感動のHall of Fame Induction Ceremony!(2025年版)

パレードで盛り上がった翌日、朝から本降りの雨がクーパースタウンの高まった熱を冷まそうとしています。

この日のイベントも屋外でして雨をよける場所はありません。11時頃に開始時間を遅らせる報が入りました。13:30のスタートを14:30に遅らせる案内です。スマートフォンで午後から天気が回復することは認識していましたので、適切な判断でしょう。

また熱い1日が始まります。

VIP席と一般席

Induction Ceremonyの会場クラーク・スポーツ・センターは大別するとVIP席と一般席にわかれています。VIP席はさらに4つの区画で分けられています。

VIP席

ステージ前の区切られたエリアがVIP席です。入口でスタッフがVIPチケットを確認した上で入場できます。椅子がならべられており、スタッフがペットボトルの水、Hall of Fameの最新号の雑誌を配布してくれます。

VIP-1

VIP-1は前から14列あり、殿堂入りしたレジェンドの家族・親族・球団関係者の席です。

VIP-2

その後ろにVIP-2の席が18例あります。2024年までの経験ではこの区画はメディア関係者をはじめいわゆる仕事で参加している人々の席でして、その後方にようやくツアー客が座れました。ところが今回このエリアは一般客が大勢を占めていました。アメリカの旅行会社が企画したツアーでもっとも高いツアーの客、さらに今回は日本の旅行会社もツアーを企画していましたので、高額のツアーの客はこのエリアに座ったと思います。

VIP-3A

続いてVIP-3 ですが、前方10列が3Aで後方32列が3です。野球殿堂博物館のコントリビューター、プレジデント・サークル、ベネファクターの会員に提供される席です。野球殿堂博物館のスタッフに質問するも3Aと3の違いは明確にはわかりません。一般人の方のサイトにも記載されていましたが、長期間会員を続けている会員は優先的に3Aに案内されるのではという予想です。私は2025年が21年目ですし、現在では永久会員になっているので3Aを提供頂けたのでしょうか !?

芝生席

VIP席の両サイド、後方の芝生は自由席です。好きな場所を選び座ってみます。ツアー会社はあらかじめ椅子を用意していますので参加者は場所取りは不要です。フリーの参加者は自分で椅子を持参し場所を確保します。仲間たち複数人で来るファンはテントを張って場所を確保する人もいます。

9時過ぎから雨が上がり日も差すようになりましたが、その後はまた本降りの雨に見舞われる時間帯もありました。雨が上がるのか空を見上げつつ、時を待ちました。野球殿堂博物館から無料のシャトル・バスで会場のクラーク・スポーツ・センターを目指します。

VIP席の開門はおおよそ12時でした。開始時間の2時間半前です。会場に到着するとVIP3席はかなり席が埋まっている状態です。VIP2も前方の席はまずまず埋まっています。雨が上がるのを待ちくたびれたファンが我先にと席を埋め尽くしていきます。

Induction Ceremony

定刻の14:30Ceremonyが始まりました。この日のために足を運んで下さった野球殿堂入りの先輩たちが1人ずつ司会者の紹介でステージに現れ、両サイドの椅子に座ります。それをファンは盛大な拍手で入場を迎えます。

続いて2025年に殿堂入りした新メンバー5人が紹介され席に着きました。

アメリカ野球殿堂博物館の理事会 会長(Chairman of the Board of Directors)

Jane Forbes Clark(ジェーン・フォーブス・クラーク)氏の挨拶からイベントが始まり、冒頭では最近他界されたリッキー・ヘンダーソン氏、2025年に殿堂入りを果たしたデーブ・パーカー氏の功績が紹介され黙とうを捧げました。

いよいよスピーチが始まります。スピーチの順番はビリー・ワグナー氏、デーブ・パーカー氏(ご子息が挨拶)、ディック・アレン氏(夫人が挨拶)、CC/サバシア氏、イチロー・スズキ氏です。イチロー氏はトリを務めます。

まずはプラークが授与されます。メディア向けの記念写真を撮影します。

イチロー氏のスピーチ

イチロー氏のスピーチは英語で行われました。通訳は入れません。話の内容もよく練られていて聴衆を引き付けます。ところどころにジョークを交え、聴衆の笑いもしっかりと取ります。マリナーズのアナウンサー、デイブ・ニーハウス(Dave Niehaus)氏のレーザー・ビームのアナウンスを真似た口調で叫ぶ場面もあり、プレゼンテーション技法も見事だと思いました。ちょっとナーバスな内容にも触れる場面があり会場がざわつく場面もありましたが、さっらと通り過ぎました。そして所属した球団、関係者、選手への敬意、感謝の辞は忘れません。同年に殿堂入りした同士へも感謝を述べました。同じルーキーですからね。

日本人がメジャーで通用する事を証明した野茂英雄氏へも感謝の言葉を英語で述べた後、ここだけ日本語でも伝えました。

そして長年通訳を務めたアラン・ターナー(Allen Turner)氏、そして最大のチーム・メイトである弓子夫人へは最大の感謝を述べられていました。

今回登壇した5名。英語がネイティブでないイチロー氏でしたが、最後に全部を持っていった感のある素晴らしいスピーチだったと思います。この日を待ち望んでいただけに万感の思いです。

(※2025年7月27日クーパースタウンのイベントより)

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