オールスター・ウィークの一環として2022年のMLBドラフトが開催され、将来のプロスペクトの新人たちが30球団から指名されました。彼らは早い選手で数年後にはフューチャーズ・ゲームに出場し、メジャーリーガーに昇格しているかもしれません。
さて、MLB.comのライター ジム・カリス氏(Jim Callis)はマイナー・リーグ選手育成のランキングについて記事を起こしています。ファームには非常に多くの有望選手が所属しており、各チームが独自に育成していますので単純に比較することは難しいのですが、毎年、年に2回有望選手のランキングを発表しています。そして最新のランキングが昨夜(2022年8月22日アメリカ時間)に発表されました。
チーム・ランキング
プロスペクト・ランキング
最新のプロスペクト・ランキングはこちらをご参照願います。大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスのプロスペクトはブランドン・マーシュ外野手選手と交換でフィラデルフィア・フィリーズから入団したローガン・オホッペ捕手が67位にランキングされていますが彼1人です。エンゼルスのマイナーが機能していない事を証明しているのかもしれません。
ちなみに2018年のプロスペクト・ランキング1位は大谷翔平選手でした!
マイナーのランキングとメジャーの成績の相関
MLBは2015年からファーム・システムのランキングをつけはじめましたが、ファーム・システムのランキング1位だったチームは、その後メジャー球団で成功を収めています。マイナーで成長し実績を残した選手がメジャーに上がり、チーム成績に貢献していると言えるでしょう。お金で有望選手を集める方針の球団もありますが、やはりマイナーで育成した選手がメジャーで活躍するチームに注目したいですね。
ワールド・チャンピオン獲得
シカゴ・カブス
マイナー・ランキング:2015年前期に1位
メジャー・リーグ:翌2016年にワールド・チャンピオンを獲得
カブスの2015年の有望なマイナー選手
・クリス・ブライアント(プロスペクト・ランキング2位)2016年にナショナル・リーグのMVP獲得。
・アディソン・ラッセル(プロスペクト・ランキング5位)
ボストン・レッドソックス
マイナー・ランキング:2015年後期に1位
メジャー・リーグ:3年後の2018年にワールド・チャンピオンを獲得
ロサンゼルス・ドジャース
マイナー・ランキング:2016年前期に1位
メジャー・リーグ:4年後の2020年にワールド・チャンピオンを獲得
ドジャースの2016年の有望なマイナー選手
・コーリー・シーガー(プロスペクト・ランキング1位)
・フリオ・ウリアス(プロスペクト・ランキング4位)
アトランタ・ブレーブス
マイナー・ランキング:2017年前期に1位
メジャー・リーグ:4年後の2021年にワールド・チャンピオンを獲得
ブレーブスの2017年の有望なマイナー選手
・ダンスビー・スワンソン(プロスペクト・ランキング4位)
・オジー・アルビーズ(プロスペクト・ランキング11位)
ポストシーズン進出
タンパベイ・レイズ
マイナー・ランキング:2020年前期・後期、2021年前期に1位
メジャー・リーグ:2020年にアメリカン・リーグ・チャンピオンを獲得。3年連続ポスト・シーズンに進出。(2019年~2021年)
レイズの2020年、2021年の有望なマイナー選手
・ワンダー・フランコ(2020年プロスペクト・ランキング1位)
・シェーン・マクラナハン(2020年プロスペクト・ランキング99位)
2020年のプロスペクト・ランキング
2021年のプロスペクト・ランキング
ミルウォーキー・ブルワーズ
マイナー・ランキング:2016年後期に1位
メジャー・リーグ:4年連続ポスト・シーズンに進出。(2018年~2021年)
シカゴ・ホワイトソックス
マイナー・ランキング:2017年後期に1位
メジャー・リーグ:2年連続ポスト・シーズンに進出。(2020年~2021年)
ホワイトソックスの2017年の有望なマイナー選手
・ヨハン・モンカダ(プロスペクト・ランキング2位)
・ルーカス・ジオリト(プロスペクト・ランキング12位)
・エロイ・ヒメネス(プロスペクト・ランキング14位)
サンディエゴ・パドレス
マイナー・ランキング:2018年前期、後期、2019年前期、後期に1位
メジャー・リーグ:2020年にポスト・シーズンに進出
パドレスの2018年、2019年の有望なマイナー選手
・フェルナンド・タティース・ジュニア(2018年プロスペクト・ランキング8位)
・フェルナンド・タティース・ジュニア(2019年プロスペクト・ランキング2位)
躍進期待のチーム
以上の実績から低迷していたチームで近々ポストシーズンに進出が期待できるチームがボルチモア・オリオールズです。
ボルチモア・オリオールズ
マイナー・ランキング:2021年後期、2022年前期、後期に1位
プロスペクト・ランキング100に6人の選手が入っていますし、3人が20位以内に位置付けられています。
グンナー・ヘンダーソン内野手 (プロスペクト・ランキング:2 位)
グレイソン・ロドリゲス投手 ( プロスペクト・ランキング:4位)
ジャクソン・ホリデイ内野手 (プロスペクト・ランキング:14位)
コルトン・カウザー外野手(プロスペクト・ランキング:43位)
ジョーダン・ウェストバーグ内野手(プロスペクト・ランキング:80位)
DL・ホール投手(プロスペクト・ランキング:92位)
5年間レベルの高いアメリカン・リーグ東地区で4位、5位に沈んでいるオリオールズですが、2022年は4位ですが勝ち越しています。今年を含め近年ポストシーズン進出の期待の高いボルチモア・オリオールズです。
(※このデータはこちらの記事を参考にしました。)