MLBナショナルリーグの中地区に所属するシカゴ・カブスの本拠地がリグレーフィールドになります。
リグレーフィールドは1914年4月23日にオープンしたMLBのスタジアムの中でボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイパークに次ぐ、2番目に古いスタジアムになります。
リグレーフィールドに入るとまず、目に入るのがこの球場のランドマーク的な存在であるスコアボードです。
外野にドーンとあるこのスコアボードは、リグレーフィールドの試合を含めて、両リーグ12試合づつしか表示できず(1969年から1976年までのMLB)、まずここに歴史を感じると思います。
このスコアボードは手動で管理されています。現在、スコアボード・オペレーターは、祖父の代から続いている3代目が行っているということです。
リグレーフィールドでは電光掲示板がありませんでしたが、球場の開場100周年を機に、2015シーズンに設置されています。
外野のフェンスにツタが生い茂っており、打球がこのツタの中に入るとエンタイトル・ツーベースになるなどのこの球場ならではのルールもあります。
リグレーフィールドの外野席(ブリーチャー)は今でも自由席となり、平日のデーゲームでも熱狂的なカブスファンが集まります。
スタジアムの基本情報
球場名:リグレー・フィールド(Wrigley Field)
所在地:1060 West Addison Street Chicago, Illinois 60613
収容人数:42,495人
フィールド:天然芝
ダグアウト:カブスが3塁側、ビジターチームが1塁側
リグレーフィールドの歴史とエピソード
デーゲームの球場
リグレーフィールドは、1914年の開場から1988年までの間、ナイターが開催されなかった球場です。
「野球は太陽の下でやるもの」という当日のオーナーの言葉もあり、照明灯の設置自体しませんでした。
しかし、1985年からワールドシリーズなど、ポストシーズンのすべての試合がナイター開催となるなど、時代の変化もあり、1988年8月8日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で、リグレーフィールド史上初のナイターが開催されました。
現在でもカブスは、他のチームに比べてデーゲームの試合が多く組まれております。
ヤギの呪い
MLBの「呪い」で有名なエピソードは、レッドソックスのバンビーノの呪いとこのカブスのヤギの呪いではないでしょうか。
バンビーノの呪いは、レッドソックスがベーブ・ルースをトレードでヤンキースに放出して以来、優勝から遠ざかったというもので、これは2004年にレッドソックスの86年ぶりの優勝とともに解かれました。
一方、シカゴ・カブスのヤギの呪いは、1945年のワールドシリーズの第4戦で起こった出来事がきかっかけとなります。
この日、カブスファンの男性は「いつものように」、マーフィーという名のヤギを連れて、リグレーフィールドを訪れました。しかしこの日の係員はヤギの入場を拒否。
激怒した男性ファンは「カブスは2度と優勝できない」と言い放ち、球場を後にしました。
以降、カブスはワールドシリーズ進出すらできずに、時が経ちます。
2003年のリーグチャンピオンシップでは3勝2敗でカブスがリードして迎えた8回。ファールボールをカブスファン(スティーブ・バートマン)がつかもうとしたことで、アウトになるはずがアウトとならずに、そこから逆転負け。
これはスティーブ・バートマン事件といわれるほどの大騒動となりました。
2016年、カブスはついに呪いを解きます。クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)を相手に1勝3敗からの3連勝で見事108年ぶりの優勝。
シカゴ市内で行われたパレードには実に500万人が訪れたといいます。
リグレーフィールドでの観戦の準備

シカゴのダウンタウン中心部、ループエリアからリグレーフィールドへはCTA(シカゴ市交通局)の鉄道が便利です。
シカゴのダウンタウンからリグレーフィールドへの地下鉄での所要時間は約20分から30分前後となります。

リグレーフィールドで観戦する際のQ&Aになります。
公式サイトでうまくチケットが買えないときの解決策、アクセスについてなどの疑問の答えがここにあるかも。もし掲載がない質問はお気軽にお問い合わせください。

シカゴ・カブスの本拠地であるリグレーフィールドは誕生100周年を超え、メジャーリーグのスタジアムの中では2番目に古いスタジアムとなります。
その歴史あるリグレーフィールドの内部を回ってみましょう。