2025年イチロー氏の野球殿堂入りを控え投票ルールを再確認

2025年1月いよいよ2025年の野球殿堂入りメンバーが発表されます。イチロー氏の殿堂入りは決定的で野球殿堂博物館も日米野球交流の展示コーナー設置の準備を始めています。

2025年 野球殿堂博物館に日本野球の特別展示(イチロー氏の殿堂入り記念展示も検討)

今回は今一度野球殿堂入りのノミネートされる人、投票する人の条件について再確認したいと思います。まず野球殿堂入りには2つの選定基準があります。1つはBBWAA (全米野球記者協会)の選出で、もう1つはERA委員会(時代委員会)です。

BBWAA (全米野球記者協会)選出

まずBBWAA 選挙規則を以下に紹介します。

Electors(投票者)

10年間連続して野球記者として活動している全米野球記者協会の正会員および名誉会員のみに投票資格が与えられます。また記者の現役を退いた人でも引退後10年間は投票に参加できます。

Eligible Candidates(候補者)

野球選手は、投票の15年前~5年前の10年間にメジャー・リーグで選手として登録されている必要があります。またこの10年間にメジャー・リーグの試合に出場していることが条件です。そして現役を引退して暦年で5年が経過した翌年に候補者リストに掲載されます。

例外として現役選手が他界した場合、または引退してから 5 年未満の選手が他界した場合は、死亡日から6 か月後、もしくは現役を引退して暦年で5年が経過後のいずれか早い方で資格が得られます。その場合でも上記10年間メジャーの試合に出場している条件は満たしている必要はあります。

ロイ・ハラディ氏のケース

2013年までメジャー・リーガーとして活躍したハラディ氏。2019年に候補者リストに掲載される予定でした。つまり早くとも殿堂入りは2020年でしたが、2017年11月7日に自身が操縦する飛行機事故で他界しました。死亡日から6ヶ月後の2018年5月7日に条件を満たし2018年に候補者リストに掲載され、翌2019年に野球殿堂入りを果たしました。

殿堂入りのレリーフを受取り記念写真に納まるロイ・ハラデー氏の夫人

そして、Baseball's ineligible list(追放者リスト)に掲載されていない人も候補者の条件です。

Method of Election(投票方法)

BBWAAによって任命された6人選考委員会で候補者リストを作成します。選考委員は3年間の任期で毎年の総会で2名が選出されます。選考委員会は初めて投候補者リストに掲載される人、もしくは前年の投票で5%以上の得票を得た人を対象に候補者リストを作成します。ノミネートされてから10年が経過した人、もしくはいずれの年も投票率が5%に満たなかった人は候補者から外れます。

投票者は無記名投票とし、候補者から最多10 人まで投票することができます。投票者数の75%以上の得票率をクリアーした人が野球殿堂入りします。

選考委員会は11月後半に投票用紙を作成し、日付を記入して投票者に郵送します。投票者は同年12月31日までに投票用紙に記入、署名して返送します。その後選考委員会によって集計されます。選挙結果はBBWAA代表者と野球殿堂博物館の役員によって認定されます。結果はコミッショナーに報告されます。BBWAA と野球殿堂博物館は共同で投票結果を発表します。2025年の発表は1月21日(アメリカ時間)です。

ERA委員会(時代委員会)選出

ERA委員会の選出ルールについては以下の記事をご参照願います。

もう1つの野球殿堂入り選出枠について

そして2025年に選出された人は以下の記事をご覧ください。

2025年イチロー氏の野球殿堂入りに先立ち2名のレジェンド決定(ERA委員会選出)

(※このコラムはこちらのサイトを参考にしました。)

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