歴史を刻む感動的な試合
2021年8月12日(アメリカ時間)ホワイトソックス対ヤンキースの公式戦が、初めてアイオワ州ダイアーズで開催されました。この場所はケビン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」の撮影サイトとして有名な場所です。撮影で使用した球場は公式戦を開催するには、サイズが小さく客席もほとんどありません。従いまして、この球場に隣接する場所にこの公式戦を開催するために球場を建設しました。
何もが見事な演出
事前に球場のデザインが紹介されていましたが、ホワイトソックスのツイッターで紹介されている通り、レトロな球場です。外野席には観客席はなく、全てトウモロコシ畑に覆われています。
センター後方に建てられたスコアボードは木製?のフレームで、得点はスタッフが手動ではめこみます。アナログです。時計もアナログの時計がスコアボード上に設置されています。
Maybe this *is* heaven... pic.twitter.com/aBpRE8TztZ
— Chicago White Sox (@whitesox) August 13, 2021
試合前の演出をご覧になられた方も多いと思いいますが、まずケビン・コスナーが外野奥のトウモロコシ畑から現れます。二塁ベースとセンターのポジションの間まで歩を進め立ち止まり周囲を見渡します。そうしますとホワイトソックスとヤンキースの選手が同様に外野奥のトウモロコシ畑から徒歩で現れます。着用しているユニフォームも20世紀初頭に使用していたものをカスタマイズしたものですがレトロです。
This entrance is everything. #MLBatFieldofDreams pic.twitter.com/ve6Q0Rmuff
— MLB (@MLB) August 12, 2021
まだ明るい時間に始まった試合ですが、徐々に陽が落ちてきてオレンジ色の夕暮れに球場が包み込まれ何とも幻想的な風景です。
この日にふさわしい試合展開
ホワイトソックスが先行しヤンキースが3回表に逆転もその裏ホワイトソックスは再逆転。その後両チームとも追加点を上げるも8回裏終了時点でホワイトソックスが3点のリード。
ここからの試合展開が劇的でした。ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジのこの日2本目のホームランに続き、ジャンカルロ・スタントンの2ランホームランで3点差を逆転しスコアは8-7でヤンキースがリード。
Maybe this is heaven… pic.twitter.com/X01NOCIAi6
— New York Yankees (@Yankees) August 13, 2021
9回裏、1アウトからフォア・ボールのランナーが出て、バッターは2019年アメリカン・リーグの首位打者ティム・アンダーソン。最高の舞台で彼はライト・トウモロコシ畑にサヨナラ・ホームランを放ちました。
映画を彷彿させる見事な幕切れです。こんなシナリオは書けるかもしれませんが、記念すべき最初の試合で実演するのは至難です。
A #walkoff into the corn at #MLBatFieldofDreams.
Couldn't write a better script. pic.twitter.com/D3I6yyzDPW
— MLB (@MLB) August 13, 2021
この球場の収容人数は約8,000席。現地アメリカ人でも入手困難なチケットです。それでもMLBのコアなファンならば日本人であっても観戦したいです。来年以降そのチャンスは訪れるのか? 新型コロナ・ウィルスの感染終息後に観戦したい球場最優先ですね!