ワールドシリーズが終了すると、MLBの個人賞のファイナリストが発表されます（アメリカン時間の11月7日夕方/日本時間の8日の朝）。個人賞の主な賞としては、新人王（Jackie Robinson Rookies of the Year）、最優秀監督賞（Managers of the Year）、サイヤング賞（Cy Young Awards）、MVP（MVP Awards）とあります。ここでは、サイヤング賞争いについてピックアップしてみます。

サイ・ヤング賞とは

アメリカンリーグのサイヤング賞争い

今シーズンのアメリカンリーグのサイヤング賞は、アストロズのジャスティン・バーランダー投手、シカゴ・ホワイトソックスのディラン・シーズ投手、そしてブルージェイズのアレク・マノア投手がファイナリストとなりました。
アメリカンリーグのサイヤング賞のファイナリストの3投手の2022年の成績をまとめてみました。

大谷翔平選手

大谷翔平選手は残念ながらファイナリストに残りませんでした。ファイナリストに残った投手は、投手部門の三冠王の対象となる勝利数、防御率、奪三振数のうち2部門でトップ3に入っています。大谷翔平選手はWARのランキングでは2位でしたのでファイナリストの可能性はあると予想していましたが、残念ながらその予想は外れました。ワールド・チャンピオンに輝いたアストロズのフランバー・バルデス投手も好成績でしたが選からは漏れました。

2022年のアメリカン・リーグのサイヤング賞争いを考察する

ジャスティン・バーランダー投手（アストロズ）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
18	4	1.75	28	175	21	185	9.51

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
116	43	34	12	29	.497	6.38	0.83

ディラン・シーズ投手（ホワイトソックス）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
14	8	2.20	32	184	16	227	11.10

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
126	55	45	16	78	.584	2.91	1.11

アレク・マノア投手（ブルージェイズ）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
16	7	2.24	31	196.2	25	180	8.24

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
144	55	49	16	51	.582	3.53	0.99

ナショナルリーグのサイヤング賞争い

ナショナルリーグは、マーリンズのサンディ・アルカンタラ投手が最有力とみられており、ブレーブスのマックス・フリード投手、ドジャースのフリオ・ウリアス投手が最終候補にあがりました。

サンディ・アルカンタラ投手（マーリンズ）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
14	9	2.28	32	228.2	24	207	8.15

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
174	67	58	16	50	.587	4.14	0.98

マックス・フリード投手（ブレーブス）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
14	7	2.48	30	185.1	21	170	8.26

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
156	55	51	12	32	.581	5.31	1.01

フリオ・ウリアス投手（ドジャース）

勝利	敗戦	防御率	登板数	投球回	QS	奪三振	奪三振率
17	7	2.16	31	175	19	166	8.54

被安打	失点	自責点	被本塁打	与四球	被OPS	K/BB	WHIP
127	51	42	23	41	.598	4.05	0.96

サイヤング賞の発表は、アメリカ東部時間11月16日午後6時（日本時間の11月17日の午前8時）となります。