2021シーズンのMLBも残すこと、ワールドシリーズのみとなりました。アメリカンリーグは、ヒューストン・アストロズがボストン・レッドソックスを下し、2年ぶりのワールドシリーズの舞台となります。
対するナショナルリーグは、アトランタ・ブレーブスが昨シーズンのチャンピオンであるロサンゼルス・ドジャースを下し、1999年以来、22年ぶりのワールドシリーズの舞台となります。
1999年のブレーブスと言えば、ボビー・コックス監督のもと、グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツなど殿堂入り投手と打者ではチッパー・ジョーンズ、アンドリュー・ジョーンズなど主軸でしたが、ワールドシリーズでヤンキースにスイープされました。
尚、1999年のプレーオフでは、このときは、ナショナルリーグに属していたアストロズと地区シリーズで対戦しており、3勝1敗でブレーブスが勝っています。
アストロズが優勝すれば、2017年以来、ブレーブスが優勝すれば1995年以来となります。
さて、今年は、なんといってもナショナルリーグのウエストの激戦がレギュラーシーズンのハイライトの1つになります。
ウエストを制したサンフランシスコ・ジャイアンツが107勝、ロサンゼルス・ドジャースが106勝とハイレベルな戦いになりました。
結果、ポストシーズンではワイルドカードゲームを勝ち上がったドジャースが再度、ジャイアンツと対戦し3勝2敗で「ワイルドカード」のドジャースが勝ち上がり、ナショナルリーグチャンピオンシップへ。
相手のアトランタ・ブレーブスはレギュラーシーズン88勝、ドジャースは106勝でしたが、ドジャースは「ワイルドカード」だったため、アトランタにホームアドバンテージがあるシリーズになりました。そのため、アトランタにて1戦目、2戦目、6戦目、7戦目が開催されるというシリーズになりました。
しかし、ワールドシリーズでは、「ワイルドカード」という枠は関係なく「レギュラーシーズンの成績上位にホームアドバンテージがある」、とされます。
そのため、もし今年ワイルドカードのドジャースが勝ち上がり、アストロズと対戦した場合は、ドジャースが1戦目、2戦目、6戦目、7戦目を主催するというシリーズになるところでした。
ワールドシリーズのホームアドバンテージに関しては、数年前までは「オールスターゲームの勝者のリーグ」となっていましたが、これが廃止されました。
今後、ホームアドバンテージに関しては変更の可能性もありますが、将来的に観戦をされる方は、リーグチャンピオンシップまでのワイルドカードの扱いと、ワールドシリーズの扱いの違いには十分注意が必要になります。