2025年の開幕戦が始まりました。
オープニング・ゲームは各球場とも華やかで、盛大さなイベントが行われます。それはシアトルで期待に違わぬ華やかさでした。2025年に野球殿堂入りするイチロー氏が故リッキー・ヘンダーソンの家族への敬意を表して始球式を勤めました。
2025年開幕戦のイチロー氏の始球式
現在のマリナーズの監督であり、かつてのチームメイトであるダン・ウィルソンがキャッチャーを勤めました。51歳のイチロー氏はマリナーズの51番のユニフォームに身を包み、ワインドアップから84マイルの速球を投げました。その球速はスタジアムのビジョンに「イチメーター」と表示されました。
この日も5時間以上前にライトで徹底的にウォーミング・アップを行い始球式に備えていました。2019年3月に引退してから6年経った今でも球場でのルーティンは相変わらずで、細心の注意を払っています。
ダン・ウィルソンのコメント
「イチローと一緒にここにいられるのはとても光栄です。」「今年はクーパーズタウンに行き、シアトルでも背番号が永久欠番になるなんて、彼はどこまでも一流の選手です。そして今でもこの組織に貢献し続けています。」
イチロー氏の球速は、2022年のホーム開幕戦の始球式の84.5マイルと変わらないものでした。ウィルソンはその数字を覚えておりましたので、ホーム・プレートの後ろでしゃがみ込むときに真剣な投球に備えると冗談を言いました。
7月下旬に殿堂入りするイチロー氏。右中間には新しいバナー「クーパーズタウンへのカウントダウン」が掲載されており始球式のこの日には「122日」と書かれていました。
2024年最終戦のリッキー・ヘンダーソン氏の始球式
2024年シーズンの最終戦にTモバイル・パークでの始球式はマリナーズとアスレチックスの両方のデザインをミックスしたユニフォームをまとったリッキー・ヘンダーソン氏が行いました。残念ですがヘンダーソンは同年12月に肺炎と喘息の合併症で逝去しました。
殿堂入り選手のヘンダーソン氏がメジャーリーグのフィールドで公の場に姿を現したのはこれが最後でした。彼がこの式典に参加したのは、アスレチックスが「オークランド・アスレチックス」として最後の試合だったからです。
2025年の開幕セレモニーではヘンダーソン氏の未亡人パメラと娘のアンジェラ、アレクシス、アドリアナがフィールドで挨拶し、ビデオによる追悼が流れた後、ホーム・プレートの前でウィルソンとアスレチックス監督のマーク・コッツェイに迎えられました。
ヘンダーソンは21シーズンのキャリアのうち14シーズンをアスレチックスで過ごしましたが、2000年シーズンの一時期はシアトルでもプレーし、マリナーズのポストシーズン進出に貢献しています。
(※このニュースはこちらの記事を参考にしました。)