大谷翔平選手が所属するエンゼルスは、2022年7月7日~10日(現地時間)にボルチモアでのオリオールズ戦が組まれています。同じアメリカン・リーグですが地区が違いますのでオリオールズのホーム球場での試合はこの1カード4試合のみです。
昨年のコラムでもご紹介しましたカムデン・ヤードの試合の楽しみの1つが、ライト席後方にある遊歩道Eutaw Street.(ユウトウ・ストリート)にホームランを打ち込んだ場合に、その証としてボールをデザインしたレリーフが打球落下地点に埋め込まれることです。
ユウトウ・ストリートはライト後方にありますので、少なくとも380フィート(約116m)の飛距離が必要です。日本人選手でユウトウ・ストリートまでホームランを打ち込んだ選手はいません。イチロー選手は3本、松井秀喜選手は7本カムデン・ヤードでホームランを打っていますが、ユウトウ・ストリートには届いていません。
参考までに右バッターで、ユウトウ・ストリートにホームランを打ち込んだ選手はおりません。(2022年7月3日現在) ヤンキースのホームラン・バッター、アーロン・ジャッジ選手、およびジャンカルロ・スタントン選手はホームランの飛距離も規格外ですが、両名とも右バッターであるがゆえにユウトウ・ストリートに届くホームランを記録していません。
大谷翔平選手のチャレンジ
2021年のシーズン46本のホームランを放った大谷選手は、カムデン・ヤードで記録したホームランは1本です。その1本はユウトウ・ストリートに届いていませんが、大谷選手のポテンシャル(打球飛距離)から考えますと、十分に可能性はあります。可能性どころかユウトウ・ストリートに届いているホームランの最長飛距離は444フィート(約135m)ですので、2021年にシアトルのTモバイル・パークで463フィート(約141m)のホームランを打っている大谷選手はユウトウ・ストリートの最長ホームランを記録する可能性もあります。
この記録の面からも大谷選手のパフォーマンスに注目の4連戦です。
過去の記録
2022年には2選手が記録しています。6月4日のオリオールズ対ガーディアンズの試合でガーディアンズのアンドレス・ヒメネス選手が418フィート(約127m)、オリオールズのルーグネッド・オドーア選手が393フィート(約120m)のホームランを打っています。
2022年7月3日時点でこのEutaw Street.までホームランを打ち込んだ打者は、こちらをご参照下さい。(英語版です)
オリオールズの選手が54本、ビジター・チームの選手が61本、合計115本です。