筆者はアメリカ野球殿堂博物館を訪問する際にレンタカーを利用します。海外の運転は、交通ルールの違い、左ハンドル右車線の走行、案内標識が英語表記など日本の運転とは多少異なる点がありますので、敬遠する人もいらっしゃいます。しかし日本で運転している人にはそれほどハードルは高くありません。ニューヨークのマンハッタンやその周辺の高速道路での運転は難易度が高いと思いますが、交通量の比較的少ない郊外の道路の運転でしたら大丈夫だと思います。
レンタカーを借りる
筆者が利用経験のあるレンタカーは、ハーツ(Hertz)、エイビス(Avis)、バジェット(Budget)の3社です。この3社でメインで利用しているのはハーツです。知名度を優先しました。通常会員からスタートしましたが、毎年利用しているうちにゴールド会員になっていました。
旅行前に予約
日本からWEBで予約ができ、保険込みの予約ができる会社はハーツ、エイビスだけのようです。WEBで会員登録をし使用都市、日程、車種などを入力し予約をしましょう。予約ができましたらメールで予約内容が確認できます。間違いがないかを確認しましょう。筆者は過去に借りる営業所を間違って登録しましたが、メールで誤りに気づき予約の変更をした経験があります。
国際運転免許証が必要です。旅行前に取得しましょう。
会員になろう
会員になるとメリットがあります。筆者の経験上のメリットを列記します。
・現地でカウンターに並ばなくて良い。電光掲示板に名前と注射エリアの番号が表示されています。直ぐに出発できるよう準備が整っています。
・支払いは会員登録時のクレジットで決済され返却時もカウンターに行く必要がない。
自動車をピックアップ
日本からの旅行者の多くは空港のレンタカーを選ぶと思います。主要空港は24時間営業ですが、予約時に各営業所の営業時間を確認しましょう。ハーツから予約確認のメールが前日に届きました。車種、駐車スペースの番号をはじめ予約時の情報が記載されていますので確認しましょう。
アルバニー国際空港では到着ロビーの手荷物受取所を出て道路を渡ったところがレンタカーのスペースでした。複数社の看板が出ていますのでハーツのNo.33の駐車エリアを目指します。
筆者は自家用車を所有しておらず自動車にも興味がありません。知識は乏しい状態です。過去の経験から自動車のキーはつけたままですが、今回はキーが見当たりません。エンジンの起動はボタンを押すタイプですが、キーが近くにないと起動しない仕様です。盗難対策でしょうか?結果的にはキーはカウンターに取りに行く必要がありました。
カー・ナビゲーションを用意
最近のアメリカのレンタカーにはカーナビがついていません。モニターが装備されていますのでカーナビと誤解しますが、その機能はありません。ではどうするのか? スマート・フォンのナビゲーション・アプリを利用します。車内のモニターの多くはCarPlay(もしくはAndroid Auto)対応だそうです。この機能はスマート・フォンの画面をモニターに表示できますので日本のカーナビのように利用できます。
筆者はモニター接続を設定のオペレーション方法を探る手間が面倒でしたので、スマート・フォンの画面と音声を頼りに運転しました。
当然スマート・フォンがインターネットに接続している状態でないとカーナビは利用できません。契約しているキャリアーが訪問都市で利用できるかを確認する必要があります。
筆者は2019年に利用した際のキャリアはソフトバンクでしたのでアメリカ放題のサービスが付加されていましたので追加料金無しでクーパースタウンへの移動時に利用できました。2024年はキャリアをLinemoに変更していたため海外利用には追加料金が必要でした。検討した結果、グローバルWifiのルーターを借りました。料金はどちらも大差がありませんでしたが、ルーター使用時はスマート・フォンの設定を変更する手間がありますし、通話ができなくなります。(厳密にはスマート・フォンの設定を変更すれば通話ができますが通話料が別途発生します。)いずれにしましても通信環境を整えておく必要があります。
利用したカーナビ・アプリ
アメリカ在住の友人が薦めてくれたWazeを利用しました。Wazeとは無料のナビゲーション機能のある携帯電話向けGPSアプリケーションです。目的地を入力しますと現在地から目的地までのルートを映像と音声でガイドしてくれます。
Wazeのサイトはこちらです。
筆者が使用時に思ったメリットは以下の通りです。
・音声は英語のみならず日本語でも利用できる。
・走行時に適切な走行レーンを案内してくれる。走り慣れていない道路ではインターチェンジや出口が走行道路の左右どちらかがわからず車線変更が直前になるリスクを回避できる。
・道路状況をリアル・タイムに教えてくれる。工事中の車線や事故車の情報などを音声で案内。
アルバニーからクーパースタウンへのルート
筆者の経験からアルバニーからクーパースタウンに向かう際に大まかに2つのルートがあります。アルバニーから西に向かいますがその際に利用する道路に違いがあります。
ルート1
I-87S、I-90 W、I-88 Wと走行しGate21を降りて、一般道(田舎道)のルート
・高速道路がメインのため走行時間が短い。
・平日の朝夕のアルバニー近辺はやや混雑する。
・I-87Sは有料道路である。
ルート2
US-20 Wを走行し左折してCo Rd 31に入るルート
・US20は道路が整備されているが交通量が多くない。
・有料道路ではない。
落とし穴
上記のWazeで走行ルートを選択した際に有料道路を通るルートである通知がありました。過去にも走行経験があり、その際に高速料金を払った経験がありませんでしたので、ルールが変わったのかと思い試しにそのまま走行しました。しかし料金ゲートもなく、センサーらしきものも見当たりませんでした。
過去にシカゴからミルウォーキーを行き来する際に、無人ゲートを料金を支払わずに通過した際には後日ハーツ経由で高速料金を請求され支払いました。その際はペナルティー料金が加算されていました。
今回も1ヶ月後にハーツからメールがあり、以下のように記載がありました。
「HertzはPlatePassというサービスを提供しています。これはお客様が料金所で直接支払うことなく、キャッシュレス ・レーンまたは全電子式有料道路を利用できます。Hertz レンタルに使用したクレジット・カードには、レンタル契約書に記載されている料金と手数料が請求されています。これ以上の支払いや対応は必要ありません。」
通行料は$3.8でしたが、Convenience Feeという名目のシステム使用料のような金額$9.99が加算され$13.79が請求されました。
IT化された便利な時代ですが無知や油断は余計な出費につながります。カーナビのルート検索時に有料道路を通行しないルートを選択すべきでした。今回も学ばせて頂きました。
以上の記事は2024年7月に筆者が現地での経験から記載した内容です。記事中の金額、サービスは一例でありベストな方法を提示しているものでない事をご承知おき下さい。
(※2024年7月18日~22日に現地を訪問)