2025年はイチロー氏がアメリカ野球殿堂入りしました。7月にクーパースタウンで開催される殿堂入りの式典「Hall of Fame weekend」に参加する日本人ファンも多数いらっしゃると思います。その際に、野球の聖地アメリカ野球殿堂博物館を訪れてベースポールの歴史に触れることができます。ここでは博物館の概要をご紹介致します。
アメリカ野球殿堂博物館
概要
名称:National Baseball Hall of Fame
住所:25 Main St. Cooperstown, NY 13326
電話:1-888-425-5633または607-547-7200
公式HP:こちらをご覧ください。
営業時間:9:00 - 17:00(当日の営業時間はこちらをご覧ください。)
入場料:$30(大人)、$24(65歳以上)、$21(7歳~12歳)、7歳未満は無料
チケット:事前にチケットを購入する場合はこちらをご覧ください。
野球殿堂博物館の会員の方は無料で入場できます。当日チケットを購入した方はリストバンドをもらうことで再入場ができます。

博物館2階のレイアウト
博物館では最初に2階を見学し、続いて3階、最後に1階というルートをお勧めしています。
Generations of the game - シアター

階段を利用して2階に上がります。そこには博物館のスタッフが待機しておりお客様をシアターへ誘ってくれます。野球の歴史を約15分に集約した映像を放映します。お客様の入替時間を考慮し1時間に3回放映されます。席数は189席で入替制です。満席で次の上映時間まで待つようでしたらPicturing American's Pastimeで展示を見学しましょう。シアターへは、このPicturing American's Pastimeの部屋を通ってアクセスします。
上映される映像は都度変わります。過去の作品では、西宮球場のレフトの金網に昇りホームランを阻止する補給をした山森選手の映像を観た記憶があります。シアター内での写真や動画の撮影は禁止されています。
Picturing American’s Pastime

野球の魅力を写真を通して紹介するコーナーです。約150年にわたる野球に関する写真の宝庫です。この展示では当時の人々の言葉を添えて、アメリカの娯楽を写真に収め紹介しています。

「最も偉大なスポーツ、アメリカ人の落ち着きのない精神を息づかせ、素早い行動とより迅速な思考を要求し、偉大な国家そのものの特徴であるスポーツ、それが野球である。」
— 写真家チャールズ・M・コンロン、1913年
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Taking the Field

シアターでWelcom Firm を鑑賞したらまず、Taking the Fieldのコーナーにアクセスできます。個々では19世紀の野球の誕生から如何に進化を遂げてきたかを紹介しています。
1800 年代半ばのエック・フォード・クラブのトロフィー ・ボールが入ったエック・フォード・ボールケースをチェックしてください。各ボールには、試合のスコアと対戦チームの名前が刻まれています。

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Babe Ruth

やはりアメリカ野球の頂点に立つのはこの人ジョージ・ハーマン・ルース、いわゆるベーブ・ルースなのでしょう。ルースは野球界に影を落とし今日に至るまで野球の真髄であり続けています。フィールド内外での彼のキャリアは史上最も有名なアメリカ人の1人にしました。Hall of Famerの中でも個人の展示コーナーを持つのはルース氏とアーロン氏です。
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ルースの伝説は数字以上のものでした。彼はアメリカの力の象徴として大々的に登場し、神話的というよりは現実味を帯びた人間的欠点を持つ優秀な人物になりました。
最初に投打二刀流で成功したルース。そして2018年にメジャー・デビューした大谷翔平選手に二刀流の系譜は引き継がれました。
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Base Ball Timeline
野球界に貢献してきた選手やチームを特集した展示コーナーです。福本豊氏の通算1,065盗塁の記録とシューズが、ルー・ブロック氏と共に展示されています。
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Whole New Ballgame

野球の歴史の中でも直近50年の新しい時代のスーパー・スターや野球の歩みについての展示コーナーです。1970年から今日までの野球の歴史を物語ります。遺品や写真からオーディオ/ビジュアル作品まで300 点以上が展示されています。

コーナーのパネルの文字にイチロー氏の写真も掲載されています。2025年に逝去されたピート・ローズ氏、世界のホームラン王 王貞治氏の展示もあります。
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年間最多安打、10年連続200安打を記録したイチロー氏の展示コーナーもあります。殿堂入りする前から輝かしい記録を打ち立てたイチロー氏に敬意を示しています。
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The soul of the game

こちらのコーナーでは黒人野球の歴史紹介しています。唯一全30球団で永久欠番となっているジャッキー・ロビンソン。メジャー・リーグは白人のみで構成されていましたが、その壁を破りブルックリン・ドジャースで初の黒人メジャーリーガーとなったロビンソン氏が紹介されています。

そのジャッキー・ロビンソンが二グロ・リーグ時代に所属したカンザスシティ・モナークス。二グロ・リーグの名門チームです。

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Diamond Dreams

野球の歴史の1ページを刻んだWoman Baseball 女性野球の歴史を紹介するコーナーがこちらです。当時のユニークなユニフォームや野球用品が展示されています。女性審判員パム ポステマが着用したキャップも展示されています。
全米女子プロ野球リーグ (1943年~1954年) に加えて、19 世紀半ばから今日までの女性野球選手の歴史を取り上げます。
iVIVA Baseball

こちらのコーナーはラテン・アメリカ(キューバ、ドミニカ共和国、メキシコ、プエルトリコ、ベネズエラ)の野球の歴史を紹介しています。野球は、ラテン・アメリカでも人気の高いスポーツです。その表れとして最近のメジャーリーグの選手の約30%を輩出しています。
プエルトリコのロベルト・クレメンテ氏のジャージやアルバート・プホルス氏、デビッド・オルティス氏、ペドロ・マルティネス氏など、21世紀のラテンアメリカのスーパー・スターのジャージや野球用具が展示されています。
野球殿堂博物館の会員はギフトショップ、ブックストアで買い物しますと10%オフのサービスが受けられます。自分のもの、家族、友人へのお土産の選別にもじっくり時間をかけて下さい。
野球殿堂博物館にはレストラン、カフェはありません。トイレ付近に水飲み場がある程度です。基本的に館内での飲食、喫煙は禁止されています。