アメリカ野球殿堂博物館を楽しむ
野球殿堂入りのイベント「Hall of Fame Weekend」は金曜日〜月曜日に開催されます。この4日間では金曜日が比較的空いていますが、スケジュールが許すならば是非木曜日に訪れて頂きたいと思います。
イベント期間中は混みますので、ゆっくり鑑賞し写真を撮るには有利です。
日程が取れないようでしたら、日本人選手の展示に限定するなどテーマを絞理、これだけは見たいというものをあらかじめ決めておきましょう。
館内は多くの展示物の写真撮影は許可されています。
思い出は目に焼き付け、帰国後には写真で思い出して下さい。
日本で有名なあの人との出会い
筆者は木曜日、金曜日を博物館の見学に充てました。金曜日にのんびりと展示物を鑑賞していましたら、見覚えのある外国人が満面の笑みで近寄ってきました。私はこの人を存じ上げています。でもこの方は私を知る由もありません。なのに何故?
その笑みの主は、千葉ロッテの監督も務めたボビー・バレンタイン氏でした。日本語を屈指して歓迎の言葉をかけて頂きました。イチロー氏の殿堂入りですから日本人客の来館を予想したのでしょう。面識はありませんでしたが、幸先よく思わぬ出会いに恵まれました。
プラーク・ギャラリー
博物館のメインはプラーク・ギャラリーです。過去に殿堂入りした346枚のプラークが1階に展示されています。特に2025年はイチロー氏が殿堂入りします。Induction Ceremony前ですので、まだ新しいプラークは飾られていません(この記事を書いているのが7月25日の金曜日時点のため)。
しかしプラークが設置される場所に3名の直筆サインが書かれていました。
プラークがかけられますとこのサインは見ることができません。
このことからも博物館には木曜日、金曜日の見学をお薦めします。
また数多くのプラークがありますので、全てをじっくり見るのはネイティブでも大変です。ご贔屓のレジェンドはもとより、ご縁があり聞き覚えのあるレジェンドのプラークは見学し写真に納めておきましょう。
特別展「YAKYU」
イチロー氏の野球殿堂入りを祝して、博物館では日本野球の特別展示が3階で行われていました。日本人メジャー・リーグの草分けの野茂英雄氏、初の殿堂入りイチロー・スズキ氏、そして現在メジャーを席巻している大谷翔平選手の展示をメインに、日本野球とアメリカ野球の関わりや創成期の歴史を知れる展示、王貞治氏とハンク・アーロン氏の日米ホームラン・キングのパネル、特徴的な日米観客の応援風景をVTRで紹介していました。
木曜日にこの特別展示の開会式が夕方に行われました。日本人としてイチロー氏と野茂英雄氏が参加しました。筆者はアルバー空港のレンタカー窓口で野茂英雄氏を見かけましたが、この式に参加するために来られたことを後のニュースで知りました。
2024年のワールド・チャンピオン
2024年はロサンゼルス・ドジャースがワールド・チャンピオンに輝きました。前年のレンジャースの展示は1階でしたが、ドジャースの展示は2階のシアター入口のスペースにありました。大谷翔平選手が着用したジャージをはじめ多数の展示がありました。このコーナーも前年のチャンピオン・チームに限定されますので、良いタイミングで鑑賞ができましたまた3階には歴代のワールド・チャンピオンのリングが展示されていますが、最新のドジャースのリングの展示も見ることができました。
記録のコーナー
3階には歴代の選手が達成したメジャー通産記録、単年の最高記録などが野手、投手ごとに、また多くのスタッツに分類されて紹介されています。イチロー氏の単年262安打もありますし前田健太投手の単年記録も確認できます。このコーナーも多くの記録を閲覧できます。選手・人物を絞って検索しませんと見切れません。
チーム毎のロッカー展示
30球団の展示コーナーも3階にあります。選手ロッカーを模った展示コーナーで近年活躍した選手の展示を見ることができます。エンゼルス所属時の大谷翔平選手のバットやシューズ、ノーヒッターを記録したマリナーズ所属時の岩隈久志氏のキャップなど日本人選手の野球道具も展示されています。
その他にも3階建ての博物館はメジャー・ファンには見応えのある館です。特に2025年は日本人ファンには痺れる展示が多々あります。Hall of Fame Weekendは終わりましたが、野球殿堂博物館の展示は続いています。関心のある方、メジャー観戦で渡米される方は、2025年のうちに是非足を運んで欲しいと思います。