼はとても怒っていたでしょう。」とコメントしています。
【原文】
“He lived by his faith, he loved family and he would be so mad if I didn’t do this game. I can’t think of another day to honor him, when you think about this park, this movie and how he loved every one of us and anyone he came in contact with. I’m the man I am because of him.”
（※こちらの記事（英語版）も参考にして下さい。）
鈴木誠也選手のツーベース
この歴史的なイベントに幸運にも先発で、カブスの4番バッターで鈴木誠也選手は試合に出場しました。そして第1打席で左中間に二塁打を放ち、先制点をたたき出しました。
（※このコラムはこちらの記事を参考にしました）
