ワールド・シリーズはアストロズの優勝で決し、個人タイトルも続々と発表されました。未発表のタイトルもありますが、各チームは2023年のシーズンに向けて準備が始まっています。そこでロサンゼルス・エンゼルスが補強した選手をご紹介します。
タイラー・アンダーソン(Tyler Anderson)
2022年11月15日: エンゼルスが先発投手のタイラー・アンダーソン3年で3900万ドルの契約を結びました。
2023 年に 33 歳を迎えるアンダーソン投手は、2011年にコロラド・ロッキーズに1位指名を受けて入団しました。MLB全体では20位です。2016年にメジャー・デビューし4年を過ごした後、ジャイアンツ、マリナーズ、パイレーツを渡り歩き2022年にドジャースと1年契約を結びました。2023年は大谷翔平、パトリック・サンドバル、リード・デトマーズ、ホセ・スアレスと先発ローテーションを組む見込みです。大谷選手以外は左ピッチャーです。
アンダーソンがドジャースからクオリファイング・オファーを与えられていたため獲得したエンゼルスはドジャースにドラフト指名権を譲渡することになります。
2022年の成績
ドジャースでは結果を残し15勝を稼ぎ、防御率2.57をと安定した成績でローテション・ピッチャーとなりドジャースを地区優勝に導きました。
年 | 勝 | 負 | 防御率 | 試合数 | 先発 | セーブ | 投球回数 | 奪三振 | WHIP |
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2022年(LAD) | 15 | 5 | 2.57 | 30 | 28 | 0 | 178.2 | 138 | 1.00 |
MLB通算 | 44 | 43 | 4.16 | 147 | 141 | 0 | 802.1 | 680 | 1.25 |
ジオ・ウルシェラ(Gio Urshela)
エンゼルスはツインズとのトレードで3塁手のジオ・ウルシェラを獲得しました。交換相手はマイナー・リーグ のピッチャー、アレハンドロ・ヒダルゴ(Alejandro Hidalgo)です。
2015年にクリーブランドでメジャー・デビューしたウルシェラは2019年に移籍したヤンキースで開花しました。打率3割、ホームランも21本を記録しレギュラーを獲得しました。2022年にツインズに移籍し堅調な成績を収めています。
アンソニー・レンドンがエンゼルスの三塁手ですし、内野陣には2022年に活躍したレンヒーフォ、レギュラーのフレッチャー、好守のベラスケスがいます。攻撃面を期待した補強だと思いますのでショートのレギュラー・ポジションを獲得すると思います。
2022年の成績
年 | 打席数 | 得点 | ヒット | ホームラン | 打点 | 盗塁 | 打率 | OBP | OPS |
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2022年(MIN) | 501 | 61 | 143 | 13 | 64 | 1 | .285 | .338 | .767 |
MLB通算 | 1980 | 246 | 544 | 62 | 256 | 4 | .275 | .321 | .749 |
ハンター・レンフロー(Hunter Renfroe)
2022年11月22日にブルワーズからベテラン外野手ハンター・レンフローを獲得しました。交換でジャンソン・ジャンク投手、エルビス・ペゲロ投手、アダム・セミナリス投手のマイナー3選手を放出しました。
レンフローは2013年にドラフト1位(全体で13位)でサンディエゴ・パドレスに入団しました。2016年にメジャー・デビューし毎年堅実な成績を収めています。
エンゼルスには、マイク・トラウト、テイラー・ウォード、ジョー・アデル、ミッキー・モニアックの4選手が在籍しますが、5人目の外野手として30 歳のレンフローを獲得、2022年はブルワーズで125 試合で打率.255、OPS.807、29 本塁打、23二塁打、72打点を記録しています。守備に不安のあるアデル、マーシュと交換でフィリーズから獲得したモニアックではなくレンフローが開幕先発の可能性が高いと思います。
年 | 打席数 | 得点 | ヒット | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OBP | OPS |
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2022年(MIL) | 474 | 62 | 121 | 29 | 72 | 1 | .255 | .315 | .807 |
MLB通算 | 2440 | 345 | 586 | 157 | 394 | 14 | .240 | .300 | .790 |