Hall of Fameの最初のイベントはレジェンド・パレードです。歴代の殿堂入りメンバーが一堂に集います。筆者がアメリカで初めてメジャーリーグの野球を見たのが約40年前ですが、その前のビッグ・レッド・マシーン、シンシナティ・レッズが君臨した時期からメジャーに関心がありました。
レジェンド・パレードにはそれ以前から活躍した人物も参加します。筆者世代のファンにはおなじみのメンバーが続々と目の前を自動車の荷台に乗ってパレードします。現役の精悍さを失っているメンバーもおりますが、テンションは上がります。
パレードのコース
2014年、2019年参加時とコースが多少変わっていました。以前はダブルディ・フィールドのレフト席近辺をスタートしチェスナット・ストリートを通りメイン・ストリートを右折するコースでした。
2024年はレジェンドが宿泊しているホテル前をスタートしチェスナット・ストリートに入り、メイン・ストリートを左折します。ゴール地点はいずれも野球殿堂博物館の正面玄関です。
場所取り
パレードを見学する場合、最も人気のある場所は野球殿堂博物館の前です。レジェンドが自動車を降り博物館に入りますので、目視できる時間が長い上にサインをもらえるチャンスでもあります。
ツワモノのファンは折りたたみ椅子を置いて席を確保しますが、席取りの解禁はパレード前日のAM6:00からです。その日の9:30に野球殿堂博物館に行きましたらフェンスに沿った1列目の席は埋まっていました。
関係者の方にパレードを観るお勧めの場所を質問しましたら、ダブルディ・フィールドの入口付近という回答でした。理由は野球殿堂博物館の前ほど混雑していない事、またこの場所は球場の入口であるためスペースが広い事でした。
メイン・ストリートはパレード前からMCがファンを煽っていますので、ゴール地点に近い方が盛り上がります。しかしながら折りたたみ椅子を持参しないと場所を確保するために何時間も立って待つ覚悟が必要です。
競争率の低いスタート地点、見通しのきくチェスナット・ストリートとメイン・ストリートの交差する場所、ダブルディ・フィールドの入口付近がいいかもしれません。特定の人物のファンでしたら、スタートからゴールまで歩道をついて行くストーカー作戦もありかもしれません。人混みの多い場所にはお気を付けください。
パレード・スタート
パレードは土曜日の18:00スタートで約1時間を要するイベントです。サマー・タイムを採用していますのでパレードが終了しても十分に明るいです。
ブラスバンド、チアリーディングを先頭に野球殿堂入りした年の古いメンバー順にパレードが始まります。家族を伴って参加するメンバーも多数います。アメリカのファンは彼らに声をかけますし、メンバーによっては応えてくれます。
また沿道の子供にはメンバーからプレゼントを渡すシーンも目撃できました。要所には警察が待機していますが、混乱もなくイベントは進んでいきました。
パレード見学の際の葛藤
パレードは次々とレジェンドが目の前を通過します。どのように振舞うかの選択を迫られます。参加前に方針を決めておき、現場では臨機応変に対応しましょう。
撮影しない派
撮影に気を取られずに、パレードの光景を目に焼き付け、レジェンドに声掛けをするタイプ。
撮影する派
イベント後に画像で楽しみたい。全員をカメラに収める事に尽力します。最近では動画を撮影しサイトに上げる人も増えています。ひたすら動画撮影に没頭する人もいます。
ハイブリッド
撮影をしながら目視もする。両方のいいとこ取りです。これがベスト・ソリューションかもしれませんが、どっちつかずの不完全燃焼の錯覚にも囚われます。
所感
2019年と比較しファンの数が少なく感じました。イベント1時間前でスタート地点から中間地点までは人はまばらで場所の確保は楽勝でできる状態でした。もちろんイベントが始めるとフェンス際は満員でしたが。
イベント初日ですしサインをもらえる確率は極めて低いと思います。体力を温存するためにも人の少ない場所で余裕をもって見学する、撮影する作戦で宜しいのではないしょうか?
2025年はイチロー氏の選出が確実視されています。ファンがどの程度増加するかは定かではありません。イチロー氏が乗る自動車に追随するフェンが出現するでしょう。
注意事項
パレード開始30分ほど前には、スタート地点からゴール地点までの通りを反対側に横断する事ができなくなります。通りのどちら側で観るかは30分以上前に決めましょう。
(※2024年7月18日~22日に現地を訪問)