筆者の2025年の旅は、学生時代以来の3週間以上に渡るアメリカ滞在でした。
元々クーパーズタウンのアメリカ野球殿堂入りセレモニーの参加は決めていました。その前後のスケジュールを検討している時に、シアトルでイチロー氏のリタイアメント・ナンバー・セレモニー、つまりマリナーズでは背番号51が永久欠番になるイベント開催の情報が飛び込んできました。
両イベントに参加するには一旦帰国するか、3週間以上アメリカに滞在するかの2択でしたが迷わず後者を選択しました。そのレポートをお届けします。
8月8日(金) Ichiro Jersey Night
入場まではチーム・ストアで過ごす
試合開始時間は18時40分ですが、この日筆者はプリ・ゲーム・ツアーに参加しますので、14時30分に球場集合です。
Tモバイル・パークのチーム・ストアのオープンは11時ですので集合時間まではここで過ごすことにしました。チーム・ストアの入場は球場の入場門と同じセキュリティ・チェックをします。所持品のチェックを行い、X戦の検査を行います。飲みかけのドリンクは持ち込めません。Tモバイル・パークはチーム・ストア2階から球場に入れるため厳しくチェックされます。参考までに他球場ではセキュリティ・チェック無しで入店できますが、試合開始前にストアから退出し一般ゲートから球場に入ります。
チーム・ストアに入店しますとイチロー氏に関する商品が多数陳列されていました。殿堂入り記念ジャージ、キャップ、Tシャツ、パーカー、マガジン、数量限定のパネル、永久欠番記念ボール、ワッペン、ピンバッジ、どの商品もイチロー氏のファンには垂涎ものです。野球殿堂オリジナルTシャツ51番はクーパーズタウンでもシアトルでも完売していました。
プリ・ゲーム・ツアーに参加
14時30分。プリ・ゲーム・ツアーの集合場所ブリッジの5階に行きました。参加者数は50名程度でしたが、2班に分かれていましたので合計100名だったかもしれません。ツアーの参加条件は当日の観戦チケットを購入済みであることです。早く入場できますから、この日のレプリカ・ジャージは確実に入手できます。何時間も前に並ぶ必要はありません。ジャージは262安打を達成した2024年仕様の紺色のジャージで背番号51、ネームICHIROが入っています。嬉しい一品です。
VIP席、テラス席など1時間かけて見学した後、このツアーのメインであるバッテンング・プラクティスの見学です。別の球場の同名のツアーでは内野スタンドからの見学ですが、Tモバイル・パークは外野席からの見学でした。しまったハズレ!という感情が湧きましたが、それも束の間、イチロー氏が外野で練習のサポートをしている姿が目に止まりました。目の前で捕球、送球する姿が見れましたし、練習球をスタンド席投げてくれました。前言撤回のアタリ! 即座にこの感情が芽生えました。
野球殿堂博物館のプラークと記念写真
8/8、8/9の両日、特別にクーパーズタウンからイチロー氏の本物のプラークがシアトルに運ばれ一般公開されることが発表されていました。シアトルのファンには大変嬉しい知らせですが、クーパーズタウンに行った筆者は複雑な心境でした。それでもちゃっかりと写真撮影は果たしました。翌日参加した友人からの情報では、プラークはセレモニーで使用するため一般公開は19時から試合7回終了時まで、行列の長さが半端なく3階の展示場から1階までの長蛇の列。撮影できたのは締切時間ギリギリだったそうです。初日に撮影したのは正解でした。
観戦席では悲喜交々
この日の席はライト・スタンド上部にあるHit it hereです。前列はグラウンドに向いたカウンター・テーブルのある席で、後方は4人がけのテーブル席です。グラウンドから席を見上げた場合、左半分が吹き抜けで、右半分が透明のガラス窓がかかっています。筆者は左半分の席を予約しましたが、なぜか右半分の席に通されました。左半分は貸切席として入場も認められませんでした。ガラス席のメリットはスタッフがフード、ドリンクのオーダーを取り運んでくれます。カウンター・テーブルがありますので食事を置くスパースも十分です。トイレはこのエリアのお客様限定使用ですので混みません。のんびり食事をとりながら、話をしながらの観戦目的でしたら快適に過ごせるエリアです。デメリットはナイト・ゲームでも5回までは直射日光が差し込みます。また前面のガラスに自分の姿が映り込んでグラウンドがはっきりと見えません。純粋な観戦には不向きでした。
初戦の試合時間も2時間強、ライリー選手の逆転3ランホームランでマリナーズ・ファンは勝利に酔いしれていました。シアトル観戦初日はこのように過ごしました。